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底質汚染が漁民を違法操業に追い込んでいます。アジア太平洋を現場で考える

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210Pb,137Cs法による長野県諏訪湖底質の堆積速度の見積り

210Pb,137Cs法による長野県諏訪湖底質の堆積速度の見積り
 
 
要  旨
 現世の湖底堆積物の堆積速度を求めるために,少量試
料を用いる鉛一210およびセシウムー137放射能測定法を
検討し,諏訪湖底質の堆積速度を本法により求めた.
 本システムの検出器には,15cm鉛遮蔽体内に設置し
た井戸型Ge半導体検出器を使用して,0.03Bq/g(Pb
−210,K−40),0.004Bq/g(Pb−214),0.002Bq/g(Cs
−137)の検出下限を得た.試料は,0.6〜数gの少量でも
測定が可能であった.本法により長野県諏訪湖において
1991年11月に採取した3本の底質コアの堆積速度を求
めた.この内,2カ所で1.3〜1.4cm/yという堆積速度
が得られたが,これは他の湖沼の堆積速度と比較して極
めて大きい.諏訪湖西方の出口(天竜川)に近い箇所で
のコアの堆積速度は0.7cm/yで,他の2本の堆積速度
の約1/2であった.比較的浅い湖沼では底質の巻き上げ
などが生じ出口付近では堆積せずに流失するためと考え
られる.洪水などによって一時的に含水比の低下する試
料では,過剰鉛一210の低下がみられたが,単純な希釈を
仮定した補正法で回帰直線の相関係数が改善された.
 
 
ま と め
 湖底堆積物の堆積速度を求めるために少量試料による
放射能測定法を検討し,長野県諏訪湖において1991年
11月に採取した3本の底質コアの堆積速度を,鉛一210法
ならびにセシウムー137法で求めた.
(1)井戸型Ge半導体検出器を使用して,0.03Bq/g(Pb
−210,K−40),0.004Bq/g(Pb−214),0.002Bq/g(Cs−137)
の検出下限で,0.6〜数gの少量試料の測定が可能で
あった.
 
(2)諏訪湖底質の3本のコアの内,2カ所でL3〜1.4
cm/yという堆積速度が得られたが,これは他の湖沼の堆
積速度と比較して極めて大きい.諏訪湖周囲の山々が急
峻なため侵食量が大きく,河川も急流なため途中で堆積
することなく湖にまで堆積物が運搬されているためと考
えられる.

 
(3)諏訪湖西方の出口(天竜川)に近い箇所でのコアの
堆積速度は0.7cm/yで,他の2本の堆積速度の約1/2で
あった.比較的浅い湖沼では底質の巻き上げなどが生じ
出口付近では堆積せずに流失するためと考えられる.
 
(4)洪水などによって一時的に含水比の低下する試料で
は,過剰鉛一210の低下がみられたが,単純な希釈を仮定
して補正できることを示した.
 
h
ttp://www.gsj.jp/Pub/Bull/vol_46/46-05_02.pdf

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