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大波(将来への大きな期待)と小波(短期の少利狙い)の波間に株価は揺れている

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2006年10月3日

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4章_3.真核生物細胞の遺伝子発現調節 (続き)

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Column miRNAによる遺伝子発現調節

rRNAとtRNAは代表的な非翻訳RNA(noncoding RNA)で、これはすべての細胞がもっているが、真核生物にはこのほかにsnRNAという非翻訳RNAの仲間があって、スプライシングの過程で働くことを紹介した(3章2参照)。最近、小さなRNAが遺伝子の発現を抑制することがわかってきた(コラム図4-2)。

塩基配列特異的にDNAと結合して転写を阻害したり、mRNAと結合して、mRNAを分解したり、タンパク質合成を阻害すると考えられる。このような現象をRNAによる遺伝子発現の妨害という意味でRNAi(RNA interference)という。

この機能を担うRNAはいずれも非翻訳RNAの仲間である。mRNAに対して働くRNAは、相補的な二本鎖RNAあるいはヘアピン型RNAとして合成され、特殊な二本鎖切断酵素(ダイサー)で21bp程度に小さく切断され、RISCというタンパク質複合体と結合してから働く。これをmiRNA(mlcroRNA)という。特定のmRNAだけに関してタンパク質合成を消失させる。

実験手法としてこのようなRNAを細胞内に導入し(あるいは細胞内で合成さぜ)、siRNA(small interfering RNA)として働かせると、あたかもその遺伝子機能を消失(ノックアウト)したと同じ効果が得られるため、これをノックダウンと呼んで非常に広く研究に利用されるようになってきた。

Column 非翻訳RNAの多くはmiRNAかもしれない

真核生物の核内には、考えられてきた以上に多種類のRNAがあり、それらの多くは考えられてきた以上に広範囲のDNA領域から転写されている非翻訳RNA(3章p.36コラム参照)であることがわかつてきた。その多くは比較的小さなRNAで、二本鎖を形成するものもかなりあり、機能としてmiRNAの仲間である可能性がある。

miRNAは、染色体レベルやmRNAAレベルでの遺伝子発現調節など、基本的で大切な役割を果たしていると考えられるので、細胞内に大量に多種類存在するRNAがもしmiRNAであれは、真核細胞遺伝子の発現調節のありかたに関する認識が一変する。現在このあたりの研究が急速に展開している。

Column 遺伝掌と逆遺伝学

遺伝子の働きを調べるとき、メンデル以来の遺伝学は、まず生物の表現型(形質)がどのように遺伝するかを調べることからスタートし、注目する表現型を支配しているのはどのような遺伝子であるかという方向へ解析を進めた。端的には、表現型からスタートして遺伝子へ向かう解析で、遺伝子のクローニングは1つのゴールであった。

これに対して、ヒトゲノムプロジェクトが完成するなどによって、遺伝子がいくらでもクローニングされるようになったが、遺伝子は得られても、その遺伝子がどのような表現型にかかわるかが、多くの場合未知である。得られた遺伝子からスタートして表現型(遺伝子の働き)を解析する方向を逆遺伝学という。

逆遺伝学的解析では、得られた遺伝子を使って、その遺伝子を破壊(ノックアウト)した細胞を作製し、この細胞からクローン動物(たとえばノックアウトマウス)を作って、動物に現れる表現型を解析する方法がしばしば用いられる(12章p.152コラム参照)。

成功率の低い難しい方法ではあるが、これを用いることにより、発生過程にかかわる遺伝子の機能や、脳の高次機能にかかわる遺伝子など、これまで遺伝子の働きを調べることが困難であった分野で、画期的な進展がみられている。

また、得られた選伝子を導入して発現するようにした細胞から作ったクローン動植物を、トランスジェニック動植物という。機能未知の遺伝子の働きを解析する目的にも利用するが、特定タンパク質を生産する家畜を作り出すなどへの応用研究も盛んである。


Column DNAのメチル化、発生、体細胞クローン動物

DNAのメチル化は、

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特集1 RNA干渉 ノーベル賞級の新発見

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特集1 RNA干渉 ノーベル賞級の新発見  (日経サイエンス 2003/11号)
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0311/rna.html?PHPSESSID=1a1fda5ff6b17f39690feccbcf6ebf11

生命科学の分野で意外な新現象が見つかった。RNAどうしが邪魔し合って働かなくなる「RNA干渉」だ。遺伝子発現を抑制する強力な仕組みが生物にもともと備わっていたことを知って科学者たちは驚愕した。“ノーベル賞級”の発見といえるだろう。

ゲノム(全遺伝情報)はDNAの塩基配列として書き込まれており、これがRNAに転写され、タンパク質に翻訳される――この過程のどこかを妨害すれば、遺伝子は機能しなくなる。RNA干渉はその手だてとして、いま最も注目を集めている。病気の原因となる邪悪な遺伝子を封じることができれば、医療は一変するだろう。

この特集では,ポストゲノム時代のカギを握るRNA干渉について、その全体像に迫る。『ゲノムを見張る驚異のメカニズム』はこの現象の発見から解明に至る道筋と、残された謎を解説。『小さなRNAの遺伝子とその標的を探せ』では,この分野の国内第一人者である多比良和誠東京大学大学院教授にホットな研究状況を報告してもらった。『日本でも進む新薬開発への応用』ではRNA干渉ビジネスに向かって走り出した国内企業の姿をリポートする。


RNA干渉 ゲノムを見張る検閲官 N. C. ラウ/D. P. バーテル
詳細はこちら  http://blogs.yahoo.co.jp/thetreasureship/2870534.html

ほぼすべての動植物細胞に、特定の遺伝子を沈黙させる「RNA干渉」と呼ぶ仕組みがもともと備わっていることが判明した。遺伝情報を伝えるRNAが特殊な形に変化し、これが遺伝子の発現を妨げる。
この機構は、細胞を有害な遺伝子から守るとともに、発生の過程で正常な遺伝子の活動を調整するために進化してきた。RNA干渉を利用して病気を治療する医薬品も開発できるだろう。

RNA干渉の仕組みはおよそ次のようなものだと考えられている。細胞内で二重鎖RNAは「ダイサー」と呼ぶ酵素と接触して切断され、長さが22塩基前後の「短い阻害RNA(siRNA)」になる。このsiRNAの二重鎖がほどけ、二重鎖の1本がタンパク質でできた構造体に取り込まれて「RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)」を形成する。

サイレンシング複合体の中で、siRNA分子はさまざまなmRNAと接触できるような位置にある。siRNAは自身の塩基配列にほぼ完全に相補的な配列を持つmRNAと結合すると、「スライサー」と呼ぶ酵素が働いて捕捉したmRNAを2つに切断する。切断されたmRNA断片にはもはやタンパク質合成を指令する力はない。サイレンシング複合体はこれらの断片を放出し、次の標的を探す。このようにして、RNA干渉という遺伝子検閲官は少量の二重鎖RNAをブラックリストとして使いながら、これに対応するmRNAを見つけ出し、沈黙させるのだ。

このほか、「マイクロRNA」と呼ぶ小さな制御RNAがsiRNAと同じように遺伝子発現抑制の引き金となることもわかった。 RNA干渉に関する私たちの理解はしだいに確固たるものになり、おそらくまったく新しい遺伝子医療を支える基礎となって結実するだろう。

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2006年10月3日(火)・・・5日ぶりに小反落 急速な上昇に警戒感

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取引値 480,000 前日比 -16,000 (-3.23%) 前日終値 496,000 出来高 2,826 時価総額 134,519百万円
始値 488,000 高値 493,000 安値 479,000

主力大型株の一角が指数を支える

 日経平均は小幅ながら5営業日ぶりに反落。12.20円安の16242.09円(出来高概算14億9800万株)で取引を終えている。前日までの上昇で9月高値時に空けたマド埋めを完了し、警戒されていたアイランドを打ち消したことによる達成感。また、2日の米国市場ではダウ、ナスダックともに続落となり、とりわけナスダックの下げがきつかったこともあり、利益確定売りが先行した。

16200円を割り込んで始まった日経平均は、一時16148.89円まで下げる場面をみせている。しかし、下を売り込む動きも限定的であり、また先物市場でも押し目を買う動きがみられており、結局は狭いレンジ取引が続いた。

【株式会社フィスコ】

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クラゲ蛍光遺伝子

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クラゲ蛍光遺伝子を利用、がん細胞の転移先を把握
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20061003i405.htm

転移によって増えたがん細胞を、クラゲの蛍光遺伝子を利用して発光させる技術を、岡山大学の藤原俊義助教授らのグループが開発した。

これにより、転移先やその範囲を正確に把握することが可能となり、その結果、手術で切除する部分を減らすことで、患者の負担軽減につながるという。2日付の医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。

技術の根幹を担うのは、がん細胞の中で増殖するように工夫した風邪のウイルス。研究グループは、この中に、蛍光たんぱく質を作り出すクラゲの遺伝子を組み込んだ。がん組織に投与すると、がんが転移した場所でウイルスが増殖し、その部位が光って見えるという仕組みだ。

実際に、人間の大腸がんの細胞を移植したマウス7匹に、クラゲの蛍光遺伝子を組み込んだこのウイルスを投与して調べたところ、がん転移先の13か所のリンパ節のうち、12か所で蛍光が確認できた。

藤原助教授は「動物実験で安全性を確認、感度を高めた上で、臨床応用も考えていきたい」と話している。

(2006年10月3日13時12分 読売新聞)

参考資料
(1)分子腫瘍グループ http://www.okayama-u-gsto.com/sub/kenkyu-gyouseki/bunsisyuyougroup.htm

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スクランブル:理論値が示す割高感

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高すぎる企業の成長期待  (日経金融新聞2006/10/03(水))

日銀の企業短期経済観測調査(短観)で大企業製造業の業況判断指数が事前の市場予想を上回ったことや、円安・ドル高の進展を株式市場は好感。2日の日経平均株価は4日続伸した。上昇気流に乗ったようにも見えるが、企業の将来の収益力を視野に入れると、強気では押し通しにくい実態が見えてくる。

□    ■    □

東証一部上場企業の税引き利益は、今後20年にわたって4−8%伸び続ける必要がある――。日本経済新聞社の企業情報データサービス(NEEDs fcBRAIN)にある「理論株価分析」を使うと、現在の株価水準からこんな結果を導き出せる。

理論株価分析の考え方はこうだ。企業が将来生み出す純利益を、企業価値評価で一般的なディスカウント・キャッシュフロー(DCF)法の手法で現在価値に割り引くというもの。具体的には、現在の純資産に今後稼ぐ利益を加え、20年後に株主へ分配すると想定。1株当たりの「価値」を計算する。配当も別途現在価値に引き直し、加える。

それによると、投資家の期待利回りである割引率を3%と低めに見積もった場合でも、東証一部全体では純利益が4.01%ずつ伸びないと、今の株価は説明できない。割引率を株式市場で一般的とされる5%と見なせば、8.35%もの成長を投資家は要求していることになる。割引率はDCF法で使う資本コスト(加重平均資本コスト=WACC)に近いので、実際はもっと高いかもしれない。

トヨタ自動車を例に取る。配当性向が一定で割引率が4%の時、2日の終値である6490円という株価は、2007年3月期の予想連結純利益である1兆3千百億円を基準に、毎年3.7%ずつ伸びてはじめてはじめて正当化される。言い換えれば、現在の株価は3.7%の成長を織り込んでいるわけだ。

もちろん、トヨタならこの程度の成長は可能かもしれない。だが、東証一部企業がすべて、トヨタ以上の成長を20年にわたって続けなければならないとしたらどうだろう。日本航空を含む空運は例外としても、不動産や造船が高成長を続けられるのか。このモデルを開発したクォンツ・リサーチの西村公佑副社長は、「現在の株価水準は割高。純粋なDCF法で計算すると、株価がマイナスになる企業も少なくない」という。

ゴールドマン・サックス証券の元東京支店長で経済評論家の佐藤努氏はいう。「二十一世紀に成長株は存在しない。一時的に伸びる会社はあるが、せいぜい続いて5年だ」。彼は現在の株価水準自体を割高と考えているわけではないが、PER(株価収益率)で50倍や100倍の銘柄が存在することに首をかしげる。

最近の株価が、四半期決算の義務化もあって目先の材料で振れやすくなっているのは確か。ドイツ証券の松岡幹裕チーフヱコノミストは「株価の景気に対する先行性は弱くなっている。かつては六カ月程度先行したが、今はゼロに近い」と打ち明ける。

□    ■    □

ただ、株式と債券の両方を運用する立場に立つと、別の見方も成り立つ。東京海上アセットマネジメント投信の鈴木琢也ファンドマネージャーは、自身が運用するバランス型投信の「東京海上ワールドインワン」について、「株と債券を比較すると株の方が割安。日本市場のモメンタム(勢い)や円安も考慮して日本株をオーバーウエートにしている」という。比較感で「買い」というわけだ。

とはいえ、企業を計る尺度はキャッシュフロi(現金収支)やバランスシート(貸借対照表)の質が中心になり、DCF法への関心も高まっている。M&A(企業の合併・買収)のさらなる増加で、企業の「値段」を厳密に算定する時代が到来した時、果たして今の株価は通用するのだろうか。(磯道真)

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