論理トレーニング問29
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2012、2、14(火)
文章を読解するためには論理の力が必要である。だから誰もが論理的に文章を読んでいるはずだが、必ずしもそれを意識的にしているわけではない。何かおかしな論理(理屈)に触れたときに意識される程度である。そうであれば初めから論理というものを意識しながら文章を読んでみたらどうだろうか。そうすればおのずと文章も正しく読み取れるようになるだろう。さらに言えば批判的に読むことさえできるようになる。要するに論理力を身につければ読解力も深まる。
その論理の力を鍛えるためには論理的な問題を解くのが一番だろう。問題はすべて『論理トレーニング101題』(野矢茂樹著 産業図書)から引用するが、その本の中の「はじめに」で著者はこう述べている。
「1問やるだけでも、1問やっただけの力がつく。全問やりとおせば、必ずや全問やりとおした分だけの力がつく。ともかく、力はつく。保証する。解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ、実技あるのみ」
ではやってみよう。
問29 つぎの(a)、(b)に適切な接続表現を選べ。 設問は『論理トレーニング101題』(野矢茂樹著 産業図書)より引用
問題文の出典 本村凌二 『ローマ人の愛と性』(講談社現代新書)
以下の答えと解説は私の考えたものであり、出題者(野矢茂樹氏)による模範解答と解説ではありません。出題者のオリジナル解答・解説を知りたい方はぜひこの本に当たってみてください。
(解説)
問題を考える前に、まず全体の構造をつかむことが大切である。
第1段落は長い段落だが、言っていることはたった一つのことだけだ。すなわちシェイクスピア作品における「初歩的な道化」についてである。第二段落は、先の「初歩的な道化」に対して「シェイクスピアらしい道化」についてである。この二つの道化のタイプが大きな対比として提示されている。それが(b)の問題である。第1段落内のより小さな対比が(a)の問題である。「初歩的な道化」と「秀逸な道化」(「至上の道化」)である。それがわかれば答えは比較的容易に出せるだろう。
「ただし」は先に述べたことの例外を示すのに用いられる。但し書きの機能である。「しかし」は主張そのものを否定的に転換するのに使われる。それに対して「ただし」は大きな主張内で小さな反対(例外)を示しているとも言える。
(解答) (a) 「ただし」、(b) 「しかし」 |
