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水菜は、くせが少ない野菜である。わが家ではサラダによく入れるが、シャキシャキ感も楽しめる。スリムな体形とギザギザ葉っぱの様子も今風で、てっきり新しい野菜と思っていた。ところが、大勘違い。なんと平安の昔から作られてきた京都の伝統野菜であるという。関東では、確かに京菜と呼ばれることも多い。間違った思い込みは、恥ずかしい。
思い込みといえば、水菜の緑色は淡いので、栄養面では期待薄とも思っていた。ところがこれも大間違い。ビタミンC、カロテンの含量が高く、ミネラル分もカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などを豊富に含む緑黄色野菜の実力者だったのである。人も野菜も見かけで判断してはいけないのだ。
サラダだけではない。料理では、鯨肉と一緒に煮る「はりはり鍋」が有名。鯨などという高級食材を最近はとんと食べたことがないが、肉の臭みを消して味をよくするという。おひたしや和えもの、炒めものでもおいしく食べられる。料理面でも、重宝されているのである。
いつでもスーパーでは棚に並んでいるが、旬は12月から3月の冬である。この水菜をベランダのプランタで育てている(写真)。夏野菜の栽培は毎年楽しんでいたが、秋から春の季節は何もやっていなかった。ベランダに出るのが億劫であり、野菜を育てようとは思いもしなかったのである。しかし、やってみるものである。寒い季節なのに、けっこうよく育っている。
ベランダに自家製の野菜があるのは、なんというか安心感がある。朝食用に何本か摘んで水洗して食べている。ドレッシングやマヨネーズをつけてもよいが、そのままでも食べられる。由緒正しく実力派の野菜なのに、それをひけらかすことをしない素朴な味である。
少し気になっていることがある。この季節なのに、害虫がいるのだ。虫そのものを見つけた訳ではないが、葉っぱが食べられている。少しくらいだと、葉の形がギザギザだけにわかりにくい。たくさん食べられて柄だけになると、さすがに目立つ。今のところ、見ないことにして気にしないで食べている。
冬野菜は水菜だけではない。ダイコン、ニンジンに、カブ、ネギ、レタス。ホウレンソウやコマツナといろいろあるのだ。プランタで栽培できるのは、葉もの主体になりそうだが、来年は別の野菜もやってみようっと。
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