関白と雖も生身の体―京都国立博物館の陽明文庫展を見学

関白と雖も生身の体―京都国立博物館の陽明文庫展を見学
 
 京都国立博物館に行って「陽明文庫展」を見学してきた。五摂家の筆頭・近衛家に伝わる宝物を収蔵したのが、「陽明文庫」である。
 
 『御堂関白記』は藤原道長自筆の日記である。1,000年も前の、道長の自筆が見られること自体、何とも言えぬ気持にさせられる。
 
 道長といえば、中学生でも知っているのが、
  この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば
という歌である。小野宮(藤原)実資の日記、『小右記』に記載されている和歌である。
 何とも傲慢そうに見える歌ではないか。
 
 しかし、『御堂関白記』を読むと、子息・頼通や娘・彰子を案じる気持ちなど、庶民の親と何ら変わるところがない。また、神仏の対する報謝の心は、どこかひ弱ささえ感じる。
 極めて人間的な匂いの感じられる日記である。
 
 美術作品は、さすが日本文化をリードしてきた家柄であることを思わせられる。
日本文化といえば、水墨画とか、「わび」「さび」を連想する方が多いかも知れないが、それとはやや異なる「やわらかさ」「華やかさ」―いわゆる「雅」で一貫したのが、近衛家の「美」である。
 
これは言葉で解説できるものではあるまい。
京都国立博物館での展示は、昨日、527日(日)までであるが、別の機会があれば、ご覧になっていただきたい。
 

閉じる コメント(1)[NEW]

閉じる トラックバック(0)

アジア安全保障会議に田中防衛相が出席の意向―その前に交代を!

アジア安全保障会議に田中防衛相が出席の意向
  ―その前に防衛相の交代を!―
 
田中直紀防衛相が6月1日〜3日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に出席する意向を表明している。このことは、25日に藤村修官房長官も了承した。
 
この会議では、北朝鮮の核問題をはじめ、重要問題が山積している。
さらに日米韓や日米豪の防衛相会談や防衛装備品の共同開発など、これを機に話し合う重要課題が目白押しである。
 
しかし、田中防衛相は参議院で問責決議を受けている。このことから野党はこぞって、防衛相がこの会議に出席することに猛反発している。
 
政府・民主党は「問責決議に法的な効力はない」という理由で交代させようとしない。特に、輿石幹事長は自分が推薦した2人(田中防衛相と前田国交相)であるから、強硬に交代に反対している。
 
しかし、アジア安全保障会議に出席する国々には問責決議の情報は伝わっている。したがって、田中防衛相を一人前の交渉相手としては扱ってくれまい。
とすれば、日本の国益を損なうことになりかねないのである。
 
野田首相としては、輿石幹事長の圧力を無視しえないものがあるかも知れないが、それでは国民の負託にこたえる首相とはいえまい。
 
さらに重要なことは、「問責決議に法的な効力の有無」の問題ではなく、「なぜ、問責決議を受けたのか」を謙虚に考えるべきではないか。
 
民主党は、建前だけは、「国民生活が第一」という。ならば、防衛は国民生活を守る根本である。
今のように、輿石幹事長の面子だけを守ろうとすれば、日本の国益も、日本の国民の生活も、守ることができないのではないか。
 

閉じる コメント(1)

閉じる トラックバック(0)

労働観の相違を無視する「幸福度(BLI)」―日本は21位

労働観の相違を無視する「幸福度(BLI)」―日本は21
 
 豊かさを測る基準として、経済協力開発機構(ОECD)は、昨年から「国内総生産(GDP)」に代わって、「よりよい暮らしの指標(幸福度、BLI)」を採用している。
日本は、加盟国34カ国にロシアとブラジルを加えた36カ国中、21位であった。
 
日本は、11の評価分野のうち、安全がトップ、教育が2位であったが、「仕事と生活の調和」では、週に50時間以上働く人が、295パーセントに上ったことや、1日のうち余暇や睡眠・食事に充てる時間の割合がОECDの平均(64パーセント)よりも下回ったことが響いた。
 
ところで、この調査の落とし穴は、この点である。仕事―すなわち労働観の問題である。
日本は古代から労働は神聖であり、そこに真実の姿があると考えていた。武士といえども、戦国時代のころまでは、自ら泥まみれになって働いていた。武士が労働から遠ざかったのは、兵農分離が徹底し、城下町に住むように命じられてからである。
 
これに対して、西洋ではギリシャ・ローマ以来、労働は奴隷のする卑しいものであるという考え方をしていた。キリスト教や回教が安息日を儲けて、仕事を休まなければならない日を設けたのも、そのような思想に基づくものである。
「余暇を大切に」という思想は、そのような西洋の文化的背景をもつものである。
 
余暇の時間が少ないのも、食事の時間が短いのも、先述したように、「労働を神聖なものと見て働くことに幸せを感じていた」という思想と関係しているのである。
 
このような文化的背景や価値観の相違を混同して、「幸福度」を図るのは、根本の基準に誤りがあるといえるのである。
 

閉じる コメント(1)

閉じる トラックバック(0)

輿石東・小沢一郎ら私利私欲の政治家を跋扈させてはならぬ

輿石東・小沢一郎ら私利私欲の政治家を跋扈させてはならぬ
 
23日、衆議院の一票の格差是正などの選挙制度改革に関する与野党の幹事長会談のために与野党の幹事長が集まった。もちろん、最高裁の違憲判決がでているからには、何よりも優先して、この問題の解決を図らねばならないからである。
 
 しかし、民主党の輿石東幹事長は、新提案をしないだけでなく、まったくこの問題を話し合おうともしなかった。
 その本音は、この問題を解決したくないからである。理由は、「衆議院解散の環境整備を進めたくない」という思惑からである。野田首相に解散権をもたせたくないからである。
 
 輿石は、田中直紀を防衛大臣に押し込んだ。
今、わが国にとって、外務・防衛の両大臣の役割は極めて大きい。尖閣諸島問題、北朝鮮問題、沖縄問題など、従来からの継続した問題もあれば、アメリカのペテンに乗せられそうになっているF15の問題もある。
すべて有能な防衛大臣を必要とする問題ばかりである。
 
 にもかかわらず、輿石は野田首相に「田中防衛相と前田国交相は絶対に代えるな!」と圧力をかけている。自分の面子と党利党略だけである。
そこには「日本のため」「国民のため」という精神の欠片さえも感じられないのである。
 
ところで、昔の例を引っ張っり出してきたところで意味のないことではあるが、しかし、「昔の日本は…」と、いいたくもなる。
 
東洋の一小国であった日本は、幕末には列強の植民地化の危機に直面していた。
その日本が、明治維新を経て、やがて世界一といわれた陸軍国のロシアに日露戦争に勝利し、世界の大国の仲間入りができた。なぜか。
それは政治家も国民も、手段についてはいろいろな意見の相違はあるが、「国のため」「日本の生き残りのため」という共通の目標をもって進んだからである。
 
 山形有朋と伊藤博文―この2人はライバル視されている。
確かに、軍部・官僚に基盤をおく山県と、リベラルな思想の持ち主で、政党政治を目指す伊藤とは、いろいろな面で対立した。
 
 しかし、大切なところでは役割分担をして協力していた。「日本のため」「日本の生き残りのため」という共通点があったからである。
 国家の問題の前には、私利私欲がなくなっていたのである。
 
 しかし、今の政治家を見ていると、どこにも「国のため」「国民のため」がない。あるのは、党利党略、私利私欲、そして政局だけである。
 それを誰よりも強く感じるのが、輿石東と小沢一郎である。
 

閉じる コメント(1)

閉じる トラックバック(0)

大阪維新の会に失望―「教育行政基本条例案」の基本理念の修正

大阪維新の会に失望―「教育行政基本条例案」の基本理念の修正
 
 大阪維新の会は「教育行政基本条例案」について、第二会派の公明党と修正協議をして合意し、5月議会で成立させるという。
 
ところが、その合意内容には看過できないものがある。
 すなわち、維新の会は、基本理念に「愛国心と郷土愛にあふれる人材を育てる」という文言を加えたが、公明党が反発したのでこれを削除し、「グローバル人材を育てる」の文言で決着した。
 
 この「グローバル人材」というのは、「両刃の剣」である。「愛国心」「郷土愛」に根ざしたグローバル化こそ必要であるが、現在、教育現場で強調されているグローバル化とは、「愛国心」「郷土愛」の対極としてのグローバル化である。
 すなわち、「グローバル」は、教育現場では、「愛国心」「郷土愛」を否定する概念として用いられるのである。
 
 このような根本理念を簡単に捨て去る「大阪維新の会」とは、何なのか。何を維新するのか。信念が疑われるのである。
 
 ところで、今、日本の若者に活力がなくなっているのはなぜか。それは自分に自信が持てないからである。その根源は「自虐史観」にある。
そこで自虐史観から脱却して、自分に誇りを持たせることがわれわれの課題であろうが、そのような大切なことが決定されそうになると、いつも公明党がブレーキをかけるのである。
 
 宗教政党は根本理念こそ大切である。
にもかかわらず、このように公明党はポピュリズム政党に堕してしまっているのである。この公明党の姿を日蓮上人が見られたら、さぞお嘆げきになるであろう。

閉じる コメント(0)

閉じる トラックバック(0)

[ すべて表示 ]


.

奥 山水
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

  今日 全体
訪問者 15 18655
ブログリンク 0 0
コメント 1 193
トラックバック 0 151

ケータイで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

URLをケータイに送信
(Yahoo! JAPAN IDでのログインが必要です)

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

標準グループ

登録されていません

開設日: 2010/8/10(火)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.