ものすごく、いい。
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長いこと生きていると、アンビリーバブルな大事件にしばし遭遇する。
そしてそれらの多くはメディア(主にテレビ)を通して伝わってくる。
「なんじゃこりゃ!!」まるで映画の一コマを観ているような錯覚を覚え
呆然とした大きな出来事が2回ある。
1回目は、ニューヨークの高層ビルに旅客機が激突した9.11
2回目は、昨年中国の田舎のホテルの一室で観た、
3.11東日本大震災の津波により多くの家屋が流れていくシーン。
衝撃的な映像だった。 もうこれで充分、最後にして欲しいと願う。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は
その9.11の被害者を題材にしたヒューマンドラマである。
監督 スティーヴン・ダルドリー
父 トム・ハンクス
母 サンドラ・ブロック
息子(オスカー) トーマス・ホーン
間借り人 マックス・フォン・シドー
9.11で父を亡くしたオスカーは、その亡骸が見つかっていないこともあり、
未だに父の死を受け止められない。
不安やストレスから、自分自身のコントロールが出来ず、
時には母に辛くあたり、自らの体を傷つけたりしている。
恐怖にさいなまれる時は、タンバリンの鈴をならし心を落ち着かせようともしている。
ある日、父の部屋にあった花瓶を誤って割ってしまったオスカーは、
中から1本の鍵を見つける。
鍵が入った袋にはブラウンの文字、
この鍵に何か手がかりがあると信じたオスカーは、
電話帳に掲載されている数百人もの、ブラウンという人々に片っ端から会い、
鍵の真相をつかもうとする。
母親は、そんな彼を気にかけながらも、なすすべもなくみているだけである。
捜索は当然のごとく難航する、
向かいの祖母の部屋に、間借りをしているしゃべれない老人もひょんなことから、
オスカーと行動を共にする。二人であてのない調査は進む。
やがて、、、。
トーマス・ホーン
うまい!(今の子役は皆芸達者)
トム・ハンクス
好きな俳優の一人だ、どこが好きなのかよくわからなかったが、
一つだけはっきりした。声と口調である。
サンドラ・ブロック
夫を亡くし残された息子の行動を気にかけながらの、ちょっと控えめな演技が光る。
そして物語は父と子の関係から、母と子の関係へと移っていく。
二人のドア越しの無言の会話シーンが実に印象的。
マックス・フォン・シドー
助演男優賞は同じ大ベテランのクリストファー・プラマーに譲ったが、
どちらかといえば、彼の方が好きだ。
「エクソシスト」の神父、まだまだ健在である。
スティーヴン・ダルトリー
「リトルダンサー」「愛を読む人」
アクション、特撮、SFではなく、
正攻法なヒューマンドラマを撮らせたら今、もっとも巧い監督だと思う。
では、
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昨年の3・11の時には、中国に出張されていたのでしたね。
書かれているように、9・11と共に、そのニュース映像は「現実」であることが
信じられないほどに衝撃的でした。
トーマス・ホーン、あのタンバリンを鳴らしながら行く姿がとても印象的でした。名演です!
最終的に鍵を届けた男性も含めた、3組の父と息子の関係。
あの悲劇を背景に、丁寧に描かれていました。
タイトルは父の最期の瞬間と彼の「位置」を表したものだったのだなと思いました。
丁寧なレビューです。トンチーさんの静かな感動が届きました。
2012/3/4(日) 午前 6:28