虚構と現実
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――こういうことを、現実にやり続けてきたわけですから。 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器に設置された温度計の一つが保安規定の80度を超えた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は、「冷温」の範囲を現行の100度以下から、10倍の1000度以下に引き上げることを決定した。今後、温度計の値が100度を上回っても、政府が宣言した「冷温停止状態」は定義上保たれたままとなる。 東電によると、今月初めから2号機圧力容器底部に設置していた温度計の一つが上昇傾向を示し、13日には水温93度を記録。「冷温停止状態」の前提となる80度を越えたため、保安院に報告していた。 保安院では、この異常な温度上昇について、計器の故障などさまざまな可能性について検討してきたが、炉の状態をほとんど把握できていない手探り状態であることから、「冷温」の定義を変更することに決定。東電に課した「水温80度」での報告義務基準を「水温980度」まで大幅に引き上げることで「冷温停止状態は維持されている」という政府見解を変えることなく、問題解決を図る方針だ。 政府は昨年末、野田首相が直々に「発電所事故自体は収束に至った」との見解を示し、冷温停止状態の達成を世界に向けて宣言していた。宣言の撤回は、政権運営にとってマイナス要因であるだけでなく、国際的な信用失墜にも関わる。それゆえ今回の基準引き上げは国際世論を納得させるための苦肉の策だとの見方も強い。 会見に応じた枝野幸男経済産業大臣は「原子炉と同様、核反応を起こしている太陽の中心温度は約1500万度。最も温度の低い黒点ですら4400度もあるのだから、これらと比較して1000度を『冷温』と定義することに問題はない」と述べ、2号機の冷温停止状態は今後も維持されるとの見解を明らかにした。 また「もし温度計が1000度以上を示した場合どのように対処するのか」という記者からの問いかけに対し、枝野大臣は「その時は冷温基準を1万度に引き上げるだけだ」と、誰もが予想した通りの解決策を示した。保安院から報告を受けた野田首相も「熱湯風呂なら93度は由々しき事態だが、熱々おでんなら許容範囲」として、特別問題視しない姿勢だ。
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ついでに被爆基準も年間1シーベルト(!)くらいに上限基準をあげれば、すべての問題は雲散霧消するわけでしょう。いっそ、基準なんぞつくらないほうが良い程度のものです。ここまでくると、もはや悲劇を通り越して喜劇ですね。
2012/2/16(木) 午前 11:02