DAISY図書の作成方法の革新の可能性は?
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先日、光村図書の電子教科書で、文字に合わせて朗読が流れるのをみて、同じように作れないものかと
感じました。朗読している箇所の文字が反転するして表示されるあれです。テレビの番組などでも、よく見かけ
るパターンです。
視聴覚障害者向けのDAISYの技術なのかな、と思い、調べてみました。
いわゆるマルチメディアDAISYと呼ばれるものでしょうか。。。
● まず、最近の動きとして、マイクロソフトが、WORDの原稿から自動的にDAISY用の原稿を作ることができ
るようになった由。「DAISY Translator」という編集ソフトだそうです。
これまでのDAISY用の原稿は、目次を作って、段落を区切って・・・とかいろいろあったようですね。
それで、そのソフトは、
「DAISY Translator は財団法人日本障害者リハビリテーションセンターの Web サイトから入手できます。」
とありましたので、ダウンロードしてみました(非営利利用のみ)。
これを使ったDAISY図書の作り方は、以下に解説があります。
● これは、音声合成エンジンと組み合わせて使うことができるのですね。
それで、本格的なDAISY図書は、とても素人の私では無理なので、「もどき」?で、上記のマイクロソフトの
DAISY作成に使われる合成音声エンジンをダウンロードしてみました。
「ドキュメントトーカ Plus」 というエンジンです(クリエートシステム開発(株)製)。
http://www.createsystem.co.jp/DTalkerSapi1.html#ドキュメントトーカ Plus
このサイトから、フリーでダウンロードできるものが、
このフリーソフトだけだと、少々、たどたどしい印象の合成音声になります。それでも
かつてのような、電子音的な雰囲気はかなり軽減されていますから、立派なものです。
男性、女性それぞれあって、声の高さ、速度がこまめに調整可能ですので、自分の好みに調整可能です。
有料版を使うと、次のサンプル音声のような、よりスムーズな声が合成されるようです。 上記サイトでサ
ンプルを聞くことができます。
いかがでしょうか? 肉声にはもちろんかないませんが、6000円でこのレベルなら、コスト対効果を考え
ればかなりいい線いっているのではないでしょうか?
この有料合成エンジンは、障害者支援、非営利利用であれば、審査の上、無料で配布されるとあり
ます(数量限定)。
● それで、この 「ドキュメントトーカ Plus」は、それだけで、DAISYに近い機能は利用することができます。
便利なもので、普通の文書をコピー&ペーストして、画面に張り付けて、読み上げスタートすれば、読みあげて
くれます。 読み上げている文章の部分が反転するようになっています。
声の調子、速度は、組合せでさまざま変えることが可能です。
ですから、青空文庫をコピーして画面に貼り付ければ、DAISY的に、読み上げ部分を示させつつ、作品
を「朗読」させることが可能となります。
しかも、画面の下に、大きく、その反転部分の文字を表示させることもできますから、便利なものです。
・・・・ということで、とりあえず、この合成音声エンジンだけで、DAISY的な機能は利用できるということで、
素晴らしいことだろうと思います。
※ マイクロソフトのソフトと合成音声を使って、青空文庫の100冊を、マルチメディアDAISY化するという
試みも、始まったようです。
ただ、これは、ドキュメントトーカーを利用しているのかどうか、よくわかりません。まだ始まったばかり
ということで、かなりのたどたどしさが正直あります。
● それにしても、マイクロソフトのWORDからの自動変換によるDAISY図書作成といっても、図書作成部分の
負担は軽減されるにしても、肉声を吹き込む作業については、やはり、膨大な手間暇がかかるようですね。
まったく、その方面の知識がないのですが、次のDAISY図書の作り方のマニュアルを拝見すると、これは、
気が遠くなるような細かな作業と辛抱強さが求められる作業のように思います。
P7以下に録音方法がありますが、反転する文字部分に、ひとつひとつ吹き込みながら作っていくということ
でしょうか・・・・・。 従事されておられる方々のご苦労は大変なものなのですね・・・・。
● ・・・しかし、もしそういうことだとすると、
① 既にある音訳図書やネット上で配信されている朗読ファイルなどを、DAISY図書の音源としては使えない
ということでしょうか・・・・。
あくまで、反転させるDAISY図書を作った上で、改めて朗読(というか、文章の音声化)をするという
別途の一からの作業が必要ということでしょうか。。。
② テレビなどでよく使われるような、普通のナレーションに合わせて文字を示していくようなものは、この
DAISYではできないのでしょうか。。。(=ナレーションを先に作る)
● しかし、これだけハイテク技術ができている中で、既存の朗読ファイルを使って、マルチメディアDAISYを
製作する方法は、きっとできると思います。
合成音声技術よりも先に、音声認識技術のほうが飛躍的に発展を遂げています。
ほんの20年近く前までは、数千万円もした音声認識製品が、今では1〜2万円程度で高性能のものが
手軽に買えるようになっています。
パソコンのワープロソフトと組み合わせて、音声入力ソフトとして、十分実用に耐えるようになっています。
私も数年前に使ったことがありますが、口述筆記をしてもらっているような感覚ですね。
これは、自分の肉声を認識して、文章化してくれるのですが、変換ミスがあったところは修正しながら、
変換効率を高めていくやり方です。しっかりと朗読風に読むと、おおよそ8割くらいは正しく変換されていた
ような記憶があります。
※ 音声認識は、その吹き込んだ人が、100パターンくらいの短い文章を読み登録すれば、その発音
の特徴を自動分析して、精度高く認識してくれます。 ビジネスの世界では、会議の議事録を音声認識で自動で作ってくれる、とういう製品が、山ほどあります。
グーグルで、「議事録+自動作成」で検索すれば、ズラズラ出てきます。
音声認識技術がここまでの域に達しているのに、それがDAISY図書作成に応用されてない、ということの
ほうが、かえって不思議な気がします。
● 音声認識技術を応用したDAISY図書作成方法のイメージは、次のようなものなのですが・・・・。
① テキスト(青空文庫等)を普通に朗読し、ファイルをまず作る(既存ファイルを使っても可)。
② これを音声認識させ、テキストと自動照合させる。
③ 自動照合した読み上げ部分の文章を反転させる。
先ほどご紹介した音声合成の「ドキュメントトーカー」を開発した会社は、合成音声ソフトだけでなく、音声
認識ソフトも同時に扱っているんですね。
それであれば、上記コンセプトでできないものでしょうか・・・・。
合成音声している部分を反転させるというところを、音声認識したところを反転させるという風に応用するわ
けで、できるような気が、素人ながらするのですが・・・・。
音声認識部分とテキストの照合などは、ローテクだと思います。
要は、既存技術の組合せなだけで、改めての技術開発はほとんど不要なのではないか・・・と思うのは
素人の浅はかさなのでしょうか・・・・?
上記のコンセプトでできるなら、
今までは、
「文章を反転できるテキストを作る → 反転させる →声を録音する」 というところを、
上記の方法では、
「テキストを読んで録音する →読んだ部分を音声認識させて反転させる」
という、作業を反対方向から進めることになります。
●産業界、特に中小企業の世界では、異業種交流とういうのが、大きな飛躍、ブレイクスルー(難題の解決)の
上で、鍵の一つとなっています。
それまで、自分の知らない製品の世界では常識だったことを、自分の製品の世界で応用することによって、
難題が解決するということがしばしばあります。しかも、低コストでそれが実現してしまうわけですね。
(全くの門外漢で恐縮ですが)、DAISY図書作成の世界も、きっと既存の技術の組み合わせで、ずっと効率
的な方法を生み出すことができる! ・・・・と信じたいところです。
●上記のことが、もし技術的に実現できれば、多くの効用があります。
① 音訳図書の作成と、DAISY図書の作成を同時並行で(=同一音源で)進めることができる。
二重の作業を省略でき、効率性が大きく高まる。
② DAISY図書の作成には、従来は専門技能が必要だったものが、普通のパソコン技能を持つ人でも
関わることができるようになる。
③ 既存の膨大な音源が、daisy図書の作成に活用できる。
④ 視聴覚障害者向けだけでなく、青少年教育用、高齢者用などにも応用可能なため、コスト回収がやり
やすくなって、価格も抑えることができる。
⑤ 一般教育用、文藝愛好者向けに、さまざまな応用が可能になる。
・・・・・等々等。
もし、DAISY図書について、基本的な誤解をしているのであれば、お許しください。
また、「出版契約の問題点」について、書いていきたいと思います。
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青森公立大学 経営経済学部 神山 博先生が、同じような発想をされているシンポジュウムに参席しました。斯くあるべしの具案も示されました。絶対に製作負担軽減のために、半自動化ツールを開発される方がいち早く出現くださることを切望します。
2012/2/8(水) 午後 2:16 [ mac**00_*82000 ]
DAISY図書についてコメントをいただき有難うございます。きっと、既存技術の組み合わせによって実現できるのではないかと思うのですが・・・。今後に期待したいですね!
2012/2/10(金) 午後 10:58 [ teabreak ]