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小泉八雲作品の電子テキスト化を始めました♪


 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、怪談でよく知られています。

 他方で、旧き良き日本の姿を描いた諸著作については、優れたものが多数ありますし、文庫本でも入手することができます。
 アマゾンで、「小泉八雲」で検索すると、怪談シリーズ以外では、次のようなものが並んでいます。

   『日本の面影』(池田雅之訳 角川文庫)
   『小泉八雲集』(上田和夫訳 新潮文庫)
   小泉八雲名作選集(平川祐弘編 講談社学術文庫のシリーズもの)
   『こころ』(平井呈一訳 岩波文庫)

 ただ、これらは、訳者の方がみなまだご存命で、著作権は継続していますから、朗読でネット配信をするわけにはいきません。

● しかし、小泉八雲の著作については、かつて、八雲の弟子の諸先生方によって多くの翻訳が出版されていました。代表的なものが

    第一書房 小泉八雲全集  
              同      学生版

 です。その全集における訳者をみると、たとえば、次のような皆さんです。いずれも、相当以前に亡くなっていて、著作権は切れています。

    田部隆次(-1957
   落合貞三郎(-1946
   大谷正信(-1933
   石川林四郎(-1939
   戸川明三(秋骨)(-1939)

● しかしながら、青空文庫をみますと、


  代表的な怪談話(耳なし芳一の話、狢、雪女など)と、それ以外に数作品があるのみで、『知られぬ日本の面影』『神国日本』『日本の心』といった旧き良き日本を描いた作品群がほとんど収録されていないのが現状です。作業中の作品も見当たりません。

 八雲のそれらの作品群は、心が洗われる清々しさのようなものがありますし、静謐感を湛えたものも少なくなく、もっと広く親しまれてほしいと感じます。

● そこで、ちょっと思い立って、古本屋で著作権の切れた訳者による八雲の本を探して来て、スキャンなり「自炊」で、PDF化してアップしてみようと思います。
 手始めに、田部隆次氏の編集になる『日本の面影』(昭和22年。大日本雄弁会講談社。『知られぬ日本の面影』とは違って、抜粋版です。)を、古本屋で入手してスキャンしてみました。
 もうすっかり変色してしまって紙魚だらけですし、旧仮名遣いですので、とてもOCRで読み取りができる代物ではないですから、PDF化だけに留めてあります。
 しかし、何もないよりはましで、これでも十分に読むことができます。パソコンであれば、拡大ができますから、1.3倍〜1.5倍くらいに設定すると、楽に読むことができます(印刷も、プリンターで拡大設定すれば、A4サイズに拡大印刷ができます)。
 手でコピーする調子で、ページをめくりながら家の複合機でスキャンしていますので、少々曲がったりしていますが、どうぞご容赦ください♪ ご活用いただければ幸いです。
  
  ○ 電子テキスト  小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 


● なお、他にも、古い新潮文庫で、古谷綱武編『小泉八雲集』(上・下)というのが、古本屋で100円で売っていました。今は絶版ですが、訳者は、田部隆次氏を中心に、上記の訳者の方々によるものがほとんどですので、著作権を気にすることなく使える書籍です。
 そこで、一度「自炊」を試してみようと思います。あわよくば、OCRで活字読み取りができれば、単なるPDFだけでなく、検索などもできる電子ファイルにもすることができます(・・・旧仮名遣いですので、ちょっと無理かもしれませんが・・・)。
 出来次第、アップするようにしますので、ご活用いただければ嬉しいです。


※ 「自炊」というのは、ご存じの方も多いと思いますが、紙の書籍を、スキャナーにかけて電子書籍化するこ
  とです。本の背を裁断して紙をばらしてから、自動スキャン機にかけて、そのままPDF化したり、OCR(活字
  読取り変換ソフト)で電子データ化するというものです。iPadやガラパゴスなど、電子書籍閲覧機器が急速
  に普及してきたために、注目が集まっています。
   ただ、今持っている本を裁断してしまう気には到底ならないので、古本屋で安く買ってそれを「自炊」用に
  回す、という流れになります。
   自炊代行業者による電子化は、著作権法上の問題が指摘されていますが、自分でやって自分だけで楽
  しむ分には、特に問題はありませんし、自炊用の裁断や自動連続スキャナー機器は、どんどん安くなって
  きていますので、電子書籍化の動きの中で、出版社にとっては悩ましい要素になるかと思います。

    スマートフォン、ipodtouchでの青空文庫閲覧をして感じましたが、字の大きさや配置、背景を自在に
  替えることができるというのは、読む上でものすごく楽です。おそらく、あのスマートフォンくらいの画面だと、
  自然に「速読」になってくるようです。文庫本では分厚いものでも、ipodtouchで読んだら、すんなり読めて
  しまうのには驚きです(今、有島武郎『或る女』を読んでいます♪)。しかも、情景が明確に頭に残るんです
  ね。。。
   紙の本はそれはそれで絶対に必要だと思いますが、他方で電子書籍も併存、共存できるような環境が
  形成されるように期待したいところです。

※ (追加)この記事をアップしたら、本の「自炊」について書いた方の記事が表示されました。紙は可愛い、
  されど電子も便利・・・と悩ましい気持ちが出ていた面白かったです。

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補足ですが、2〜3年前に大きな問題となったグーグルの書籍スキャンですが、日本では、著作権が切れたものについては慶応大学図書館などとと連携して、また著作権があるものについては、著作権者や出版社と連携して、googleブックスというサイトで、全部又は一部を公開しています。

http://books.google.co.jp/bkshp?hl=ja&tab=wp

そこの検索で、たとえば、「小泉八雲」で調べてみると、田部隆次氏による小泉八雲論や、全集の第1巻(詩論)が全文スキャンされ掲載されていました。
ほかにも、いろいろな小泉八雲に触れた書籍が「立ち読み」できますので、参考になります。全文掲載している新署などもあって、おもしろいですね♪(PHP新書は特にその傾向が強いです)

2011/5/29(日) 午前 8:35 [ teabreak ]

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はじめまして。

国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」に、第一書房版の小泉八雲全集の第一巻と第三巻の全ページのスキャン画像があります。
「近代デジタルライブラリー」は、一度にダウンロードできるページ数に制限があって、慣れるまではやっかいですが、いろいろな語で検索してみると、思いがけない面白い作品に出会えたりします。 削除

2011/6/2(木) 午後 10:21 [ ちゃまが ]

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ちゃまが様、ご教示いただきどうもありがとうございました。デジタルライブラリーにも収録されているのですね。おっしゃるように、いろいろな本に本に出会えそうで楽しそうです。それにしても、本をばらさずに画像データに収録していくのは、大変な作業だろうと想像します。
第一書房の全集の昭和3年発行のものを一部入手しましたが、装丁、紙質とも立派で、変色はしていますが、製本も崩れることなくしっかりしているのには驚きました。 情報、どうもありがとうございました。

2011/6/3(金) 午前 2:34 [ teabreak ]

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こんにちは。

「近代デジタルライブラリー」ですが、「小泉八雲」でなくて、「ヘルン」で検索してみたら、以下の4冊の全文画像データを見つけました。

ラフカデイオ・ヘルン著、田部隆次訳編『落穂 小泉八雲選集』
ヘルン著、田部隆次訳『旅の宿の夜話』
ラフカデイオ・ヘルン著、田部隆次訳編『雪女 小泉八雲選集』
ラフカディオ・ヘルン著、本多孝一訳註『妖怪奇談集』

読んでみたい気になる作品が、いろいろあります。 削除

2011/7/15(金) 午後 3:09 [ ちゃまが ]

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ちゃまが様、前回に続きご教示有難うございました。いろいろな作品があるんですね。近代デジタルライブラリーは、想像力を働かして検索を試みると、思わぬ発掘をすることもありそうですね。

昨日ちょうど、工藤美代子さんによる『神々の国〜ラフカディオハーンの生涯(日本編)』(ランダムハウス講談社)という文庫本をみつけたところでした。「小泉八雲がたどりついたうるわしき明治の日本!」と帯にありますが、まさにそういう印象ですね。

2011/7/16(土) 午前 8:03 [ teabreak ]

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