「小説作法」スティーヴン・キング
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御大キングの自叙伝でもあり、エッセイでもあり、小説作法でもある、それはそれはとても美味しい一冊。 なのですが。ぶっちゃけ教則本的な役割は果たさないかもしれないなー。これ。 なんせキングはプロットなしに状況設定のみで長編を書き上げるというのですから……ふぅー……嘆息。 こういった小説の書き方講座の場合、「物語る」ことに関する主張は、著者のタイプによって二つに分かれることが多いのです。まずは、プロット(物語の設計図)をしっかりと立てて書け。というタイプ。そしてもう一つは、設定を決めて書き出すことによってあとは勝手にキャラが走り出す。というタイプ。大別してこの二つです。 キングの場合は後者だという訳ですね。はっきし言って、そういう時も確かにあります。エンジンに火が入り、一気にキャラクターが走り出すことも、ままあるにはあるのですが、それもやはりA→B→C→D(例:起・承・転・結)という物語の流れが予め決まっていて、その枠内を動く。というパターンがほとんどだと思うのですよ。そんな、真っ白な紙の上をキャラクターが縦横無尽に動きまわって物語を紡ぐだなんて……そんなこと出来んの天才だけだろ(笑) 俺はある程度プロットを固めないと書けないタイプですねぇ。 まぁそれはさておき、本書の前半部分、キング自身の少年時代や青年時代を振り返ったエピソードは、どれもこれも、素敵に色鮮やかで、適度に下品で、彼の小説を読み込んでいる人なら、ムフフとなること請け合いです。 こういった半生を経て、キングの作品世界は形作られているのだなぁ。(なんでみつを?) 納得納得。つまり小説作法というよりは、稀代のベストセラー作家が書くことについて書いたエッセイ。という心づもりで読むのが一番かもしれませんね。読み物としては、実に面白い作品です。 あーまたキングの小説読みたくなっちゃったよ(笑) あ。そうだ。でもね、一つ参考になった言葉があるよ。 「読め。そして書け」 うんうん。俺は盛大に頷く。 沢山読んで沢山書く。天賦の才でも無い限り。 はっきりいって上達するにはコレしかないと思う。 ★★★★☆
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