最新廉価トールボーイ印象記(前編)
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毎年、年末年始のこの時期は各企業が4月の人事異動に向けて社員の方々から有望な人をピックアップするという実情がある。そのすそ野で仕事をしている当方も年間のピークがこの時期に訪れる。「正月休みが終わったころ、結果を報告せよ」などという業務も珍しくなく、そうなるとこちらはお雑煮を食べながら仕事を処理するはめになる。
晴れ着で福袋を抱えているお嬢さんたちの華やいだTVニュースを目にするにつけ、制約下にある我が身があわれになって、「ちょっとくらい物欲を満たさないと、精神的なバランスがとれない」などと言いつつ、仕事のファイルを開く前にアマゾンやヤフオクを覗き、普段なら押せないクリックボタンを押してしまうのである。 昨年のマッキンプリC34は、そんな経緯で我が家に来た。そして、今年の戦果が英国・モニターオーディオの廉価トールボーイだ。
記事中には、製品名を具体的に書かないことにする。Web上にこの製品のレビューがまだ少なく、何を書いても興味を持って検索する方の目にとまる可能性があるからだ。万一処分するときのことを考えると、評価が悪い場合、自分の首を絞めることになる。マイナス要素を率直に書くためにも、検索の網からは退避しておいた方が賢明というものだろう。
最初に、なぜこのスピーカーに白羽の矢を立てたのかという点について記しておきたい。
私は、トールボーイというスピーカーの形状にあまり良い印象を持っていなかった。下部に空気室を設えられた低音がボワっと膨らまないはずがない、という思い込みである。低音の量感は不可欠だが、過剰で中高域にかぶってきて、クリヤさを損なうのはゴメンだ。
しかし、小型のブックシェルフで得にくいスケール感を生まれながらにして身に付けている名作もあるに違いない。と、こんな期待も抱いてきた。 自分のシステムの音の追及とは距離を置いた、いわば幹から派生した枝葉の興味である。したがって、あまり大きな投資はできない。他方、“陽だまりオーディオ”として、シビアになり過ぎない、何時間でも聴いていられる音をすでに何パターンか獲得している。しかし、このままではオーディオに対する興味がしぼみ、「これで終わり」になりかねないという危険性も感じている。
「新しい音も聴いてみる」、これが簡便な危機回避の対策のひとつであろう。ならば販売店やイベントで聴けば目的は達せられるのだが、「自分の部屋で聴かなければ、真の実力はわからない」という大儀が頭を持ち上げてくる。 ・・・かくして、スピーカーは増殖するのである。
(^^;;
こんな背景を抱えつつ、雑誌のバックナンバーをひっくり返していると、ごひいきの評論家・和田ちゃん(和田博巳氏)が、この製品の前モデルを高く評価していた。
「ブロンズシリーズの第3世代。C−CAMトゥイーターは22kHzから30kHzへと上限周波数が伸び、バス及びミッドバス・ユニットは16cm径から14cm径となったが、以前よりもキビキビとした実に反応の良いスピーカーに変身した」 つまり、今回のX付き型番は、第4世代ということになる。そこまでこだわってブラッシュアップした製品なら、安かろう悪かろうであるはずがない。 さらに、若手(といっても、私とひと回りしか違わない)の評論家としては筋の通ったレビューをすると感じている三浦孝仁氏が、同じく前モデルBR5に関して
「価格満足度9/クラシック9・ボーカル9・ジャズロック8・帯域の広さ9・音場空間9」という定量的評価を提示しているのを目にした。これは、価格を考慮した調整のニュアンス含みながら他のメーカーの名だたる製品を圧倒していた。 興味を深めてさらに調べてみると、モニターオーディオは、フォーカル(仏)、オーディオプロ(スウェーデン)などと並んで、数少ないユニットから開発・生産できるメーカーで、技術的な革新にも熱心であることがわかった。加えて、このBX5タイプは、ライバルB&Wなどとの競合を意識した世界戦略モデル(つまり、破格の値付けで市場を押さえようという目的を持った製品)とのことで、単なる廉価品ではなさそうである。
この製品でも、以下のような技術的な注目点が挙げられている。
1)低域をスタガー駆動する2.5ウェイ方式。 ※2.5ウェイというのは??だが、少しだけ再生帯域をずらした2つのウーファーを設置しているということ。 2)C−CAM(セラミック・コーティッド・アルミ・マグネシウム)合金という振動板を搭載し、クセがなくハイエンドまで伸びきった音が特徴。 3)「Silver RX」に採用されたシングルボルトによるドライバー固定方法を採用。 ※前面バッフルに固定するのではなく、1本のボルトを背面パネルからキャビネットを貫通させドライバーを固定。振動の伝送がなくキャビネットのカラーレーションの発生を抑制。 数値で高域は語れないが、低域についての手掛りにはなる。36Hz〜30kHzという周波数特性は大健闘であろう。
こうした情報を3ヵ月くらい積み上げて、私の中で購入意思が固まっていった。実は、モニターオーディオのブロンズシリーズは、一番小さなBRを半年ほど鳴らしたことがあり、高域の質感もわかっていた。
こうみえても案外慎重なのである。
最後まで迷ったのは、ウーファーユニット3個を搭載した上位機のBX6にするかどうかという点だった。部屋の広さ(変形10畳)とコンクリートの建物であることを考慮すると、BX6では低音の処理に苦労しそうな気がして、最終結論を出した。
さて、ようやく“音”にたどりついた。(笑)
最初はブームのデジアンで鳴らしてみたが、LXA−OT1、SA−50ともにボロを出したというか、このスピーカーはスペンドールやタンノイのように、聴きやすい音楽的美音に変換してくれる作用を持たないので、これは無理。 CDPをいくつか試して、結局は細部の表現力にも優れるメリディアン207Ⅱでいくことにする。プリメインはラックスL−507(改)と、真空管のTriode TRV-A300SEをつなぐ。エージングが進めばセパレートアンプもつないでみたいが、鑑賞ではないので、今の段階では音を良く知っているこれらのアンプでスピーカーの資質はある程度見えるだろう。
こう写すとけっこうな大きさに見えるが、細くてコンパクトなスピーカーで、これなら6畳で独身の若者が鳴らすのにもフィットしそうである。 こちらが、実物により近いスターリングとの対比。
最初の一枚は、このスピーカーのキレる高音が活きると思われるラテンフュージョン。ギター、パーカッション、ヴィブラフォンなどが軽快に飛翔する音楽である。・・・思ったよりトンガッた音はしない。鳴らしはじめは耳を刺す高音を予想していたのだが。低域は、期待ほどはドーンとこない。定位はきっちり決まり、位相がきちんと管理されていることがうかがえる。 続いてヴォーカル。届いたばかりのベッド・ミドラーを聴いてみる。ウェルバランスで、声の明瞭度、消えていく余韻もまずは合格点。
ここまでは問題なしだったが、イタリア合奏団の弦楽はやはり耳障りな高域が混じる。極細のメタル繊維で編まれた織物のようなクールで柔らかな風合いを期待したのだが、それはまだ気配さえ感じられない。
個々にはこんなものだろうという予想に近いが、全体としては音場、音像ともにいくぶん小振りなのが気に入らない。シャープに引き締まっているというのとは違い、
伸び伸びした広がりが十分とは言えないのである。
後半では、この点に焦点を当てて、改善の方向性を探ってみよう。(後半に続く) |
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おこんばんはぁ〜♪
おぉ、ボクは未だにトールボーイってのはどうも・・・^^;
見た目が好きになれません。。
たっちんさん邸に馴染むと改善されていくのでしょうか?
後半戦、もうたっちんさんなら結果を出してるのかもしれませんねっ^^
ベッド・ミドラー!
聴いたことないんですけど気になってます*^^*
2012/1/10(火) 午後 11:08
まずは新SPの導入、おめでとうございます!!!
しかぁ〜し、この新SPさんとしては、さぞかし辛いでしょうねぇ〜
エージングも無しで、いきなりたっちんさんの高いハードルを超えなきゃならんとは・・・
いくらナンでもイタリア合奏団は酷ですよぉ(爆)
「気配さえ感じられない」には笑ってしまいました!
とにかく今はこの新SPさんの健闘を祈るだけであります(爆)
2012/1/10(火) 午後 11:13 [ Zジジイ ]
たもちゃん
>おぉ、ボクは未だにトールボーイってのはどうも・・・^^;
やっぱりね〜。私もそうだったんですが、ここまで増えてくると、一度は聴いておかないとなどと思ってしまいました。別に義理はないんですけど、理由が欲しかっただけ?(笑)
ベッド・ミドラーは少し前の、超有名シンガーで、ノリノリのもあるから、たもちゃんにも受けるかも。しっとり系ではありません。アマゾンにも試聴できるCDがあったと思います・・・あっ、それよりyoutubeにぜーったいありますよ。(*^-^*)
2012/1/10(火) 午後 11:33
Zジジイさん
>エージングも無しで、いきなりたっちんさんの高いハードルを超えなきゃならんとは・・・
いえいえ、エージング(飼育)もなしでムチで叩き、さあ良い声で鳴けと言っているわけではありませんよ〜。
とりあえずは、評価でなく、素質の見極めってとこです。
>いくらナンでもイタリア合奏団は酷ですよぉ(爆)
同じメタルドームの高域を持つ、ハーベス嬢のツンデレの美。Z邸でも聴けたあのクールビューティを目指しております。(*^-^*)
2012/1/10(火) 午後 11:37
こんばんは!
部屋の音響など考えて、真剣にトールボーイを検討したのが3年ほど前だったか、、、ケンブリッジオデオ、直前で頓挫しましたけどねー。モニオをはじめダリやクリプシュなど、今では機種も豊富ですし。
その昔はB&Wマトリクス802なんてのも使いましたけど、結局は長方形のハコに戻ってしまいました(笑)。
でも、トールボーイならたっちんさんコレクション、増えてもスペース的に大丈夫なんじゃないですかー?
2012/1/11(水) 午前 2:18
こんばんは♪
和田ちゃんの評価を見ると、音像表現よりも音場表現が得意なスピーカーなんでしょうかね。単独で見ると大きく感じましたが、スターリングと比較すると意外にコンパクトで可愛いですね(笑)日本間に合いそうなスペースファクターの良さを感じます。
合金系の素材はエージングにかなり時間がかかるので、これからの鳴らし込みでどのように変化するのか、今後が楽しみなスピーカーですね☆〜(^-゜)v
2012/1/11(水) 午前 2:55
おはようございます〜
モニオ、中古で使い始めてもまともに鳴るまで半年以上かかりましたよ
相当気長に 導入レポート のように慎重に見極めてくださいね!(笑)
2012/1/11(水) 午前 8:37 [ x103okayama ]
こんにちは。
私はトールボーイスピーカーの経験がないのですが、
ブックシェルフに比べて、低音が有利なんでしょうか
気に成るスピーカはあるのですが、もいざとなると
対象外に成ってしまします。
2012/1/11(水) 午後 0:41 [ ウッド ]
エージングでみるみる変わっていくと思います^^ ゼットさんの4365のようにエージング期間がたっぷりですと私などは困り果ててしまいますが^^;
LXA-OT1は立派な音がして驚きました。ただやはり、ソフトによっては、あら?っといった感じです。でも十分過ぎる音ですね^^
2012/1/11(水) 午後 2:33
渋いところを手に入れられましたね。おめでとうございます。私もトールボーイ、ひとつ欲しいなぁ。
2012/1/11(水) 午後 8:01 [ le8t ]
こんばんは
音の探究心、ヴァイタリティには恐れ入ります 太古の製品から現行製品まで非常にダイナミックレンジが広い所に見識を感じています ヴィンテージ製品信奉者のハナシは面白くない上に騙りはじめたらとどまる事を知らないジャズマニア・・・いや剣呑剣呑と・・・ すみません独り言です
2012/1/11(水) 午後 8:17
ぜっぷりんさん
>モニオをはじめダリやクリプシュなど、今では機種も豊富ですし。
一時的な流行かと思いきや、メーカーも研究して使えるトールボーイが増えました。
>トールボーイならたっちんさんコレクション、増えてもスペース的に大丈夫なんじゃないですかー?
たしかに占有面積は狭いですが、保管のときに積み重ねができないので、やっぱり、普通の小型スピーカーの方が扱いやすいみたいです。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:32
なめちゃん仙人さま
>音像表現よりも音場表現が得意なスピーカーなんでしょうかね。
低価格なりではありますが、ハイレゾ、高精細を目指したようです。モニオは元々そういう新しいタイプの英国メーカーを意図していると思われます。
>合金系の素材はエージングにかなり時間がかかるので、
そうなんですよ〜。そこが楽しみでもあり、不十分な音に一定期間付き合うつらさもあり・・・。オーディオに飽きてしまわないためと思えば、仕方のないところです。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:33
x103okayama さん
>モニオ、中古で使い始めてもまともに鳴るまで半年以上かかりましたよ
そうでしたか。覚悟はしてますが、これだけ聴くというわけにもいかないので、ウチでは一年くらいかかるかもしれませんね〜。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:34
ウッドさん
>ブックシェルフに比べて、低音が有利なんでしょうか
トールボーイの形状を選択する開発意図のひとつは、その点だと思います。
ただ、床からの反射を計算しているので、スタンドに乗せたスピーカーの低音とはちょっと違う印象があるものが多いように思います。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:34
杉ちゃん
>エージングでみるみる変わっていくと思います^^
それを楽しめれば良いのですが、その間は未完成・未成熟な音を聴くわけで、わざわざ割高な新品購入をして、「何だかなぁ」という気がしないでもありません。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:35
le8t さん
>私もトールボーイ、ひとつ欲しいなぁ。
いくら満足の音を手にしていても、「新しい音」って、誘惑されますよね。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:35
タブーさん
>音の探究心、ヴァイタリティには恐れ入ります
まだ、オーディオマニアの化石になりたくないので。(笑)
新しい音の傾向は好みではありませんが、聴きかじりでなく、手元できっちり聴いておかないことには比較も批判もできませんから。(*^-^*)
2012/1/11(水) 午後 11:36