しみじみと朗読に聴き入りたい

素晴らしい朗読が聴けるサイトやCDを発掘してご紹介します。著作権関係の意見も発信しています。.

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(続き)

● 政治家とともに、ビジュアル著作権協会の信用度アップに貢献したのは、文科省でしょう。

 協会のHPを開けば、オピニオン欄、協会誌などで、文科省の審議官や課長が登場しています。そして、一見すると、ずらずらっとお役人の写真が並んでいます。話していることは一般的なごく当たり前のことですが、こうやって写真や記事が並ぶと、文科省のお墨付きを得ているかのような印象を強く与えることは間違いありません。

  http://www.jvca.gr.jp/opinion/index.html

  http://www.jvca.gr.jp/news/news06/jvcanews06_13.html


 一般社団法人のセミナーでは、文科省の著作権課長が講演をしています。講演することに他意はなかったでしょうが、お気の毒に、グーグル問題について、政府は中立だと述べているのに、実際の動画の編集では、「グーグルによる日本人作家の著作権侵害問題について、著作権課長は〜〜〜。」とナレーションが入っているため、まるで、著作権課長までが、協会の立場を支持したかのごとき印象を与えてしまっています。

  http://www.jvca.gr.jp/seminar/top.html


 ※ 今、気がついたのですが、上のサイトにある15周年記念パーティの動画をみると、亀井静香郵
   政改革・金融担当大臣が、来賓代表で挨拶をしているのですね。
    大臣も利用されたのでしょう。「著作権侵害が続いているのは遺憾。守られなくてもなら
   ない。」という一般論を述べているだけですが、訴訟乱発の最中にこういう挨拶をしていまえば、
   原告である協会の立場を支持しているかのような印象を世間に与えてしまいます。

   二人ともかなり不用意ではないか・・・? と感じます。
   

● 通常の公益法人や著作権管理機関であれば、それらの寄稿や講演は特段の問題はないと思いますが、しかし、なんと言っても協会は、平成10年頃から、次々に、教材会社、予備校、学習塾などを相手に、その会員が侵害訴訟、差止訴訟を繰り返してきた訴訟準当事者です。平成11年には、自らが訴訟を提起したくらいです。その会員作家に対して密接な支援をしているところは、HPをみるだけでも一目瞭然です。今回発覚?したような訴訟支援も容易に想像できたのではないかと思います。

 それ以外に目立った公益事業を何かやっているのか、HPを見る限りでは定かではありませんが、訴訟のことばかりが前面に出ている組織に肩入れすることは不適切ではないか、という判断はできなかったのでしょうか。

 教育産業は、文科省の所管ではなく、サービス産業のひとつですから経済産業省の所管になります。だからといって、教育産業と文科省の接点がないかといえばそういうわけでもないでしょう。広い意味で、教育に携わる関係者なのですから、当然に接触はあったのではないのでしょうか。なかったとすればそれはそれで由々しき話ではありますが・・・。

いずれにしても、「訴訟当事者とは距離を置き、片方に肩入れしているかのような印象を与えることはしない」というのが、まっとうなバランス感覚だと思います。


● それが無視されて、ビ協会に対する一方的な「肩入れ」がなされたのは何故なのか?

 素直に見れば、理解に苦しむところではあります。
 その「肩入れ」の大きな背景は、やはり政治家の存在でしょう。海部元総理は、文部大臣も経験している文教族です。その海部氏を名誉顧問に据えて、HPでも大きく写真を載せているわけですから、現職のお役人が粗忽な対応はできない、という潜在意識を持ったとしても不思議ではありません。
 そして、「知的財産を守る超党派議員連盟」の設立を働きかけ、文教系の議員を含めてずらっと並んでいます。議員のメンバーは、以下の議事録に載っています(全員かどうか分かりませんが。)。

   http://www.jvca.gr.jp/tokushu/google/pdf/giin_20090427.pdf


 ともかく、このような文教系議員との密接な関係を見せつけられば、遠慮が働いてしまうのは容易に想像できることです。


● あとは、ビ協会の役員に、文科省OBがいるのかどうかですね。

 一般社団法人(当初は任意法人→中間法人と推移)の役員構成や財務諸表はHP上では、一切公開されていませんが、その中に政治家や文科省OBはいないのでしょうか。
あれだけ訴訟を乱発して、賠償金をとり、その半分を協会のものにしていたとなると、かなりの潤沢な資金を持っているのではないかと感じます。それによって、文科省OBを迎え入れることは十分可能でしょう。政治家を理事にすることもあり得ないわけではないでしょう。非常勤理事ならいくらでも揃えることができるでしょう。
 
 こういった諸々の政治が絡んだ背景があることを理解すれば、文科省の審議官や課長らによる寄稿、講演、対談などの肩入れという不思議も理解できるような気がします。よくある構図の一つではありますが、しかし、バランスを失するような肩入れは許されることではありません。


● 文科省がビ協会に対して、どうも及び腰のような印象を与える点としては、次のようなことがあります。
 ひとつは、最近のことで、以前に指摘しましたが、著作権等管理事業法に基づく一任型管理機関としての届出を、文科省に昨年6月にしたものの、事業開始の大前提である約款や使用料規程の届出を、半年以上たった今も行っていないのです。しかも、その案の提示さえも行っている様子がありません。

  ※ この管理機関は、二枚看板のうちの株式会社のほうです。

 このような異常事態であれば、当然に文科省の業務改善命令の対象になると思うのですが、事業法の届け出事業者一覧のサイトでは、約款、規程とも「未提出」のままで推移しています。
このままでは、事業の実態がないにも関わらず、法律に基づく「著作権等管理事業者」としての名称だけが与えられたままになってしまいます。実際、協会のHPでは、協会概要のページで、その旨が記載されています。
これはまずいのではないでしょうか。
この当たりの「怪」は、以下のブログ記事に詳しく述べていますので、ご参照下さい。

  http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt/58063859.html


● もうひとつ、文科省の対応として、首をひねったのが、平成17年に行われた著作権等管理事業法の改正の検討の際の対応です。非一任型の著作権管理団体も登録対象に加えるかどうか、との検討項目があって、議論はなされましたが、結論としては、見送りとなりました。
 経過、理由は、以下の記事をご覧ください。

 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt/47546714.html (記事の後半以降です)

 
 全面規制か完全規制除外かの二者択一のような検討はおかしいと思います。
使用料規程は利用者にとっての目安になるわけですから公開の努力義務くらいかけてもいいでしょうし、
約款や役員構成、財務諸表の公開は、著作権者の利益のためにも公開を義務付けてもいいでしょう。
 完全に一任型と同じ規制をするかどうか、という論点設定自体がおかしいと感じます。

 そして何より、規制見送りの理由付けが、見送りの結論先にありきの雰囲気が濃厚に感じられます。

 ビ協会にとっては、規制対象になるのは、何としても避けたかったでしょう。
何といっても、非一任型の規制対象にすべきではないかという問題提起は、以下の報告書の記述のとおり、まさにビ協会の高額の使用料吹っかけ行為が契機のひとつとなっていたわけですから!


 「特に教科書に準拠した学習参考書等や大学入試問題等の試験終了後の利用(例えば問題集としての
  出版)の分野については、そこで使われている著作物に代替性がないので、非一任型の事業者から
  高額の使用料を求められると、利用者が対応に苦慮する場合があるとの指摘がある。」


審議会報告書とはいえ、ペーパーを書いたのは、事務局たる文科省ですから、その意向を反映したもとと思われます。 文科省にこのような妙な苦しい見送り理由を書かしめたものは何だったのでしょうか・・・?

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おはようございます、申し遅れましたが、お気に入り登録させて頂きましたm(__)m。朗読、読み聞かせの活動をほんの少ししてます。これからも訪問させて下さい、よろしくお願いします。

2010/2/20(土) 午前 7:41 [ 自然農法家飛田とも子 ] 返信する

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アイアイファーム様。先ほどは、私のブログにご訪問ありがとうございました。読み聞かせをされておられる由。私のブログ記事が何か参考になれば嬉しいです。そのうち是非、録音して音声ブログでアップしてみてください。
農業が楽しくて仕方がないとのこと。記事拝読したところ、なめくじがビールが大好きで、ビールを少し入れた瓶をおいたら、ダッシュで集まってくる、という話には驚きました♪ 面白いですね〜!
いろいろなことをご紹介いただければと思います。

2010/2/20(土) 午前 8:52 [ teabreak ] 返信する

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おはようございます。
始めまして。
前回の「新聞記事」を見て
WEBをあれこれ見てまして
こちらに辿り着きました。
非常に参考になります。
表沙汰になるまでに
和解となった案件もあるようですが
まだまだ係争中の企業も数件あるようですね。
また勉強に伺います。
突然お邪魔致しました。 削除

2010/2/20(土) 午前 9:04 [ かぷちーの ] 返信する

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有難うございます。何かご参考になれば幸いです。あと2〜3回分、記事を書いてみたいと思っています。またお立ち寄りください。

2010/2/20(土) 午後 0:19 [ teabreak ] 返信する

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