理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

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 BPO決定が、根幹部分の「小保方氏による留学生のED細胞盗んだ+STAP細胞に混入した」との疑惑の提起に対して、何らの根拠も示されていないとして完全否定し、石川氏の告発で世間がそういう目で見ていた流れが変わる契機となりそうだという点では、極めて大きな意義があることは、間違いありません。
 
 ただ、性格なのでしょうが、どうしても細部までコメントしたくなってしまいます(苦笑)。それは次の箇所です。
 
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「不正の深層」という番組タイトルについて まず、「不正の深層」という番組のタイトルについて、申立人が極めて悪質な実験捏造者であったとする強い印象を与えるものとなっていると主張する。 本件放送に先立ち、2014年3月31日に公表された理研の「研究論文の疑義に関する調査委員会」の報告書では、STAP論文において申立人に捏造と改ざんの2つの研究不正があったと認定されている。また、同じく本件放送に先立つ同年 7月2日には、STAP論文が撤回されている。これらの状況からすれば、こうした表現の使用が申立人に対する否定的な印象を与えることは確かであるが、論評として許されないとは言えない。」
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 ここで、「不正の深層」という番組のタイトルについて、「(極めて悪質な実験捏造者であったとする)否定的印象を与えることは確かであるが、論評として許されないとは言えない」
とした理由として、
   ①石井調査委の2つの不正認定。
   ②論文撤回
2点を挙げています。
 
 アンチSTAP・小保方の流れを主導した人々にとっては、この2点を確保したことが、その後の展開に大きな戦略的効果をもたらしていますが、このBPO決定においても、それが依然として効果を維持したということですね。
 STAP問題をよくフォローしている人々にとっては、これらがいかに欺瞞的なものだったかということはもはや常識ですが、BPO委員の皆さんを含めて一般の方々には、その辺の詳しい事情はよくわからないですから、どうしてもこういう短絡的な理解になってしまうのでしょう。
 
 一応説明しておきますと、第一の石井委員会の不正認定の「不正」の中身は、線を引かずに加工した図が「改竄」、別の実験条件の図を間違えて掲載したことには、間違えてもいいという未必の故意があったとする「捏造」の2点です。その理不尽な内容の詳細はここでは繰り返しませんが、いずれにしても、今回のNHKスペシャルが指している「不正」の中身、すなわち、「STAP細胞はES細胞だった」「小保方氏は、ES細胞を不正に入手した」というものとは、全く次元も内容も異なるものです。


 この「不正」の意味のすり替えは、理研の自己点検委員会が最初に採った手法です。石井調査委によって、ともかく「STAP細胞と小保方氏には不正がある!」ということをオーソライズさせて、その「不正」レッテルを一人歩きさせた上で自己点検委員会が述べる「不正」の意味は、実は「ES細胞による捏造」ということでした。その構図がそのまま、改革委にまで維持されたわけですが、「不正の有無を調査せよ!」というのが改革委提言の論旨だったはずが、土壇場で、若山氏と遠藤氏の主張に依拠して、「ES細胞による捏造」との前提で、「世界三大不正」「前代未聞の不正」と断罪したものですから、一方で「不正の有無を調査せよ!」、他方で「前代未聞の不正だ!」という記述が同居した、まことに支離滅裂な公文書になってしまったという流れでした。こんな公文書は空前絶後でしょう。
ともかく、「不正」のレッテルを公式に確保した上で、中身をすり替えて、「STAP細胞は捏造だ!」「前代未聞の不正だ!」と言ってPR戦(プロパガンダ戦)に使って、絶大な効果を発揮したということです。
 
もう一つの論文撤回も同様です。論文撤回の経過は周知の通りで、論文の全著者が合意して撤回にサインした理由書の内容が、実は間違っていて、若山氏が単独で秘密裏にネイチャー誌にアプローチして、理由書の中身を書き換えたというそれこそ前代未聞の経過です。撤回理由は、絶対に撤回反対だった者でも受け容れざるを得なかった、遺伝子情報の「説明できない齟齬」(若山研には存在しなかったマウス由来)という根幹に関わる部分だったわけですが、それが実は齟齬はなかったということが判明しましたから、撤回経緯は欺瞞的なものだったわけです。
しかし、著者全員の申し出により、ネイチャー誌が正式に撤回したという外形的事実は既成事実となってしまいました。かろうじて、「説明できない齟齬」はSTAP幹細胞についてであってSTAP細胞についてではないということは、表現上は確保しましたが、そういう一見細かい話は無視されてしまいます。
 
こうして、「研究不正認定」と「論文撤回」という、公式の外形的事実がまず一人歩きして、「ES細胞による捏造」イメージが拡散し、更に、桂調査委報告によって既成事実化され、更に、ネイチャー誌に掲載された「STAP細胞=ES細胞」論文と、「STAP細胞は再現できない」論文とによってダメ押しがなされた、という流れです。
科学コミュニティはもちろん、世間のイメージもそういう公式の認定内容で定着してしまっています。
こういった公式の認定内容に疑義をはさむことは、BPOとしては難しく、上記に書いたような経過を理解したとしても、それを以て、「不正の深層」というタイトルが放送倫理上問題ありと認定することは難しかったのかもしれません。
 
●やはり、いかにして公式な材料を積み重ねるかがカギを握っているということでしょう。アンチSTAP・小保方の主導者たちの戦略は、欺瞞的ではありますが、絶大な効果をもたらしたことは否定できません。
 他方、小保方氏側も、じわじわと、有利な公式材料を重ねつつあります。
神戸地検の不起訴処分と、そこにおける「事件の発生そのものが疑わしい事案」との付記。
 それに続くものが、今回のBPO決定における「人権侵害」認定。
 今後、仮に名誉棄損訴訟の提起があるとすればその判決、そして特許の成立、研究者による再現的実験結果等が、これに続くものでしょう。もちろん本命は、小保方氏自身による再現ですが、体調や研究環境の確保の上でそれが難しいとすると、他の研究者による再現や、バカンティ氏らによる特許取得に期待したいところです。
 バカンティ氏は、その追加実験により、脊髄神経の修復に成功しているとのことですが、あの理研が放棄してバカンティ氏主導で係属されている特許出願でなくても、別途自らが発明人になっている特許出願のほうが認められたとしても、大きな意義があるのではないでしょうか(バカンティ氏が20149月に公表した第2次プロトコルによる成功事例のようですから)。
 あと、やはり、バカンティ氏による国防総省資金での研究結果の公表とオーソライズがあれば、絶大な効果ですが、これは状況がよくわかりません。


 まだまだ先は長いようですが、一歩一歩前に進むほかありません。
 そういう公式な事実の積み重ねと並行して、佐藤貴彦氏、DORAさん、和モガ氏らよる実態解明が進められ、認知されるようになると、また違ってきますね。検証実験の指導教官(相澤氏ではない)による証言を紹介されていますが、いずれ、相澤氏による証言がなされると大きなインパクトがあることでしょう。相澤氏は記者会見で、一度は別途自ら取材に応じると言っていましたから、その後当局に止められたとしても、いずれは実態を語ることになるような気がします。検証実験の総括責任者が、ああいう「これは科学のやり方ではない!」という言明をしたということは、よほどの何かがあったはずです。その辺を赤裸々に語っていただきたいものです。

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