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(Q) 現在、平成2年に建てられた賃貸マンションへの引っ越しに関し悩んでいます。というのは、そのマンションを建築、管理している会社が、「平成17年に建てたマンションにアスベストを使用していた」という新聞記事をみつけてから、アスベストや耐震強度等について心配するようになりました。その物件は駅からも近く、家賃も私が紹介を受けた物件の中でも特に安いものとなっています。
アスベストについては調査が行われたようで、見せてもらった説明書には、「平成17年12月の共用部分の目視調査の結果、石綿使用なし」という記載がありました。「では、部屋の中の調査はしたのか?」と仲介業者に尋ねたところ、管理会社に確認してくれるということでしたが、いまだに返事が来ません。
何も知らないもので、おかしな質問をしているかもしれませんが、専門家の方に何かアドバイスをいただければうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
(A)通常の生活では問題ありませんが
(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)
アスベストの問題については解答が難しい面があります。したがって、ごく一般論として申し上げます。
まず、アスベストの使用状況ですが、建築現場では、吹き付けなど単体でアスベストを使用することは昭和50年に労働衛生の観点から原則使用禁止の措置がとられ、昭和55年以降完全禁止されています。さらに、その後平成7年(1995年)には、アスベストの製造、輸入、供給、使用がすべて禁止されています。
ただし、アスベストの中でも肺ガンなどの危険性の高い種類はこれら時点で禁止されましたが、不燃性や経済性など、建材製造にとってアスベストは他の追随を許さないほど優れた材料であることから、健康面での危険性が低いといわれている種類のアスベストについては、ごく最近まで一部の建材に混入して使用されていました。
さて、お話のケースは、使用時期などから考えて、おそらく法規制される前の種類のアスベストをセメントで固めて製造された石膏ボードが、壁紙の中や天井部分に使われている可能性があるかもしれないというご不安だと思われます。
この建材については、現在は使用禁止されている建材ですから全く心配がないというわけではありませんが、居住生活者との関係では、壁紙などの存在でむき出しになっているわけでもなく、さらに取り付け後の自然飛散はほとんどなく、改築や解体する際の切断時に注意が必要というものだと思います。したがって、通常の生活をする分には、危険性はほとんどないと言ってもよいでしょう。
後は、管理会社の返事を待って、もし使用しているとしても、建材名を聞き、行政のホームページや建材メーカーで安全性と生活上の注意点を確認することができれば、より正確な判断材料となるでしょう。(日経 住宅ネット相談室)
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