陶芸奮闘記 ☆ てのちから ☆ Vol.13
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てのちから Vol.13 |
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てのちから Vol.13 |
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てのちから Vol.12 作品展も終わり、今はとても静かに、ゆっくりと自分の為の作品を作っている。 毎日の作陶ペースを少し緩ませて、気になるギャラリーやうつわ屋さんに行き、じっくり選び抜いた物を購入。 今回の作品展ではカジュアルな物を中心に出展していたので、今は土の匂いがするような渋い物を作りたくなっている。 もともとは渋くてモダンな物が好きで、鮮やかな色を使い始めたのは鎌倉に来てから。 実は「うつわ」に興味を持ち、好きになったのもごく最近で、私はとにかく作るのが好きだった。 もっと器のことを知りたい!と思ったのは、料理やお菓子を習い始めたことで、器を見て想像する景色が広がるようになり、器そのものの奥深さを知ったからかもしれない。 「おいしい料理」を食卓に出すとりあえずの策として気を付けているのが、盛り方と器選び。 とっても単純な策なので、毎回うまくいくとは限らないが、美味しそうに盛ると美味しく感じるものだ。うつわ自体が素敵ならなおさら。 うつわは大きさがとても重要で、いくらデザインが良くても大きさが食卓にそぐわない物だと使いにくい。 購入するときも、いつも何人分の食事を作っているのか、つまり、この器に何人分の食事を盛るのか。をじっくり想像して選ぶことにしている。 自分の生活に合ったものなら、少々高くついてもサイズのちょうどいいものを。 うつわにはそれぞれ産地や歴史があり、大雑把に言うと、土の性質・釉薬の種類・デザインと見た目の感触で○○焼きの特徴が作られ、職人が作る物・作家が作る物、電動ろくろ・蹴ろくろ、手作り・型作り、登り窯・電気釜、などなど色々な違いがある。 そういったことを知り始めると、より実際のところ。を見たくなる。 陶器の産地めぐりは去年の下半期に掲げていた目標。今年にまでずれ込んだ。 今年こそは達成すべく、予定をくんだ。 不思議なことに、うつわを切り口に、苦手だった地理や歴史が、興味深いものになってきている。 全国全ての産地を巡ることは出来ないが、まずは自分が気になる焼き物の陶器市に足を運んでいこうと思う。 写真の器は最近のお気に入りの物。 沖縄読谷村・北窯の湯呑み、小鹿田焼き・刷毛目模様の鉢と飛鉋の小皿、自作の大鉢、岐阜(多治見)の作家・横山拓也さんの片口。 これらにプラスして、平皿ではなく少し深さがある黒土の取り皿があったらどうだろうか。 きっと、食卓が引き締まり、かっこよくなるのでは・・・。 うん、作ってみよう。 こころのままに、こころゆくまで。
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てのちから Vol.11 |
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てのちから Vol.10 手が空いたら片口を作って欲しい。そんな依頼を受けた。 片口・・・。どうもよく分からない。売っている物も、本で見る物も色々なデザインがあるが、この突起はどう見ても注ぐためのものだろうに、どうみても液体が下に垂れてしまうような構造のものが多い。 これで使い勝手がいいの? 液体が器をつたって下に垂れることが嫌いな私は、そのフォルムにも愛着が湧かない。 もちろん、注ぐ為の物をきれがいい構造で作ってあるものもあるし、原理は分かっているが、自分でそれを作る自信も無く、一切作ったことが無かった。 しかし、ある友人はお茶を入れるときの湯冷ましに使う。またある友人は卵を流し込む時にいつも使っている。とも言う。 急に片口を使っている風景が眼に浮かんだ。 なんか優美・・・。いいじゃない? 途端に「使い勝手のいい片口」が作りたくなった。 片口は、もともと酒や醤油・油などを小型の容器に移す為の台所用具。 現在は食卓でも活躍する機会が増え、片口の特徴である口は、注ぐという機能とは別に、装飾として付けられることも多くなった。 しかし、注ぎやすいことと、かけにくいことを両立させることは難しい。 だからこそ「使い勝手のいい片口」を作りたい。 一回も作ったことの無い私が、そりゃぁ高望みだとは思うが、とにかく自分なりに工夫して作ってみた。 すっかり片口三昧。 こうみると、このフォルム。かわいらしい。 片口は、口がついていることが間抜けに思えて好みではなかったが、逆にそれを活かし、器の部分をころんとした形にすると私好みなフォルムになってくれた。 横から見るととぼけた感じに見える。ひょっとこみたい。 焼き上がりで、口の機能が少しくらい悪くても、この愛嬌があれば食卓で活躍してくれそうでは無いか。 なんだか新しい発見で気分上々である。 こころのままに、こころゆくまで
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寒中お見舞い申し上げます。 冬の乾いた風はまだ冷たいけれど、少しずつ陽が伸び、春の訪れを心待ちにする毎日です。 今年も変わらず、制作活動を楽しめる一年にしたいと思っております。 よろしくお願いいたします。 てのちから Vol.9 昔、「あなたの作る器は重い。もっと軽い方が使いやすい」と母から指摘され、おかげで電動ロクロで作ったと思われるほど薄く軽い物を作れるようになった。 母からは「軽くて良くなった」と言われたが,弟からは「安っぽい」とも言われた。 うむ。一理あり。軽くて重厚感をだすのは難しい。 私は軽さを追及したあまり、すっかり薄い作品を作り、しかも薄く作るクセがついてしまっていた。 薄く作れることは非常に良い事らしいが、それは土を自由に操れる人が言う言葉。私はそういうふうにしか作れなくなってしまったのだ。 これは困った事だ。無意識にサクサク作っていると、軽くて薄くて・・・安っぽい物…が出来上がってしまう。 人は物を手に持った時、どこに物の重心があるかで重さの感じ方が変わるのだそうだ。 具体的には、うつわの高さ、下から三分の一の所に重心があると軽く感じ、それ以下にあると重く感じる。 この手の感覚を利用して、作品を軽く感じさせ、口あたりやシルエットをふっくらさせれば、追及していた作品が出来るのでは? 頭では分かった。それをこの手で実現させるのは難しい。たとえ思うように作れても、焼き上がりで、よしっ!と納得がいく作品は少ない。 試行錯誤の中での作品はほとんどがボツだ。 窯から出た作品を見て、がっかりため息。 気を取り直して追及すべき点を明らかにする。人からも意見をもらう。
そっかそっか…次はこうしてみよう。がはっきりしたら、また土をいじる。
今年も色々な物を作り、その作業の繰り返しを続けていくのだろう。終わりの無い楽しみがここにある。 こころのままに、こころゆくまで
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開設日: 2008/1/21(月)