年季を感じる楽器に感服…。
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オイラの参加するセカンドライン・バンド「岩手猛牛会」が、久しぶりに再集結。 昨日は、超ダラダラながらもライブしつつの練習となりました。 体重百キロを超える巨漢(気持ちは小さい)のドラマーがいるのですが、 彼とは大学の時からの付き合いで、とても古い相棒なのです。 近年は彼が県外にいることもあり、なかなか一緒にバンド活動ができませんでした。 久々に、彼の「ズン・ド・ド」リズムと合わせて打楽器を叩きましたが、 相変わらず彼のドラムは重かった。音色もそしてそのビートも…。 (体重も重いです…。ちなみに、ドラムのイスに座っていたら壊れたことがあります…。) こういう重さはなかなか出せないです。 オイラがドラムを叩くと、どうしてもメチャクチャ軽いんです。 (ドラム一つとっても、叩く人によっても音色やビート感は全然違うんですよ…。) 彼の重いドラムでは、打楽器で周囲をチョロチョロするオイラが、 とても演奏しやすくなるんです。余裕ができるというか何と言うか…。 不思議なんですが、気楽になるんですよね〜。彼はある意味貴「重」なドラマーです。 さて、今日はそんな再結集の時のお話です。 サックスのC氏がアルトサックスを持ってきたのですが、 その一本のアルトサックスが時を越えた、素晴らしい物だったのでご紹介します。 このアルトサックス、盛岡のリサイクルショップでなんと二万で購入。 その後、オーバーホールに五万かかったという強烈な一品。 見た目もケースもなかなかイイ味を出していました。 このようにケースには、「日本喇叭製造工業組合」の検査合格票がついています。 見てください、左から右ではなく、右から左に文字が記入されています。 これがかなり古い物だと言うことが理解頂けることでしょう。 「Made By The Tanabe LTD」とあり、 「TOKYO SUPERIOL QUALITY」となっています。 サックスというと、今はセルマーやヤマハ、ヤナギサワなんかが有名ではありますが、 タナベは聞いたことがないですよね? タナベ楽器ですが、オイラの調べられる範囲で調べてみました。 田辺管楽器は、慶応2年生まれの田辺鐘太郎(たなべかねたろう)によって、 明治36年、麻布六本木に設立されたそうです。 日露戦争で使用する軍楽器を製作するのが目的だったようです。 明治40年には六本木に工員40名の工場を新設、 昭和7年にはス―ザフォン製作に成功、 昭和12年玉川に大工場建設、 昭和17年ごろ世田谷新町と日暮里に工場建設という記録が確認できました。 戦前から戦後くらいまで、日本管楽器工業(Nikkan)と一緒に 日本の管楽器界をリードする存在だったようです。 ちなみに、愛知県にあるタナベ楽器店とは、特に関係はないようです。いずれにせよ、とても古い物なのですが、正式な年代は分からないようです。 英語が使われていますので、戦時中の製品ではないことだけは推測できます…。 戦時中は、英語は御法度でしたからね〜。 もちろんサクソフォンも日本語に変えられたそうです。 ちなみに、須川展也氏のブログによると、「金属製曲がり尺八」と呼んでいたそうです。 ボケてますが、全体像はこんな感じ。 なかなかいい音を出していました。 なんて言うか、懐かしい音。使用している本人は、チャーリー・パーカーと言ってました。 古いブルースなんかやる時に、このサックスを使うのは最適なんじゃないでしょうか。 ブルースマンで言えば、だみ声のハウリン・ウルフのような音でしたね。 こういう古い楽器を、あえて現代に復活させてライブで演奏する。 こういうのもなかなか粋ですよね。楽器の楽しみ方の一つだと思います。 |

とっても素敵なサックスですね!
カメラもそうだけど、どうして古いものに惹かれちゃうのかな〜
私のギターも母譲りのうん十年物で
ラベルを見て、いろいろ調べた思い出があります
楽しいですね〜こういうの!
しっかし、「金属製曲がり尺八」って!笑(^▽^)
2009/4/12(日) 午前 11:10
写真ではあまり伝わりませんが、とても質感もレトロでいい味を出してましたよ。
ちなみに、私が使用しているアコギは私と同い年です。ギターも年季が入るといい味を出します。
そうそう!
カメラも、古い物はいいですよね。私のペンタも同い年。大事にしたいカメラです。
2009/4/12(日) 午後 2:26
歴史を感じさせますね。私は田辺鐘太郎のひ孫になります
父のお母さんが鐘太郎の娘だったと聞いてます。
鐘太郎おじいさんの話はよく父が管楽器を日本で初めて作った会社だと話していました。戦前当時、珍しかったロールスロイスが六本木の自宅前においてあった、ロレックスの時計を孫である父にプレゼントでくれた等、当時としては随分裕福だったようです。
鐘太郎の息子の代で会社はなくなったと聞いています。
写真のような田辺楽器製のサックスがもし私の手元にあればお墓参りの時に墓前にもって行ってあげたいな
と思いました。
2011/5/2(月) 午前 0:03 [ 宮下 佐枝子 ]
初めまして。田邊管楽器のことが気になりながら、全く情報がなくもう何の手だてもないのか思っていた矢先に拝見しました。
当方、田邊さんのアルトホルンとZENON−Tanabeのバリトン(金管)を所有しています。アルトは戦前、バリは戦後の楽器のようです。今風の楽器にはない、味があります。音程を取るのは一苦労ですが。
田邊楽器の親族の方がいらっしゃるというのは、驚きです。
いつか、楽器を持ち寄って演奏できたらうれしいですね。
2011/7/4(月) 午後 5:11 [ bac*j*jp ]
宮下さま。コメントありがとうございます!この楽器を作った方のご親族と、こういう所でお会いするとは思いませんでした。
自分としても、調べた甲斐がありましたし、この楽器を持っている友人には、ぜひ大事にして欲しい逸品です。戦前の空気を吸ったサックス。なんかステキです。
2011/7/4(月) 午後 9:39
bac*j*jp さん、はじめまして!そうですね〜。タナベ製の管楽器を用いたコンサートなんてやったら、きっと面白い気がします!楽しみになってきました(笑)機会がありましたら、ぜひ!
2011/7/4(月) 午後 9:42
初めまして。田邊楽器は河合楽器に戦後に吸収合併されたと読みました。「国産フルート物語」だったか「日本フルート物語」だったか覚えていませんが、どちらかです。
2011/12/5(月) 午後 10:06 [ boo*se*c*er ]
おおお!boo*se*c*erさん、貴重な情報ありがとうございます!なるほど、カワイに合併されたんですね。むむむ。
2011/12/5(月) 午後 10:15
おはようございます。私は管楽器からではなく、吹奏楽雑誌から田邊楽器に興味を持ったのですが、「バンドの友」という雑誌はご存じでしょうか?一応骨董屋でタナベのトランペットも買ったのですが、写真がうまく撮れなくてアップできないです…。あ、あと上記の「〜フルート物語」は、両方とも書籍です。
2011/12/6(火) 午前 9:57 [ boo*se*c*er ]
私も同じアルトを持っています。
おそらく戦前のものだと思いますが、出来が良すぎますよね。
もしかすると海外メーカーのステンシルではないかという気もします。
その後のニッカン、タナベのものと比べるとこっちの方が断然良いですからね。
ちなみに他の情報では、タナベは労働闘争に敗れ倒産に至った時に、その中の技術者が河合楽器に流れたというようなことでした。
…関係ないですけど、最近はヤナギサワのA-3にはまってます。
海外ブランドのヴィンテージが人気ですが、日本のヴィンテージもなかなか良いものですよね。
2011/12/7(水) 午前 10:58 [ コレクター ]