「ワーク・ライフ・バランスに社会の視点を」アピール発表‥
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本日は日曜でお仕事が休みの方もいらっしゃるでしょうが、生活とのバランスは取れていますでしょうか‥ 今月23日、「次世代のための民間運動〜ワーク・ライフ・バランス推進会議〜」は、新たなアピールとしまして「ワーク・ライフ・バランスに社会の視点を」を発表しました。 同会議によりますと、昨年に起きた東日本大震災の経験も踏まえ、この度更なる運動の発展を目指すにはより広く社会全体の枠組みの中から進める必要があると考えたということです。 このアピールによって新たに提起された3つの視点は以下の通りです。 1.働き方やくらしのありようを社会全体の視点から見直すこと ワーク・ライフ・バランスを推進しようと思っても、消費者のニーズや取引先など他の企業との関係によって制約され、不規則な勤務や長時間労働になってしまうという問題がある。また、わが国特有の「サービスは当たり前のもの」という意識も根強い。こうした中で、ひとつの企業だけでなく社会全体でワーク・ライフ・バランスを実現するために、産業・企業の活動や従業員のライフスタイルなどのありようを見直すべく、産業・地域等の様々なレベルでの協議と合意形成を急がなければならない。 2.人々の絆によって地域の元気を取り戻す取り組みを促すこと とりわけ、子どもたちへの教育支援や雇用創出など地域の活性化のための取り組みを担う「支え手」の育成と確保が重要になっている。そのためにも、雇用の機会を増やしてコミュニティへの参加を促すことが重要であるが、同時にワーク・ライフ・バランスの一層の推進によって、現役世代がこれらの地域活動に参加しやすい環境づくりに取り組む必要がある。 3.正規と非正規の働き方の違いやメンタルヘルスの問題に取り組むこと 正規と非正規に二分化される中で、働き方の格差に注目することである。それは、ワーク・ライフ・バランスへの対処の仕方の違いともなっている。このため、まずは、雇用の質を高める一方、社会的セーフティネットの整備を図ることによって、誰もが安心して働くことのできる機会自体を増やす必要がある。また、過密な労働時間やストレスの蓄積によって疲弊した働く人のメンタルヘルスの確保が急務となっている。ワーク・ライフ・バランスの一環として、こうした問題の解決にも積極的に取り組むことが強く求められる。 考えてみますと、これらの視点は大震災の発生というよりはむしろそれ以前も含めた日本社会におけるワークライフバランス推進への阻害要因として挙げられるものです。。 例えば、1.につきましては、歪んだ顧客第一主義によるサービスの過剰競争が労働環境の悪化をもたらすこと弊害に深く関わっている問題といえます。 また、2.につきましては、現役世代が何よりも仕事優先で地域社会での活動が疎かにされがちになるといった問題になるでしょう。 そして、3につきましては、雇用格差がもたらす生活不安や過労の問題になるものです。 これらは、私が当ブログで関連する記事を書いてきた問題でもありましたし、決して震災等の影響で直近生まれた新たな視点というわけでもないと感じます。むしろこれまでこうした社会構造的な視点が疎かにされていたことの方が不思議ともいえるでしょう。 但し、改めてこうした問題点の存在について確認し、改善へ向け運動取組みを図っていく事の意義は十分にあるでしょうし、何よりも問題解決の為の具体論の展開が最重要になってくるものといえます。 ワークライフバランスの実現には個人の主体的な取り組みも求められることころですが、そうした主体性を誰もが十分に発揮する為には、やはり社会構造上の問題を解決することが不可欠です。 自分が能力を生かして働きたいと思っても、雇用機会が限られている上雇用のセーフティネットも確立されていなければワークを充実させることは出来ません。また、イクメンになりたいと思っていても、そうさせてくれない社会現実があればライフに時間を割くことは出来ません。 こうした問題は一企業や従業員の行動、さらには法改正だけで根本的に解決出来る問題ではなく、誰もが個性や能力を活かして働ける社会が実現してこそ初めて解決出来る問題といえます。その為の社会的な環境整備を行うのが政治の役割ですが、残念ながら未だそうした踏み込んだ構造改革を行うまでには至っていません。 今回のアピール提起を踏まえて、ワークライフバランスの社会的推進へ向けた改革へと大きく舵を切ってもらいたいものですね‥ *トップ人事コンサルタントが心を込めて講演いたします!― 服部への講演依頼は「講師.com」にて承ります
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