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ヨウ素131と甲状腺ガン

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 ヨウ素131と甲状腺ガン

 ヨウ素は人間にとって不可欠な元素である。
 甲状腺ホルモンの原料として、細胞の新陳代謝を向上させる働きがある。
 ヨウ素が不足すれば、たちまち代謝が下がって寒さに弱くなるし、だるさを感じて体を動かす意欲が低下してくる。

 子供では脳や体の成長障害を起こすことも多い。
 被曝病としてのブラブラ病も、おそらく甲状腺を破壊された結果、ヨウ素の欠乏によるものだろう。

 千葉市内に住んで被曝し、甲状腺が廃縮してしまった友人の話では、最悪の時は、何かをしようとする意欲が完全に失われ、掃除や洗濯さえできなくなって、「誰か助けて!」と悲鳴を上げるほどだったという。

 診断は、甲状腺機能低下症の橋本病で、生涯、甲状腺ホルモン、チラージンの世話にならねば生きてゆけなくなった。
 ヨウ素被曝が原因の場合、逆に亢進するバセドー氏病になる確率も存在する。
 甲状腺被曝と免疫系難病の関係も指摘されていて、フクイチ事故後、千葉県内の多発性硬化症発症が7倍になったと聞いた。

 私は、原子力産業・マスコミ・医学界・政府ぐるみの隠蔽工作にもかかわらず、フクイチ事故が引き起こす甲状腺ガンは、いずれ数十万人に上るだろうと予想している。

 事故後、甲状腺嚢胞や橋本病を発症した人たちの大半が、福島第一原子力発電所からのヨウ素131被曝によるものであって、東京・千葉・茨城・栃木・群馬なども福島と同様の甲状腺障害や甲状腺ガンが激増しているはずである。

 事故年夏以降に、私が東京都内で行った被曝に関する講演会で
 「都内の人たちにも必ず甲状腺機能に影響が及ぶ」
 と述べたのを聞いた世田谷区の主婦4名が検診を受けたところ、全員に甲状腺嚢胞が発見されたと連絡があった。
 ヨウ素は数千キロも飛散するので、外国における発症も無視できえないと考える。全体としては恐ろしい数字が出てくるだろう。

 東日本全体では、すでに数万人が発症しながら、表沙汰にならないよう医師たちによって隠蔽されているだけだろうと考えている。
 甲状腺専門病院として権威のある伊藤病院でさえ、山下俊一の「放射能との関係を認めるな」という通達が効いているのか、被曝と関係づけまいとして必死の隠蔽を行っている姿勢が、ありありと見える。
 患者にも、橋本病など甲状腺機能低下障害が被曝誘発性であることを決して教えないのである。

 甲状腺医学界が、かくも必死に被曝と甲状腺障害・発ガンの関係を認めたくないのは、甲状腺治療の主流が、大量のヨウ素131を注入する放射線療法になっていて、影響が及んで批判されることを懸念しているのであろう。

 莫大なヨウ素131を体内に注入する放射能療法は、目先のガンを破壊できても、巨大な発ガンイニシエーションとして作用するため、十年もすれば患者をガン多発で殺してしまうと考えられる。
 数年後に被験者の全員に甲状腺機能低下症が避けられないはずだし、やがて再び甲状腺ガンや悪性リンパ腫に進むはずだ。

 大局観をもって医療を捉えられる医師は少なく、教えられたことしか知らず、言われるがままの治療しかできない医師ばかりでは、目先の成果のために、長いスパンで患者を殺してしまうことになるだろう。
 甲状腺医学界など、その典型ではないだろうか?

 ヨウ素は、人類が自然と融和した生活を送っている間は、ほぼ問題を起こさない物質であって、海のない地域で不足が問題になる程度であった。

 しかし、原発を稼働するようになって、これが原発の核分裂生成物であって、放射能放出事故時に、もっとも大量に放出される核種であるため、非常に困った恐ろしい現象を引き起こすことになった。

 【韓国の原発】

 事故が起きていなくとも、原発運営者がフィルタリング経費を節約する目的で、日常的に希ガスとともに放出している可能性があって、韓国では原発稼働に伴う甲状腺ガンの激増が問題になっている。

 韓国の甲状腺ガン激増は原発とともに始まり、今では10万人あたり60名と、日本での10万人あたり7名を14倍も上回り、風土病的な扱いを受けたあげく、検査機器の発達による「過剰診断」と韓国原子力産業の隠蔽工作に加担した医師たちによって決めつけられ、原因究明を妨害されてきた。

 しかし、2015年6月、韓国の釜山東部地方裁判所は、初めて甲状腺ガンが原発放射能=ヨウ素131によるものと認定し、被害者が勝訴している。

 ヨウ素は希ガスの性質に近く、韓国の原発6基が、すべて日本海に面した東岸に作られて日常的に大量の放射能を放出している疑いがあり、冬期は季節風が韓国から吹き寄せることから、対馬や九州などでは、健康被害の大規模な調査が必要であろう。

 【ヨウ素131】

 ヨウ素は周期律表5周期、17族、原子価が定まらないハロゲン属であって、フッ素、塩素、臭素など、いずれも化学活性が激烈なものばかり、隣の18族が希ガスであることから、ガス体になりやすい性質が分かる。
 どれほど扱いにくい物質か想像ができるだろう。

 原子炉で作られる放射能のうち、ヨウ素が格段に多いというわけではなく、全体の3%程度であって、Tc99やBa133、CsX、SrXの方が多いのだが、事故による放出されやすさの性質からいえば、希ガスと、ガス体になりやすいヨウ素が、もっとも大量に環境に出てくる。
 その量は、セシウムの10倍以上ともいわれている。

 希ガスは化学反応を起こしにくい性質があるので、人体との相互作用も少ないが、ヨウ素ばかりは、反応性も強く、また人体が必須元素として選択的に摂取するため、セシウムやストロンチウムと並んで、もっとも深刻な内部被曝を引き起こす核種である

 ヨウ素は融点114度、気化点184度で、常温では固体であるが昇華性・揮発性があって、希ガスなどに似た挙動を持つ。
 このため原発は、圧力維持で副次的に出てくるガス体を完全に回収できず、一部は環境に放出されてしまい、日本の多くの原発でも、周辺で甲状腺ガンや白血病の増加が確認されている。

 原発メルトダウン事故では、ときに炉心は5000度に達するため、ヨウ素は完全にガス体に変わり、ほぼ全量が希ガス類とともに遠方に放出される。
 (仮に圧力容器が健全でも、爆発を防ぐベントを行う必要があるため)
 チェルノブイリ事故のときは、数日後に日本の国土でも、土壌キロあたり数百ベクレルも検出されたと記録されている。

 原子炉内のヨウ素は、5種類の同位体129・131・132・133・135が存在する。いずれも外殻電子の数は同じであって、化学的性質も同一であるが、アイソトープとしての性質が異なっている。

 I129は原子炉では少ないが核実験で生成される率が高く、半減期が1570万年と長く比放射能は低いものの、ベータ線を放出するため甲状腺に対する影響は捨てることができない。
 実は、しばしば、比放射能の低い核種が、高い核種よりも生体に強い影響を与える例が存在している。

 I131だけは8日程度の半減期を持ち、原子炉から放出されると環境に二ヶ月ほど残って、深刻な内部被曝を引き起こす。
 他の同位体は数時間〜数十時間の半減期で、数日で消えてしまうが、比放射能はI131より、はるかに強いため軽視できない。

 ヨウ素131は606KeVのベータ線と365KeVのガンマ線を放出する核種で、生物が必須元素として体内に取り込むと、ただちに甲状腺に集まり、一ヶ月以上もの間、強い内部被曝を起こして細胞を破壊するため、大量に吸収すると甲状腺嚢胞ができやすく、甲状腺機能を痛めつけた上、甲状腺ガンに進行しやすくなる。

 一般のシンチレータ・スペクトル検出器で容易に検出できるが、鉛214のガンマ線が352KeVと近いので、分解能の低い測定器で、ピークが重なってしまって誤検出を起こしやすい。

 ウラン系列のラジウム226やラドン222があると系列崩壊平衡で鉛214が出てくるので注意が必要である。福島事故後のアマチュアによるヨウ素検出報告の多くが、鉛214の誤認であった。
 また医療用途に一回あたり数億ベクレルと、驚くほど大量に使われることがあるため、下水などから検出される可能性もある。

 半減期は8.02日、89%がベータ崩壊、10%がガンマ崩壊を起こし、キセノン131(安定同位体)へと推移する。
 第一段階はベータ線を出してキセノン131mに変化し、直ちにガンマ線を出して安定元素のキセノン131となる。

 【ヨウ素131による内部被曝】

 米国内では、1950年代から1960年代初頭の児童にヨウ素131の蓄積が顕著に見られる。
 これはその期間の地上核実験の結果、汚染された草を食べた牛からの牛乳の摂取によるものであった。
 この当時、甲状腺被曝させられた人々は、死ぬまで甲状腺ガン発症リスクがついて回っている。

 1962年の核実験フォールアウトは凄まじいもので、日本列島でさえ原発事故なみの放射能が記録されたことがあって、政府がアメリカの圧力によって隠蔽工作を行ったため表沙汰になっていないが、国内でもヨウ素濃縮サイクルによる牛乳汚染から循環器障害=心筋梗塞、甲状腺ガンや遺伝子障害=奇形など多くの被曝障害で出たことが確実である。

 私は、当時、小学生高学年程度だったが、記憶しているのは「特殊学級」が設置され、たくさんのダウン症児や知的遅滞児がいたこと、学年に数名もの口蓋裂児童がいたことである。
 核実験停止後は「特殊学級」児童は激減し、特別養護学校への集約に変わっていった。今では口蓋裂児童を見ることも少ないが、今後は悲観的である。

 ヨウ素の内部被曝については、放出された多くの核種のなかでも数百万倍〜1千万倍という最大級の生物濃縮が指摘されている。(市川定夫論文)

 市川は、体重50Kの母親が妊娠二ヶ月の胎児を身ごもっていた場合、母親のヨウ素被曝の大半が胎児に移行し、その濃縮率は5万倍に達すると指摘している。

 放射線医学総合研究所の資料によれば、フクイチ事故の起きた3月12日〜23日までの間、甲状腺に0.2マイクロシーベルトの被曝をした場合の年齢別甲状腺等価線量が示されている。

 この場合、一歳児では108ミリシーベルトの被曝
     5歳児では64ミリシーベルトの被曝
18歳以上では16ミリシーベルトの被曝
 と明記されている。東日本の全域で、おそらく、ヨウ素131を吸入させられた人たちは数〜数十マイクロシーベルトの被曝をしているはずであって、その甲状腺等価線量は恐るべき数値になるはずである。

 とりわけ、福島以外では、千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・東京区部などで大きなヨウ素被曝が起きたものと予想でき、これらの地域で、とりわけ、事故当時、胎児・乳児・幼児だった人たちに、すでに数千人単位、将来は数十万人単位での甲状腺ガン患者が予想されるのである。

 甲状腺ガンのイニシエーションは、ヨウ素131を、数時間吸入しただけで十分であって、その後の被曝が存在しなくとも、生涯、死ぬまで発症のリスクが低下することはないと、チェルノブイリの経験から示されている。

 【チェルノブイリ原発事故】

 1986年4月26日、ウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所4号炉で大きな爆発事故が起こった。
 この原発事故により、大量の放射能が大気中へ放出された。
 チェルノブイリから約8,000キロ離れた日本でも、土壌・野菜・水・母乳などから強い放射能が検出された。

 原発周辺30km圏内の住民の強制避難は、事故から1週間経った5月2日に決定されたが、住民は放射能事故について何も知らされず放置されていて、莫大な放射能放出への知識も対策もなかった。
 5月3日から1週間かけて避難が完了。30km圏からの事故直後の避難民数は約12万人であった。

 この間、事故処理作業に当たった80万人の作業員のうち、初期活動を行った消防士など27名が致死的被曝を受けて急死した。
 他の作業員たちも、まったく無事な人は少なく、大半に循環器障害や痴呆症など深刻な被曝後遺症状が現れ、多くが寿命を全うできずに世を去った。

 ロシア、ウクライナ、ベラルーシの3国の汚染地域の総面積は145000k屬箸気譟■僑娃伊人の住民がこの汚染地域内での生活を余儀なくされている。
 ちなみに、日本の場合は、フクイチ事故によって汚染された土地の面積は、欧州連合の報告によれば51000K屐∋笋凌箏廚任錬隠毅娃娃娃娃豊崢度で、チェルノブイリ事故と、ほぼ同程度、この中に4000万人が生活をさせられている。
 私は日本列島の半分近くが放射能汚染地帯になったと考えている。

 事故から4年後、1990年頃からこどもたちの間で甲状腺ガンが急増した。放出されたヨウ素131がこどもたちの甲状腺に取り込まれ、被曝をもたらしたのである。

 事故から9年後の1995年をピークに、こどもたちの間での甲状腺ガンは減ってゆくが、これはガンの発生数が減ったということではなく、事故当時のこどもたちが青年・大人へと成長し、それにともない甲状腺ガンの発生する年齢も上がっていったからである。
 ヨウ素被曝を受けない世代では、甲状腺ガンのリスクは平常値である。
   
 甲状腺ガンは時間が経ってから発病することが多い。
 原発事故が原因とされる甲状腺ガンの発病率は、事故当時0〜6歳だったこどもたちに最も高いことがわかってきた。
 つまり2016年現在、30〜35歳を迎えている世代が、今後も甲状腺ガンになる可能性が高いことになる。このリスクが時間を経て低下する可能性は低い。

 【笹川財団によるチェルノブイリ被曝調査】

 チェルノブイリ事故後、日本の右翼勢力を代表する笹川財団が1991年〜96年にかけて、長崎大の重松逸蔵を団長として、長瀧重信・山下俊一などの調査団を送った。

 メンバーの顔ぶれを見ると、731部隊関係者であったり、加害企業チッソ側に立って水俣病の隠蔽にかかわったり、およそ命と人権を守る立場に逆行した悪質な医療関係者が多い。
 フクイチ被害の隠蔽で知られる「幸福の科学」の高田純も含まれている。

 調査対象サンプルは12万人である。 内容は、
  ^愡匏織椒妊カウンターでのセシウム内部被曝の測定。
 ◆〃豕綽瑤鯆瓦戮觀豈娶〆此当時、すでに被曝量を正確に知ることのできた染色体検査は含まれなかった。
  最後に甲状腺超音波画像検診が行われた。

 ここで医師団のまとめ役であった山下俊一は、「チェルノブイリ原発事故被災児の検診成績I・供Ν掘彿鷙霆颪里覆で非常に重要なことを述べている。
 山下俊一は、フクイチ事故後、原子力産業擁護の立場に立って「クヨクヨしてると放射能が来る、笑っていれば来ない」とか「被曝者の壮大な実験研究ができるとか」、医学者としての人間的常識を欠いた異常な発言で世界を驚かせたが、このときには、まだ科学者の顔の片鱗を見せていた。

 18P
 (射能濃度と甲状腺異常は明らかにリンクしていて、線量の高いゴメリ州では甲状腺結節の発生頻度も高いこと。
 
◆‘本では100万人に年間1〜2人の割合で甲状腺ガンが発見されるが、大半が思春期以降で、10歳以下の児童が罹患することは、まずない。

 チェルノブイリ周辺では、91年5月に6歳(事故時1歳)の子供にリンパ節に転移した(悪性の)甲状腺ガンが見つかった。

ぁ,修慮紂△いに早く小さな結節を見つけても、ガンはリンパ節に転移していることが多く、早期診断が重要であること。

 19P
ァゝ朧針検診、細胞診断を行ったところ、結節の7%に甲状腺ガンが認められ、ゴメリ州では20%に認められた。
(ゴメリ州の汚染度は、ほぼ東京都内程度である)

 この文章は、今や異常者と思うしかない山下に読ませたいほどで、福島県県民健康調査の福島医大や座長、星北斗らの『過剰検診による見かけの多発説』が、どれほど悪質な隠蔽屁理屈か、彼らの視線の先に県民の未来を守ろうとする意志は皆無であって、東京電力と、その資金と権力だけを守ろうとしている矮小卑劣な姿勢が一目瞭然である。

 【福島県甲状腺検診の基準と結果】

 福島県と福島医大関係者によって行われた県民健康診断では、2015年11月の暫定報告の結果から、調査対象、福島県の18歳以下、20万人中、113名の甲状腺ガン確定(大半は手術、うち72%にリンパ節転移・悪性ガン)
 2015年末時点で、疑いも含めれば甲状腺ガン発症は160名に達する。この数は、毎回増えていて、2016年は、桁違いに激増することが約束されている。
 福島県は、治療費補助予算を900名分組んだと報道された。
 
 判定基準
 A1=結節・嚢胞がない 64.2%
 A2=5ミリ以下の結節・20ミリ以下の嚢胞がある(30%程度) 

 B=5.1ミリ以上の結節、20.1ミリ以上の嚢胞がある
 C=甲状腺の状態を見て、ただちに二次検査を要する

 充実性嚢胞は甲状腺ガンを疑う
 A2は正常範囲と考え、次回検診まで経過観察

 これはC判定による二次検査だけの結果であって、チェルノブイリ山下論文からすれば、A2判定でさえ20%程度の悪性の疑いがあって、福島の18歳以下青少年のうち数千名が、すでに甲状腺ガンを発症している疑いを示唆するものである。

 この期に及んで県民健康検査座長の星北斗が「原発放射能の影響とは考えにくい」と平然と述べる神経は尋常のものではない。
 この男は人間ではない。いずれ、世界中の誰からも蛇蝎のように嫌悪され、相手にされない運命さえ気づいていないようだ。

 鈴木真一は、手術の結果、72%が悪性転移と明確に述べていて、ヨウ素131降下量と甲状腺ガンのリンクは、どんなに誤魔化そうとしても不可能なほど、地域的にも発症理論上も因果関係が明確であって、これを無理矢理「無関係」と言い切る医師学者は、もはや学問とは無縁の政治的捏造、欺瞞以外の何者でもない。

 東電からの補助金欲しさなのだろうが、こんなウソ八百ばかり並べ立てて国民を小馬鹿にしていると、いずれ恐ろしいツケが回って、もはや日本にいることさえできなくなると予告しておく。

 疫学専門家の岡山大、津田教授によれば、福島県民甲状腺診断の結果を疫学的に分析すると、甲状腺ガン発生率は日本国民平均の20〜50倍になると(これでも控えめに)述べている。
 また政府の公表しているヨウ素131放出量がチェルノブイリの一割程度という推計も、実情と合わず意図的に矮小化、隠蔽していると指摘した。

 山下は、チェルノブイリ現地の経験から、ゴメリ州の場合、結節の20%に甲状腺ガンを認めたと論文に書いている。
 この経験からすれば、A2を放置することさえ、悪質な怠慢というべきである。福島の汚染度はゴメリ州の比ではない。

 【自然甲状腺ガンと被曝甲状腺ガンは、まったく別の病気】

 甲状腺専門家が、甲状腺乳頭ガンの予後は良好で、放置しても深刻な事態にならないと主張するのは、被曝性発ガンでなく従来の甲状腺ガンの症例にすぎない。
 放射線起因性、ヨウ素131被曝による甲状腺ガンは、極めて悪性でアグレシップな進行の早さがあるとチェルノブイリ医療関係者が指摘している。被曝ガンと一般ガンは分けて考えるべきであると。
(カリフォルニア大学、リディア・サブロツカ助教授)

 山下は、6歳以下の子供に甲状腺結節を認めれば、その40%が、すでにリンパ転移した悪性の甲状腺ガンであると明確に述べているのである。
 実際に、福島県民検診によって甲状腺ガンと診断され、手術を受けた子供の72%は、すでにリンパ転移や肺転移があったと報告されている。

 福島県健康診断関係者が原発放射能による多発を認めない根拠としている理由に、検査機器の性能向上と、過剰な検診によって普段発見されない甲状腺ガンが発見されたにすぎず、多発ではないとの主張がある。
 つまり機器の進歩がなければ発見されなかったガンが無理矢理、発見されたわけで、これまでは、ガンがあっても気づかないまま寿命を迎えていた。という詭弁・欺瞞・詐欺のデパートのような理屈を述べている。

 この「過剰診断説」の尖兵が、東大大学院教授の渋谷健司で、このグループに東大の中川恵一らや、福島医大、東京保健衛生医大の伴信彦らがいて、県民診断委員座長、星北斗や鈴木真一らがいる。

 彼らは、
 「甲状腺ガンはフクイチ放射能の影響ではなく、機器の進歩による発見率の増加にすぎない、検診も手術も行わず放置しても悪影響はない」
 と後生に残るであろう文化財級屁理屈を主張しているわけだが、二次検診で手術適応となった72%が、切ってみれば悪性のリンパ転移ガンであった結果には一切触れておらず、マスコミもこれを追求しないという呆れ果てた東電への癒着構図が見えている。

 渋谷や星、高村昇ら御用医師・学者たちは、被曝による甲状腺ガンの予後は良好であって、死者は非常に少ないと宣伝しているが、これは、非放射線性の一般的な甲状腺ガンの特徴であるにすぎず、被曝誘発ガンについて、まったくの無知をさらけ出しているか、真実を卑劣に隠蔽している。                                ヨウ素131被曝による甲状腺ガンは、一般的甲状腺ガンとはまったく挙動が異なり、非常に進行が早く、転移しやすく悪性度が高い、予後も良くないというのが被曝研究医師の共通見解である。

 チェルノブイリ現地では556名の子供が甲状腺ガンになり、うち95%が転移を伴う悪性であった。一般の甲状腺ガンでは、決してこうはならない。
 医療関係者は、放射線誘発ガンを一般ガンと明確に区別しなければならないのである。
 被曝ガンを放っておいたなら確実にガン全身転移で死亡する。
 渋谷らの主張は、無知蒙昧というより、意図的な殺戮を意味すると考えるべきである。

http://www.thyroid.org/wp-content/uploads/publications/clinthy/volume21/issue10/clinthy_v2110_10_12.pdf

 一般甲状腺ガンの場合は、男女比で女4:男1の割合だが、被曝甲状腺ガンの場合、男女比が逆転して、女1:男1.4(福島では1.8)になる。
 これも被曝性の大きな特徴であって、原因が性ホルモンによる内因性ではなく、放射線によってDNAが損傷する結果、発ガンするメカニズムから来ているからである。

 また、もっとも悪性度が高く死亡率も極度に高いといわれる未分化ガン・低分化ガンについても、被曝発症の場合は、通常の4.2倍であって、甲状腺ガンは無害という渋谷らの主張が虚構にすぎないことを裏付けている。

 また、チェルノブイリ現地では、日本などから派遣された医師たちによって、甲状腺ガン転移(リンパ節、や肺)などの治療にヨウ素131注入療法を行っていて、「非常に成績が良い」と自慢するように書かれている。

 それはメカニズムやガンの親和性を考えれば当然だと思うが、問題は、再度注入されたヨウ素131が大量の新たな被曝を起こし、健全な細胞まで破壊する結果、転移ガンの治療に成功したとしても、新たな誘発ガンを作って、患者を殺してしまう結果になると容易に予想できるのである。

 【ヨウ素131、真実の放出量】

 御用医師たちが、福島の甲状腺ガンはフクイチ放射能と無関係と、愚劣なウソを平然と述べる根拠として、ヨウ素131の被曝量がチェルノブイリより少なかったという虚構がある。

 東電は自らの試算で、フクイチからのヨウ素降下量は、チェルノブイリ事故の1割、500ペタベクレルであると2012年5月に公表している。
 日本政府の試算は、東電を守ろうとしたつもりなのか、さらに少なく160ペタベクレルである。炉心に存在する量は6010ペタベクレルとされるので、2.6%しか放出しなかったと奇っ怪極まりない数値を公式見解としている。

 ヨウ素と同じガス体である希ガス類の放出率が100%であることを思えば、信じがたい異様な計算であって、計算した人物の脳味噌を解剖したいものだ。

 この推計に対し世界中の科学機関から批判が相次ぎ、国連科学委員会は、フクイチからの実際の放出量を2655ペタベクレルと評価した。
 これはチェルノブイリからの放出量1760ペタベクレルの1.5倍である。

 福島県健診評価委員たちは、極端な矮小化が見える政府試算値を前提にしてヨウ素131被曝量を設定しているようだ。
 つまり2655÷160=16.6
 17倍も少なく設定されたヨウ素131放出量を前提として
 「こんなに少ないのだから甲状腺ガンが多発するはずはない」
 と、幼稚園児にさえ笑われるような間違ったデータをタテにし続けている。もはや、人智の外にある異様な観念的硬直を見せて突っぱねているのだ。

 なぜ、ここまで「甲状腺ガン多発は被曝と無関係」という屁理屈にこだわるのかといえば、結局、現在の誤った放射線医療を守ろうとしているのだろうとしか思えない。
 すなわち、目先のガン細胞を殺すために、健全な細胞まで大規模に破壊し、やがて患者を殺すしかない放射線医療の虚構を守るために、被曝と発ガンの関係を表沙汰にしたくなくて、曖昧であってほしいという切なる願望があるのではないだろうか?

 【ヨード剤配布問題】

 こうした姿勢によって、フクイチ事故の際は、用意してあった被曝防止用ヨウ素剤の配布さえ拒否され、県民に服用されることはなかった。
 服用したのは、県民への配布を拒否、妨害した医師たちと、県庁の役人と、その家族のみであった。

 もし、服用させていれば、現在160名を超える甲状腺ガンと疑い例は、半分以下に減っていたであろうとの試算も示されている。

 福島医大などの医師たちは、日本では問題にならないはずの無意味なヨウ素過剰有害説をタテに、日本では日常的にヨード成分の多い食品を摂取しているから服用は無意味と理屈を主張している。

 アメリカやフランスの服用基準が50ミリシーベルト段階であるのに対して、日本だけは100ミリシーベルト段階であって、「100ミリシーベルト被曝しない限り甲状腺ガンのリスクは存在しない」という原子力産業関係者が捏造した妄想、虚構を前提にした運用がなされていた。

 だがチェルノブイリ救援医師団の報告によれば、甲状腺被曝量が50ミリシーベルトであっても、統計的に有意な甲状腺ガンの増加が見られると、はっきりと書かれている。(P Jacob/1999/原子力安全委員会仮訳)

 この報告を無視して、100ミリシーベルトを強要した発想こそ、アレバ社やGEなど国際原子力産業に役員を送り込まれて、事実上乗っ取られているIAEA/ICRPが定めた事故対策計画なのである。

 この国連機関=国際原子力産業による隠蔽工作は、あまりにも卑劣、極悪なもので、膨大な資料が必要になるので別に稿を立ち上げたい。  

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プルトニウム その1

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 プルトニウム その1

 【大震災とメルトダウン】

 2011年3月11日、PM2:46 M9.0の東日本大震災が発生した。

(当時の気象庁マグニチュード基準からはM8.4が最大で、後に、原発事故が想定外の大天災によって起きた不可抗力と強調する目的でモーメントマグニチュードが突然、導入された)

 その日の夕方に、東京電力は福島第一原子力発電所の全電源喪失を公表した。
 それを聞いて私は、少なくとも翌朝までに炉心メルトダウンによる放射能大放出が起きると判断し、ツイッターで妊娠可能女性と子供たちの避難を呼びかけた。

 これに対し、アゴラの石井孝明とネトウヨ、馬場正博らが、メルトダウンなどとデマを流すな、放射能汚染など起きるはずがない、東海デマの言うことを信用するなと宣伝した。

 NHKでは東大教授、関村直人が出ずっぱりで
 「メルトダウンなどありえない、放射能放出も起きない」
 と虚偽の宣伝を続け、多くの人たちが騙されて避難のタイミングを失った。

 私が緊急避難を呼びかけたのは、原子炉が冷却機能を失うと3時間で被覆管が溶融し核燃料が溶け落ちるメルトダウンが発生することを知っていたからである。
 原子炉というのは、いつでも安全限界ギリギリの綱渡り運用しかできない超危険なシステムなのである。

 しかし、ECCSが作動しなくとも、強制空冷設備もあるので、もう少し大丈夫かなと楽観したが、実際には、非常強制空冷装置が小泉政権下で不要とされ、撤去されていたことを後に知った。

 フクイチでは稼働している、すべての原子炉で非常用も含めて電源が遮断され、すべての冷却装置、安全装置が作動せず、最悪のタイミング、最短時間でのメルトダウン、人類史上、未曾有の放射能大量放出が起きていたのである。

 当日の21時過ぎには、住民避難の指令が政府から出されたが、これは、原発から、わずか3Km以内の住民だけであった。
 その後、12日午後には双葉町内でミリシーベルト級線量が確認され、メルトダウンは確実なものとなり、莫大な放射能放出が続いたが、民主党政権は住民を避難させて救済に走るどころか、佐藤雄平福島県知事と細野豪志大臣を中心にSPPEDIデータを隠蔽したことで避難した住民を大量被曝させた。
 http://date11.web.fc2.com/speedi.html

 激しい汚染の確認された飯舘村方面も、避難指示を出したのは実に一ヶ月後であった。この間、民主党政権は「ただちに影響は出ない」と吹聴し、年数百ミリシーベルトの被曝地帯に住民を置き去りにしたままだった。

 13日には東京消防庁や自衛隊によって必死の強制注水が行われたが、水位が上がらないことから、溶融核燃料が炉心底を突き破ってメルトスルーに至ったと考えられた。
 消防庁の努力は徒労に終わり、隊員の重篤な被曝だけが残った。

 3月12日、15時36分、1号機が水素爆発を起こした。
 これは核燃料被覆管が溶融して水と接触することで大量の水素が発生するために、原子炉災害では常識的かつ必然的な結末である。
 しかし、破壊的圧力も小さく、原子炉の損傷も少ないと思われた。

 3月13日、午前、敷地内で中性子が観測され、明らかな炉心溶融が推定された。
 この頃には学者を動員した必死の隠蔽工作もむなしく、世界はチェルノブイリに匹敵するか、それ以上の原子炉事故が発生したことを知った。
 我々はレベル7事故を、レベル5と評し、宣伝し続けた東京大学の、大スポンサー東電の意向に迎合した卑劣な隠蔽姿勢を忘れない。

 3月14日11時1分、3号機の建屋が大爆発を起こした。
 このときピカッと黄色に光ったと同時に黒煙が高さ600mまで垂直に上がってキノコ雲状を呈し、音速を超える爆発であることが確認された。

 こうした爆発は通常の水素爆発では起こりえないもので、これが一種の核爆発であると、アメリカの核専門家ガンダーセンが後に指摘した。

 https://m.youtube.com/watch?v=LPiyVSdQnRE

 爆発したのは使用済み燃料プールに保管された核燃料だが、後に東電は、格納容器も破損し、大量の放射能放出があったと報告したので、原子炉内でも何らかの爆発が起きていた可能性も否定できない。

 このとき、私はフクイチ3号機がMOX燃料を使っていたことを思い出した。
 MOXとはプルトニウムを数%混入した危険な核燃料で、核分裂エネルギーの半分をプルトニウムが占めるのである。
 「これは本当に大変なことになった」
 と思った。

 プルトニウムは世界最悪の毒物で、角砂糖5個分あれば全日本人を殺せると言われていた。
 そのプルトニウムが爆発によって大量に大気放出されたのである。

 フクイチ原子炉の大爆発よって、近郊の多くの住民が死亡したが、政府や東電の必死の隠蔽にもかかわらず、さまざまなデータが数千名という大量死を示している。

 例えば、宮城、岩手の震災間接死者の割合が、直接死者の9.7%前後だったのに対し、福島県の間接死者の割合が直接死の125%だったことから、約1800名の被曝死が発生したと推計される。
 事故後の報道でも、大熊町に千名近い、猛烈に放射能汚染された遺体があると時事通信が配信している。

 さらに、今後、20〜30年程度で、放射能汚染された東日本一帯で数千万人の(本来の寿命を全うできない)被曝死者が発生すると私は考えている。
 このとき、3号機から大量放出されたプルトニウムは、どのような現象を引き起こすのか?
 プルトニウムが、そこに存在した意味とは?

 【MOX燃料プルトニウムとは?】

 3号機に装填されていたMOX燃料は、通常のウラン燃料に4〜9%のプルトニウムを加えたもので、これによって核分裂の半分がプルトニウムによって担われる。
 この方式の運転を「プルサーマル」と呼んでいる。

 日本政府にはプルサーマル運転をしなければならない事情がある。それは、すでに日本には使用済み核燃料の再処理によって50トン近い兵器級プルトニウムの備蓄があって、世界中から核武装を懸念されているのである。

 核武装し、再び戦前のような侵略戦争国家に戻らないか世界から注視されてきた。それどころか、日本は、すでに秘密裏に核武装しているのではと疑われてきた。
 こうした疑惑の前に、少しでもプルトニウム在庫を減らしてアリバイ証明しようと考えると、MOX燃料使用を推進するしかなかったのである。

 しかし、MOX燃料の核反応はウランに比べて中性子活性が激しく、制御が数倍も困難になると指摘されている。
 制御棒を入れても簡単に収まってくれず、冷却も困難、分裂停止後もウラン燃料の数百倍もの時間、崩壊熱による発熱が続くといわれ非常に厄介な代物である。

 核原料として使用後の高レベル廃棄燃料も、再処理に進む前に、実に100年近い冷却貯蔵が必要であって、地層処分に至っては、事前に500年の冷却を必要とするのである。
 その間の安全を保証するシステムは空想的で非現実的である。保管主体の電力企業どころか、日本国家の存続さえ保証されないのだ。
 
 1号機や4号基で核爆発が起きず、3号機だけで起きた理由はプルトニウムの存在であろう。
 
 ガンダーセンによれば、3号機核燃プール上で水素爆発が起きて、プール内のMOX燃料を激しく圧縮した結果、臨界範囲に入ってしまって爆発に至った。
 これがウラン235なら臨界爆発には至らなかったと思われ、プルトニウムならではの特異な反応であったと考えられる。

 我々は、原子炉の基礎知識として、原発級核燃料の濃度では絶対に核爆発はありえないとの説明を信じてきた。
 ところがMOX燃料は、これにプルトニウムが4〜9%含まれたものが核燃料の30%以上を占めるほど添加される。
 
 当然、核反応が起きやすくなり、臨界連鎖に至りやすい。
 とりわけ、使用済みMOX燃料に含まれるプルトニウム240は239の7万倍も自発核分裂を起こしやすく、大量の中性子を放出して、極めて臨界しやすい危険な代物であって、保管プールに中性子を抑制するための大量の硼酸を添加して数十年以上も管理する必要がある。

 このMOX使用済み核燃料が入ったプール上で水素爆発が起きると、臨界爆発が起きることを3号機が証明してみせた。

 この爆発を即発性臨界爆発といい、中途半端な核爆発であった。
 臨界メカニズムは、プルトニウムX(偶数核は中性子を出しやすい)の自発核分裂を抑制している硼酸水が失われれば十分であって、水素爆発がプールの硼酸水を吹き飛ばして核燃料を露出させ圧縮してしまったというのが、もっともわかりやすい説明である。(核燃料は密度を高めるだけで臨界に向かう)

 もちろん巨大なファイヤボールを伴う普通の核爆発ではないが、使用済みMOX燃料を溶融粉砕して大気に大規模に放出する「汚い核爆発」であって、戦術級原爆などより人類へのダメージが、はるかに大きな代物である。

 これはショックな現実だった。原発の核燃料でさえ核爆発が起きるということは、原子力政策の根幹に、とんでもないウソが隠されてきたことを意味するのである。
 このことで世界の核テロのハードルが大きく下がり、兵器級核燃料を用いなくとも、原発使用済みMOX燃料を強奪さえすれば「汚い核爆弾」が作れるという事実を証明したのである。

 アメリカ原子力委員会NRCでは、MOX燃料を使った場合、事故の深刻さ、汚染度はウラン燃料の4倍に達すると評価された。
 その大きな理由は、大気拡散されるプルトニウムの存在である。

 この事実により、アメリカではMOX燃料に対する危険性の認識が飛躍的に高まり、事実上、NRCは認可しない方向に進んでいるが、日本では逆で、ほとんど全部の原発、耐用年数をはるかに超えた危険な老朽原発でさえ危ないMOX燃料を使うスケジュールが進んでいた。
 東電はフクイチ事故が起きなければ、柏崎刈羽原発でMOX化を進める予定でいた。

 【軍国亡霊に憑依された自民党政権のプルトニウムへの異常な執着】

 MOX燃料は、プルトニウム240の比率が高まり、極めて臨界しやすく制御が困難であって、世界中が使わない方向に向いているのに、なぜ、日本だけが積極的に使う意志を見せているのか?

 自民党政権は事実上、極右団体である日本会議に支配されていることが安部晋三の登場以来、誰の目にも明らかになった。
 日本会議の思想的根幹は、生長の家創始者、故谷口雅春の戦前回帰思想によるものである。
 その中身は、完全に戦前の侵略的権力欲に満ちた軍部の亡霊そのものといえるだろう。

 具体的には、天皇に絶対権力を与え、国民は、すべて天皇の忠臣であって、天皇と国家のために死ぬ義務を自覚させる。
 「日本は偉大な国家」との妄想を共有させ、世界に優越する強力な軍隊と核武装を成立させる。
 「世界に冠たる日本、美しい日本」という幻想と優越感で若者を思想的に拘束し、戦前の男尊女卑思想、封建価値観に全国民を統一洗脳するという、まさに絵に描いたようなファッシズム思想である。
 
 安部晋三が幼児のように、はしゃぎたてて戦闘機に乗ってみたり、戦車に乗って記念写真を撮って大喜びしているが、彼の頭の中には、「強い軍隊・偉大な日本」というお粗末なコンプレックスから発した愚劣きわまりない妄想しか存在しない。
 右翼というのは、元々、異常にコンプレックスが強く、短絡的で知能が大きく不足した人々なのである。
 知能指数が低いと右翼になるという研究報告も存在している。

 この日本会議の目標こそ、プルトニウム核兵器を保有し、世界に覇を唱え、核ミサイルを世界に売りさばいてボロ儲けしたいというもので、戦争前に陸軍統制派が岸信介の経営する昭和通商を使ってアヘン麻薬を大規模に販売し、ボロ儲けしていた発想に重なる。

 実は、日本の原子力利用は、草創期から、旧日本軍関係者によって推進されてきた。
 その中心人物は読売社主、正力松太郎であり中曽根康弘であった。
 正力は戦時中の大政翼賛会の会長、中曽根は海軍士官で若くして大隊長を務めた日本軍超エリートであったことが知られている。

 彼らは「強大な日本」という優越妄想に陶酔する旧軍エリートたちを代表し、日本が国際的に独立するためには核兵器武装が不可欠という幻想に生きてきた。
 彼らの言う「原子力平和利用」とは、エネルギー開発を隠れ蓑にした核武装準備であったことは、すでに繰り返し暴露されている。

 プルトニウムの臨界量はウラン燃料の三分の一である。それゆえ、核兵器としての自由度は、ウランとは比較にならないほど大きい。
 最小を追求すれば自走式榴弾砲で発射することさえ可能である。長崎に落とされたプルトニウム爆弾の大きさは広島型の半分以下であった。

 「この小さな核爆薬を持たねばならぬ」

 これこそ、正力・中曽根らの頭の中に刻まれた信念であっただろう。
 大量殺戮兵器を手にすることこそ、世界から恐怖による畏敬を受ける唯一の手段である。
 彼らのエリート意識、優越感を満足させる。プルトニウムという神秘の元素は、彼らの妄想のなかで怪しく光り輝き、憑依した旧軍の亡霊たちが、プルトニウムを求めて彷徨い始めたのである。

 後に、二人ともアメリカCIAのスパイであった事実が暴露された。
 これは、日本の核武装には、背後にアメリカの力が働いていることを覗わせるものである。

 【もんじゅ】

 原子炉でMOXを稼働すると2割もの猛烈に危険なプルトニウム240が生成され、これが数Kgも集まっただけで臨界暴走する可能性があるともいわれる。
 Pu240の核反応は激烈で、核兵器原料として使用すると、全体の核反応が起きる前に240だけが臨界爆発し、爆弾をバラバラにしてしまって、核兵器としては機能しなくなってしまうという。

 この危険なMOX燃料を核分裂させて、周囲を劣化ウランのブランケットで覆うと、その中に純度の極めて高い兵器級プルトニウム239が生成される。
 これが「もんじゅ」であって、そのままブランケットが核反応を起こして暴走、核爆発する可能性が小さくなく「人類が生み出した、もっとも危険な玩具」とも言われる。

 「もんじゅ」で生成されるプルトニウムは純度99%以上で、そのまま1Kg、大きなピンポン球くらいの量で核兵器ができてしまう。
 核爆発させるには、離してセットされた燃料どうしを爆薬で密着させるだけでよい。
 もんじゅには、すでに60Kgを超える純プルトニウムが保管されていて、これだけで核爆弾が数十個作れるといわれる。

 このことこそ、建設以来、まともに稼働したことがなく、将来に渡っても稼働する見込みのない「もんじゅ」に、自民党=日本会議が未練たらしく拘泥している本当の理由に他ならない。

 日本会議の悲願は、日本国家としてプルトニウム核弾頭で武装し、世界を恫喝することなのだ。

 だが、もんじゅには人類の手に余る決定的かつ致命的な欠陥があった。
 それは、水を使って冷却すると純プルトニウムが生成されないため、ナトリウムを使うしかないという理論上の手に負えない欠陥である。

 ナトリウム700トンを500度で運用するために、あらゆる技術を動員しても、安定した安全運用が絶望的に不可能であり、必ず大事故を起こすという結末が約束されているのである。

 それは、あたかもプラスチック製の銃のようで、数発も弾丸を撃てばバラバラになってしまう。短時間なら制御可能だが、長期の安全設計が不可能なのだ。
 高温の金属ナトリウムは、わずかに大気に触れただけでも猛烈に反応し、吹き出したナトリウムが水を含んだコンクリートなどに接触すれば大爆発を起こす。
 配管材料の性能限界を超えた過酷な運転環境が求められ、長期間の運用に耐えられない。

 ナトリウムが冷却機能を失えば、もんじゅ原子炉そのものが巨大な核爆発を起こしてしまう。その規模は、人類が経験した、いかなる核実験をも超える恐ろしいものになる。
 実際には、数百トンのプルトニウムが全地球上にばらまかれることになるだろう。
 これは、もう暴走などのレベルを超えて、全人類を滅亡に陥れる恐るべき仕掛けと言わねばならない。

 こんな想像を絶するような恐怖をもたらすプラントを運営して核武装しようという発想そのものが、まともな人間のものではない。
 原発の父、正力松太郎は、警視庁警備局長時代に関東大震災が起きたとき、「朝鮮人が井戸に毒を入れて強姦しまくっている」とウソを垂れ流した張本人であった。
 これによって在日朝鮮人6000名以上が誤解によって殺害されたといわれる。
 こんな悪魔のような人間性の人物が日本核開発の原点にいるのだ。もんじゅに至るまで、核開発を支配しているのは悪魔そのものである。


 【プルトニウムの毒性】

 さて、3号機の大爆発で大気に放出されたプルトニウム量は、どれだけなのか?

 3号機には548体、94トンの核燃料が装填されていた。このうち3割がMOXとすれば、30トン、そのうち5%がプルトニウム239とすれば、1500Kgということになる。
 このなかに凄まじく臨界しやすいプルトニウム240も20%含まれている可能性がある。

 このうち、どれだけが大気放出されたのか、東電は分かっているはずだが、知らぬフリをして隠し続けている。
 公表すれば、世界を震撼させる恐ろしい推計がなされるからであろう。

 「プルトニウムは角砂糖5個分で全日本人を殺せる」
 と言われ続けてきた。
 仮に1割が大気放出されたと仮定しても、150Kg、人類を数千回も殺せる量なのである。

 毒性について高木仁三郎「プルトニウムの恐怖」から引用しよう。

■ プルトニウムは、この世で最も毒性の強い超猛毒の物質である。その原因は、放出するα線である。

■ α線の電離作用は貫通力が低く、皮膚をわずか40ミクロンも走れば止まってしまい、体外被ばくとしての影響力は少ない。ところが、逆にいえば、プルトニウムが体内にとりこまれると、そのとりこまれたプルトニウムのまわりのごくわずか0.1ミリグラムにも満たない部分に、大きなエネルギーをすべて与えることを意味するから、その破壊効果はきわめて大きくなる。

■ 呼吸を通じて鼻(口)から吸収されると、気管や肺の繊毛に沈着し、長く留まって組織を被爆する。
 最も大きな問題は、肺を構成する細胞の核に存在する遺伝子を、そのα線の電離作用によって傷をつけることである。遺伝子は細胞の再生(代謝)を司っているから、傷ついた遺伝子によって誤った情報が伝えられ、増幅されるとガンを発生せる。

■ いっぽう消化器系を通してとりこまれたプルトニウムは胃腸壁を通して吸収されやすく、吸収されたプルトニウムは主として骨に集まりやすい。これは骨のガン、とくに白血病の原因となる。もちろん、とりこまれた部位に応じて各種のガンを誘発しうるが、肺がんと白血病が、プルトニウムの最も恐ろしい影響である。

■ アメリカのロッキー・フラッツ平原にあるダウケミカル社の工場は、1955年から一貫して核兵器用のプルトニウムを作ってきた。工場の歴史はプルトニウム放出の歴史だった。
 廃液の漏れ出しなどの事故があり、日常的に放出されていたことによって、合計100gに近いプルトニウムが環境中に漏れ出したと推定される。
 プルトニウムの1人あたりの許容量は4000万分の1g。つまり、40億人分の許容量のプルトニウムに当たる。

 その汚染は、工場の風下方向に何kmにも広がり、他の土地の何十倍もの汚染が観測された。土地の汚染は砂ぼこりとなった酸化プルトニウム粒子を舞い立たせ、空気汚染をもたらした。

■ 1970年代、コロラド州のジェファーソン郡保健局の医師ジョンソンは、住民たちの異常に気がついた。記録を集め始めた彼のファイルに、ガン死増加のデータが次第に蓄積され始めていた。

 彼は汚染地域を、地表地域を、地表土のプルトニウム汚染度に従って、3つに分けた。
 地域気魯廛襯肇縫Ε倏仕戮1850−29.6ベクレル/m2の地域(人口約15万人)
 地域兇錬横后ィ供檻院ィ乾戰レル/m2の地域(人口約19万人)
 地域靴錬院ィ粥檻亜ィ械轡戰レル/m2の地域(人口約25万人)。
 そして、同じデンバー地区内にある、汚染が0.37ベクレル/m2以下の地域検平邑約42万人)と比較した。

 1969、1970、1971の3年間、すべてのガンを合計した発ガン率をみると、地域犬鯊仂箸箸靴疹豺隋地域機↓供↓靴暴擦倏鮨傭棒の発ガン率を見ると、それぞれ24%、15%、8%高かった。
 女性では、同じ地域について、それぞれ10%、5%、4%高いという値が得られた。
 地域犬蓮⊇A澗里糧ガン率と統計的に有意の差がなかった。

 個別のガンの種類別にみると、肺・気管支ガン、白血病、リンパ腫、骨髄腫、睾丸・卵巣ガン、消化器ガンなど、ほとんどすべてのガンの発生率の増加が認められた。
 1969年―1971年の3年間で、地域機↓供↓靴凌邑に「統計的に予測されるガン」のケースは5747件であるのに対して、実際には6248件が観測され、501の「過剰のガン」があったと推測された。
 そのうち、とくに罹患者が多く顕著なのは、肺ガン(過剰数121、24%増)、直腸および結腸ガン(過剰数141、22%増)、などであった。

 この傾向は、その後も引き続き観測され、1975年の調査でも、白血病や肺ガンの死亡率の異常が確認されている。
 以上

 高木仁三郎の著書によれば、微粒子となったプルトニウムを吸い込んだ場合、20〜40年の潜伏期間を経て、ほぼ全員が肺ガンを引き起こす可能性がある。
 ガンダーセンの推計によれば、東日本に居住する全員が、メルトダウン中に合金化したホットパーティクルというプルトニウム粒子を吸い込んでいて、その量は、いずれ潜伏期間後に肺ガンを引き起こすに十分であるという。
 この粒子は、アメリカ西海岸、シアトルでさえ検出されている。
 2011年4月段階で、シアトル市民はフクイチ由来のホットパーティクルを毎日5個以上吸い込み、東京では毎日10個以上吸い込んでいると報告された。

 いったい東日本の20〜40年後に、何が起きるというのか?
 想像するだけで絶望的な恐怖に襲われる。

 (以下も参考資料より引用抜粋)

 ウランはプルトニウムと同様にアルファ放射体であるが、プルトニウムの放射能はウランに比べて桁違いに高い。すなわち、プルトニウムの比放射能が約10万倍も強い。
 この比放射能は半減期に逆比例するもので、プルトニウム239の半減期が2万4千年に対して、ウラン235が7億年、ウラン238が45億年である。プルトニウムの放射性有毒性は正にこの差、ウランよりも半減期が極端に短いことにある。

 吸入摂取の場合は、数十日から数百日の生物学的半減期で肺から出て、その一部は血液を介して主として骨と肝臓に移行する。骨からは生物学的半減期50年、肝臓からは20年で排泄されると言われている。したがって、プルトニウムの体内被ばくによる影響は、肺、骨及び肝臓における晩発障害である発ガンである。

 プルトニウムが体内にとどまる時間を表す生物学的半減期は、骨では50年、肝臓で20年と評価されている。

 小出裕章は、α線源であるため放射線荷重係数が大きいこと、同じα線源である天然核種のウランなどと比べ半減期が短いため比放射能が高いこと、体内での代謝挙動(肺での不均等被曝は、発ガン性が極端に高くなる)の3点から「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」と報告している

 最も有害な取り込み経路は、空気中に浮遊するプルトニウム化合物粒子の吸入である。気道から吸入された微粒子は、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されるが、残り(4分の1程度)が肺に沈着する。

 沈着した粒子は肺に留まるか、胸のリンパ節に取り込まれるか、あるいは血管を経由して骨と肝臓に沈着する。

 これまでの知見では、プルトニウムの発ガンは潜伏期間が20〜40年と非常に長く、動物実験では潜伏期間中に寿命が来てしまって発ガンを確認するのは困難であった。
 だが人間は、体内での生物半減期50年といわれるプルトニウムを摂取すれば、寿命のうちに発ガンする確率は高い。

 放射能半減期はプルトニウム239の場合約2万4000年(α崩壊)。比重は19.8で、金属プルトニウムは、ニッケルに似た銀白色の光沢を持つ大変重い金属
 融点は639.5 °C、沸点は3230 °硝酸や濃硫酸には酸化被膜ができ溶けない。塩酸や希硫酸などには溶ける。原子価は+3〜+6価(+4価が最も安定)。

 金属プルトニウムは、特に粉末状態において自然発火する事がある。
 塊の状態でも、湿気を含む大気中では自然発火する事があり、過去のプルトニウム事故の多くが、この自然発火の結果とされている。

 原子炉において、ウラン238が中性子を捕獲してウラン239となり、それがβ崩壊してネプツニウム239になり、更にそれがβ崩壊してプルトニウム239ができる(原子炉内では他のプルトニウム同位体も多数できる)。

 アルファ崩壊よる発熱のため、ある程度の量のプルトニウムは体温より暖かい。大きい量では水を沸騰させることもできる。

 中性子反射体のない球状プルトニウムの臨界量は16 kgだが、中性子を反射するタンパーを用いると核兵器中のプルトニウムピットは10 kg(直径10 cmの球に相当)まで減らすことができる。
 1 kgのプルトニウムが完全に反応したとすると、20キロトンの TNT 相当の爆発エネルギーを生むことができる。

 戦術核兵器でプルトニウムの爆縮点火を前提にすると、プルトニウムの質量を1Kg程度に抑えられるとの報告もある。

 1945年以来、約10トンのプルトニウムが、核実験を通じて地球上に放出された。核実験のフォールアウトのために、既に世界中の人体中に1-2 pCi (0.037-0.074 Bq) のプルトニウムが含まれている。
 フォールアウト起源のプルトニウムが地表面の土壌に0.01-0.1μCi/g (0.37-3.7 Bq/kg) 存在する。

一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20 %の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。

 原子炉級プルトニウムでも核兵器の製造は可能である。すなわちMOX燃料で得られた使用済み核燃料は核兵器としても利用可能だが、Pu240という極度に制御の困難な核物質を含んでいるため、通常の核兵器には利用されない。
 だが、テロリストにとっては、世界中で大量に使われているMOX燃料は奪いやすい核原料であり、容易に核爆発を起こすことができ、しかも通常核爆弾よりも桁違いに深刻な核汚染を引き起こすことができてテロ効果が高い。

 原子炉級プルトニウムを高速増殖炉に装填して原子炉の運転をすると、その炉心の周囲にあるブランケットという部分で高純度の兵器級プルトニウムが産出される。
 常陽のブランケットには純度99.36 %のプルトニウムが22 kg、もんじゅのブランケットには97.5 %のプルトニウムが62 kg含まれている。
 これを再処理工場で取り出すだけで原子爆弾30発以上を製造できる量になる。

 このことこそ、極右政党化した自民党が万害あって一利もない、史上最大、最悪のお荷物「もんじゅ」に拘泥する理由であることは、すでに述べた。

 【731部隊もひれ伏す、アメリカ政府によるプルトニウム極悪人体実験】

 プルトニウムが発見されてから数年の間、その生物学的・物理的特性はほとんど知られていなかった。そこで、合衆国政府およびその代理として活動する私的組織によって一連の放射線人体実験が行われた。

第二次世界大戦の間から戦後に渡り、マンハッタン計画やその他の核兵器研究プロジェクトに従事した科学者が、実験動物や人体へのプルトニウムの影響を調べる研究を行った。

 ドイツで障害者40万人を国家の邪魔者として殺戮したT4作戦が知られているが、アメリカでも似たような残酷な非人間的殺戮実験が行われた。

 マサチューセッツ州では、障害者施設で重度障害者の朝食にプルトニウムを添加する実験が行われた。もちろん同意など存在しない。
 ミューヨーク州でも病院で患者への大規模なプルトニウム注入実験が暴露された。
 患者や受刑者に強要されたプルトニウム注入は、もちろん極秘裏であって、個人が特定されたのは数十名にすぎない。
 この実験は30年に及び、被害者は数万人以上であり、わけても障害者に対する極悪なプルトニウム実験の悪質さは、身の毛もよだつものである。
(アイリーン・ウェルサム=プルトニウムファイルより)

 アメリカという自称民主主義国家の仮面の下の正体は、間違いなく本物の悪魔であった。

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トリチウム

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 トリチウム

 東京電力は日本国民の電気を供給する公的使命を持った巨大企業でありながら、国民を見下し、小馬鹿にし、ウソで誤魔化す体質が身についた組織である。

 半世紀前に原発運営に着手して以来、マスコミに公表する内容は、すべて自分たちに都合の良いウソばかりと断言してもよい。
 都合の悪いことは公表しないか、数十分の一に矮小化し、みんなが忘れた頃になって、さりげなく、小出しにアリバイ証明のように流す。

 フクイチ事故の報告も、矮小化に次ぐ矮小化、ウソにウソを塗り重ねて、自分たちでさえ真実がどこにあるのか分からなくなっている。
 事故処理能力など存在しないのに、やってるフリだけをして時間稼ぎをしている。
 ウソをついても時間が経てば世間が忘れてくれるとでも勘違いしているのだろう。

 私は、最初から原子炉格納容器が破壊され、メルトダウンした核燃料が大気放出されたと予想していたが、東電は御用学者と工作員を総動員して
 「メルトダウンは起きていない」
 「原子炉は無事に冷やされてる、格納容器は健全だ」
 と見え透いたデマカセを言い続け、真実の情報ををデマ扱いしてきたのだ。

 だが、彼らは、原子炉が完全破壊されていることなど、事故の瞬間から、とっくに知っていた。それは事故直後のフクイチ所長や東電役員の涙の会見を見れば分かる。

 それを公表すれば2011年3月の消防隊や自衛隊を導入して決死の冷却を行ったことが完全に徒労であり、作業被曝者たちは、これから無駄死にを強いられることが暴露されてしまう。
 たくさんの命を犠牲にしたことも、原子炉の破壊を食い止めるために設置されていたはずのECCSや防爆安全弁など、すべての機能がまったく作動しなかったことも認めねばならなくなる。
すなわち、フクイチが壮大なガラクタにすぎず、安全対策が、ほとんど行われていなかった事実を認めねばならなくなるのである。
 ドバイに逃げた東電フクイチ事故総責任者、勝俣恒久を刑事被告人として強制送還させねばならなくなるのである。

 そして2015年12月、さりげなく小さな報告として格納容器破壊を垂れ流した。
 だが、このことでフクイチ事故は、それまでのレベル7ではなくレベル8を考えるべき未曾有の巨大事故を意味するものに変わったのである。

 そして、東電とマスコミ、政府が必死になって隠蔽してきたフクイチ地下から噴出する蒸気の正体も明確に理解することができるようになった。
 それは莫大なトリチウムを含んだ水蒸気であった。
 地下では溶融核燃料が再臨界している。その証拠が、ヨウ素131やテルル129mなど短寿命核種の検出である。

 臨界し発熱する核燃料に地下水が接触して猛烈な蒸気が地面の割れ目から噴き出していて、これには膨大なトリチウムが含まれている。
 これがフクイチの真実の姿であって、お笑いタレント安部晋三の軽薄すぎるデマ「フクイチ、アンダーコントロール」は、世界中の笑いものにされるべき妄想にすぎない。

 連日連夜、フクイチから大気に放出されている莫大なトリチウム蒸気は、いったい、地球と人間社会にどのような影響を与えているのか?
 この先、子供たちの未来は、どうなるのか?

 佐野千遙博士によって、フクイチのトリチウムは気象に重大な影響を与えると昨年、はじめに報告された。
 http://ameblo.jp/allahakbar231/entry-12013183585.html

 結果として佐野氏の予告通り、夏場、不可解な日照不足になって、米などの品位等級を大幅に落としてしまった。

 また、気象史に例を見ない、異様な湿度100%の多発も、トリチウムの影響と指摘する声がある。

 今の段階で、これらのメカニズムについて解明されているわけではないが、フクイチのトリチウム放出は、おそらく地球規模で大きな異変をもたらす疑いが十分にある。

【トリチウム】

 トリチウムが初めて発見されたのは、1931年、コロンビア大学のハロルド・ユーリー教授によってだが、当初、これが放射能を持つことは分からなかった。

 半減期12.3年の水素同位体は、わずか18.6Kevのベータ線を放出し、3ヘリウムに変化するが、18.6Kの微弱ベータ線を検出することは技術的に困難だった。

 GM管はエネルギー特性により低すぎるエネルギーのベータ線には感応しないし、そもそも検出器の窓を突破できるほどのパワーも存在しない。
 これを測定するためには、電離箱の中にトリチウムガスを送り込むしかなかった。
 現在でも、トリチウムのベータ線を通常の測定器で測定するのは不可能。シンチレータ検出器の入った厚い遮蔽箱に気体か液体を流し込んで測定するしかない。

 このように、あまりに微弱なベータ線しか出さないトリチウムは、当初から無害安全だと思われたのも当然であった。
 だが、真実は逆であった。

 エネルギーが低いと生体内で電子(=ベータ線)の親和性が高まり、電離密度が高エネルギー核種の10倍も高くなり、細胞の破壊力が大きくなっていたのだ。
(矢ヶ崎克馬琉球大教授)

 被曝法則には有名なベルゴニー・トリボンドーの法則と、もう一つペトカウの法則がある。
 これは、同じ累積線量を浴びても、短時間で高線量を照射されるのと、長時間で低線量を照射されるのとでは、低線量の方が、はるかに細胞破壊効果が大きいというものである。

 トリチウムにおける低エネルギー被曝が、実は高エネルギー核種による被曝よりも電離作用が大きく、深刻な事態を引き起こすという事実は、ペトカウ効果に共通するもので、いずれも長らく原子力産業におけるタブーとして隠蔽されてきた。
 現在ですら、これを否定する無知な学者や核産業関係者が多い。NHKを筆頭に、報道も一切されていない。

 トリチウムのベータ線は測定できないほど微弱で、したがって安全であるという見え透いたウソを、いまだに原子力産業は押し通そうとしている。
 もしトリチウムの恐ろしい真実が知られてしまったなら、年間数千兆ベクレルというトリチウム放出が人類の未来を奪う極悪行為であると世間に認識されてしまうのだ。

 だが、それどころか、トリチウムを有機化したOBTという形態だと、桁違いに生物毒性が高まることが発見されたのである。
 トリチウム水が植物・藻類に吸収されると光合成を経て、有機型トリチウムOBTに変化する。
 これは普通のトリチウムとは、まったく挙動が異なり、造血組織や遺伝子に対して激しい毒性を示すようになる。

 トリチウム水HTOの生物半減期は十日ほどで、継続摂取がなければ、三ヶ月もあれば体内から消えてしまうが、OBTの場合、生物半減期が40日前後、消えるには一年以上を要する。

 トリチウム水が体内に入った場合、内部被曝の危険度はガンマ線より大きい。
 セシウムが体内に入った場合の吸収率と似ていて、トリチウムは、ほぼ100%吸収される。皮膚からも吸収されてしまう。
 その後、すみやかに体組織に均等に分布し、2%がDNAの構成要素となる。

 DNAの水分子になった場合、本来は永久不変の細胞水として機能すべきものが、次々と壊変し、ヘリウムに変わってしまうのだから、DNAにとってはたまったものじゃない。基本的な機能が失われ、遺伝情報が崩壊してしまう。
 この結果、ダウン症が起こりやすくなり、ガンや白血病のイニシエーションともなる。

 カナダのオンタリオ湖岸にあるピッカリング原発で1991年に行われたグリーンピースの調査で、トリチウムが原因で、周辺住民の新生児にダウン症が85%増加したことが疫学的に証明された。
 この原発は特別に多くトリチウムを放出するタイプで、その放出量は、年間1000兆ベクレルにも達するため、トリチウム影響調査に選ばれたが、他の原発でも厳密な疫学調査を行えば必ずダウン症などの増加を発見できるだろうと担当者は述べている。

 この調査で特記されるのは、トリチウムの放射線エネルギーは極めて低いので、シーベルト=線量等量に一般化されたICRPの評価では健康被害はありえないほど小さいという結論が最初から出てしまう。
 このためICRP評価基準を避けて、グリーンピース調査団は、トリチウムの化学的毒性からアプローチし、ダウン症の有意発症を証明してみせた。
 放射線被曝は、化学毒性、生物毒性、物理毒性を加えて総合的な評価が欠かせないことを示すものとなった。

 イギリス、セラフィールド核燃再処理工場周辺において、子供たちの白血病増加の原因についても、疫学調査の結果、トリチウムが原因であろうと疑われている。

 水素は、普通の水素(軽水素)、重水素、三重水素の三種類あるが、同位体の化学的性質を決定するのは原子核の質量ではなく、外殻電子の数なので、いずれも同じ化学的性質を持つ水素であり、すべて水になる。
 ところが、いくつかの実験によれば、トリチウム水を飲用させたマウスや、水中に泳がせた魚は、すべて死に絶え、植物は、まったく発芽しなかったと報告されている。

 ピッカリング原発での被害アプローチは、放射線物理学・生物学ではなく、化学毒性の立場から行われたが、生物体組織にとってトリチウムは極めて有害であることが明らかになり、その割合が増えると生物は死滅してしまう。
 トリチウムの全毒性は、いまだに未解明であって、被害は一部しか知られていないことを知っておく必要がある。


 トリチウムは元々、自然に生成される核種だが、人類が核開発を始めたことで激増し、自然に存在していた量の5倍以上に増えている。
 1962年の大気圏核実験後には100倍以上に増えたとの報告もある。

 当初、トリチウムを無害核種と勘違いした核兵器国家米ソは、これを莫大に放出する核融合兵器でさえ「核汚染をひき起こさないクリーンエネルギー」と宣伝し、水爆実験を重ねた。
 
 1954年のアメリカによる水爆実験は2京ベクレルのトリチウムを大気放出し、加えて1962年の膨大な大気圏核実験によって、地球上の水はリットルあたり100ベクレルを超したといわれ、カナダなどで行われた核融合実験も莫大な汚染を引き起こしたとされるが、その後、半世紀の時を経て、やっと環境汚染が減少した段階だった。。

 原発の運転によっても、加圧水型で年間200兆ベクレル、沸騰水型で年20兆ベクレルのトリチウムが生成され、全部を大気放出している。
 核燃料処理施設では桁違いに深刻で、六ヶ所村処理場の場合、年間2000兆ベクレルの大気放出が計画されている。
 日本の54基の原発から放出されるトリチウムの総量は400兆ベクレルに達し、もし六カ所再処理施設が稼働すれば、年間2400兆ベクレルという莫大な量が大気放出されてしまうことになる。

 これらの核開発の結果、元々の自然界の雨水中に存在するトリチウムは、リットルあたり0.2〜1ベクレルだったものが激増し、今ではリットルあたり1〜3ベクレルになっている。

 トリチウムの半減期は12.3年であり、百年もすれば、ほぼ消える。
 半世紀以上を経て、やっとリットル数ベクレルまで低下したところにフクイチ事故が起きた。

 東電は徹底した隠蔽体質で真実を一切公表していないが、大気放出されているトリチウムは、再処理工場なみの莫大な量になっている疑いがあり、この結果、環境水資源中のトリチウム桁数が増える可能性が指摘されている。

 さらに土岐市などで核融合実験が行われるようになり、これも莫大なトリチウムを除去しないまま環境に放出し、周辺住民の健康被害やダウン症児激増が懸念されている。

 気体水素としてのトリチウムの分離は容易である。トリチウムガスと空気を混合して触媒を通せば、そのまま水になってしまう。これをシリカゲルで集めるだけだ。
 土岐市核融合研では、9割を水にして処理するというが、年間、数百兆ベクレルのトリチウムの全量を保管することなど不可能で、どこかで環境に垂れ流すしかない。
 具体的には、土岐市の大気と土岐川(庄内川)に流されるのである。

 おまけに、この施設では年間50万シーベルトという中性子が発生する。
 東海村JCO臨界事故の例では中性子を浴びたナトリウム24が20キロも離れた場所で発見されていることから、土岐市全域に、もっとも危険な中性子照射が発生してしまう可能性を示している。
 この完全遮蔽には、幅が10mもの水プールの遮蔽壁で施設全体を覆う必要があるが、そんな計画は存在しない。

 トリチウムガスからトリチウム水を作るのは極めて容易だが、トリチウム水からトリチウムを分離するのは絶望的に困難である。
 アレバ社あたりが東電に売り込んでいるようだが、アルプス同様、ほとんど成功していない。いわば高額の処理費をせしめる詐欺の一種と見た方がよい。
 ひとたび水になったトリチウムを元のガスに戻すのは原理的にも不可能に近く、気体拡散法や遠心分離法などを使っても、コストが凄まじいものになるだろう。
 外殻電子の数が同じなら化学的には同じものである。質量が異なれば物理的に違うもので、質量差を利用して分離するわけだが、重水の分離は容易だが、三重水素の分離は極度に困難だと考える必要がある。
 酸化マンガンがトリチウムを選択的に吸着する性質があるとされ、分離技術が公開されたが、これも本当に実用化できるのか疑わしい。

 トリチウムは水であって、すべての水に拡散平均化する性質(エントロピー増大)を持っている。
 すべての生物の細胞内に情け容赦なく入り込んでDNAを破壊して回るのである。
 トリチウムが自然消滅するには、生成から百年を要する。
 この間に、どれほど多くの子供たちがダウン症や白血病で残酷な悲劇に見舞われるか想像もつかない。

 こんな危険な物質を作り出しながら電気を供給することに何の知性が存在するというのだろう?
 そこにあるのは、自分たちが最先端の科学技術を手にしているという、愚かな自己陶酔、優越感だけだ。
 他の放射能ばらまき集団と同じで、子供たちの未来を何一つ考えないで、目先の金儲けと権力欲だけに奔走する愚劣きわまりない利己主義者の姿である。
 電気を売るとの名目だが、本当はは戦争の技術開発に過ぎない。核融合の研究とは、すなわち水爆開発以外ありえないのである。
 
 原子力を扱うことの意味は、国家という虚構の自己肥大、自己陶酔、自分たちが選ばれた人間であるとの愚かな優越感、他国を圧倒したいと考える優越妄想、他国の脅威という被害妄想であって、人間の愚かさの究極の姿だと知るべきなのだ。
 
 こんなゴミのような低俗な権力者ばかりがのさばり、ウルグアイのムヒカ前大統領のような人間愛に満ちた人を見ることは滅多になくなってしまった。
 核開発あるかぎり子供たちの未来は残酷の一語である。

 この世界の究極の法則は「因果応報」=与えたものを受け取るという意味であるとすれば、こうした、あまりに愚かな原子力開発は、同時に我々に内在する思想と人間性の反映といえるかもしれない。
 

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 セシウムとストロンチウム

 フクイチ事故後、放射能を調べるために、夢中になって、たくさんの検出器を購入した。
 これに要した費用で手作りハウスが建つほどで、おかげで老後資金も危うくなり若干の後悔がある。

 また支援者様の協力により、シンメトリックス社のIFKR-ZIPというハード面では世界最高レベルのシンチレータ測定器も手元に置くことができた。

 だが、これらの測定器は、どんなにがんばってもガンマ線を出す核種しか測定できない。
 生物に影響を及ぼすガンマ線核種は、たくさんあるが、放射能事故のガンマ線測定で意味のある結果を出せるのは事実上セシウムだけである。

 生命に深刻な脅威を与える核種は、セシウム以外にヨウ素、ストロンチウムやプルトニウムなどがあり、ガンマ線を出さない核種は、まったく測定できないことに強い苛立ちが続いている。

 こればかりはカネがあれば、どうにかなるというものじゃない。
 非ガンマ核種の測定には大学の研究室なみの設備と知識が必要になり、さらに精密測定システム確立には1000万円級の費用がかかるだろうと思う。

 フクイチからは数千種類もの核分裂物質が放出された。その量は、2015年12月に密かに報道された3号機格納容器破損を考えれば、チェルノブイリ事故の10〜20倍に上る、人類史上未曾有のレベル8事故であったと考えなければならない。

 しかも、東電がカネを惜しんでフクイチ石棺化を拒否しているため、未だに膨大な量の放射能が毎日、日本列島を汚染し、日本の民衆を殺戮し続けているのである。

 放射能の大半は短寿命核種で、事故後、数秒から数日で消滅してしまうが、寿命が長く、かつ生物の構成要素である元素の性質を持つものは生物に長期間にわたって恐ろしい悪影響を与える。

 例えば、セシウム137とストロンチウム90は、いずれも半減期30年程度だが、ほぼ影響が失われると考えられる千分の一以下になるには300年を要する。
 究極の発ガン物質といわれるプルトニウムに至っては半減期2万年、ほぼ消えるには20万年、この頃、人類が地球上に存続していることを想像するのは難しい。

 放射能が消えるまでの間、呼吸や飲食から少しずつ体内に入り込み、心臓の筋肉や臓器、脳細胞を犯してゆく。
 それだけでない、細胞の染色体DNAを直撃し、バラバラに壊してしまうため、遺伝情報が破壊され、発ガンや奇形児出生の原因になってしまう。

 こうした内部被曝は、発症までには5年以上の長い潜伏期間があり(敏感な体質の人は早い)、その後も収束せず、死ぬまで被曝の影響から逃れることはできない。

 ここで、原発事故における代表的核種であるセシウムとストロンチウムについて、必ず覚えておくべき知識を書いておくことにしたい。

 ヨウ素は甲状腺ガンの評価とともに、まとめて書くことにしたい。
 プルトニウムの被曝障害は極めて潜伏期間が長く、あと20年ほども経たないと書いてもピンと来る人は少ないだろう。だが、いずれ想像もできないほど恐ろしい現実に我々は直面させられるだろう。

【セシウムX】

 セシウムXというのは、同位体セシウムは極めて種類が多く、後ろにつく番号がたくさんあるために、セシウム同位体の全体を表す表現である。
 このうち、覚えておくべき番号は、半減期が2年程度のセシウム134と30年程度のセシウム137である。
 セシウム137は2011年3月の、事故直後の新鮮な状態を100%とすると、2016年で、まだ90%も残っていて、1986年に事故を起こしたチェルノブイリ現地でさえ50%も残っている。

 原発事故汚染のサンプルをシンチレータ・スペクトルグラフで見ると、セシウム134の605kと796kの二つのピークと137の662Kのピークが三つ並んでいて、これを「セシウム三兄弟」と呼んでいる

 事故後は鮮明だった三つのピークも、五年経た今では真ん中の137=662kだけが坊主のように突出し、134のピークは、やや沈んで不鮮明になりつつある。
 
 セシウムが極めて重要なのは、原子炉内で生成される量が非常に多いのと、生物が生体構成元素であるカリウムと同じ原子価(1)を持つセシウムを見分けて排除することができず、カリウムと間違えて体内に取り込んでしまうからである。

 セシウムとストロンチウムは、ウラン235が核分裂を起こして割れた後に、もっともたくさん生成される核種である。
 割れた後の核種質量を足すと元の235になることはなく、わずかに少ない分がエネルギーに転換している。
 稼働中の原子炉ではセシウムとストロンチウムが、ほぼ同量あるといわれる。

 一般にセシウムの問題ばかりが報道されるのは、ガンマ線核種であるため、容易に測定可能であること、セシウムが671度で気化し、ストロンチウムの1382度より低いため、蒸気の状態で、より遠方を大規模に汚染する性質があるからである。

 だが、ストロンチウムの汚染が少ないわけでは決してなく、セシウム汚染地帯よりやや近郊に、時間をかけてやってくるだけのことなのだ。

 フクイチではメルトダウンで5000度近い温度が確認されていて、ストロンチウムも十分に蒸発した可能性が強い。
しかし多くは気化後、すぐに液体に戻って大地に降下し、長い時間をかけてカルシウムに近似した性質から地下水や水棲生物を汚染してゆく。

 周期律表の同じ欄にある元素は、本質的に似た性質を持っていて、生物にとっては見分けが厄介である。
 だが、同じ第一族アルカリ金属とはいえ、セシウムはカリウムと性質がかなり異なり、化学活性力が非常に強い。
 
 自動車や建物に降り注いだセシウムは、たちまち強い化学的活性によって塗膜やコンクリート、樹脂、ゴムなどに結合してしまい、その除去は極めて困難である。
 人体においても降雨などから毛髪に沈着しやすく、セーターなどの純毛製品は洗浄しても除去はほぼ不可能であり、捨てるしかない。
 3月15日の降雨時、着ていた衣類は絶望的に汚染されていることを知るべきである。

 人体内においても、カリウム代替として取り込まれた後、カリウムでは考えられないような挙動を示す。
 例えば、セシウムXが人体に入ると、わずか数十分のうちに心臓筋肉や血管に集まってしまい、細胞に大きなダメージを与え、量が多くなれば、被曝者を心筋梗塞で殺してしまう。
 甲状腺ガンの原因としても大きな要素になっているとの報告もある。
 北ウクライナ晩発性障害の研究報告によれば、事故後7年で、住民の98%が循環器系障害を発症したとされていて、この主な原因はセシウムXによるものだろう。

 心筋梗塞を引き起こすほどのセシウム量とは、体重1キロあたり、50ベクレル以上といわれ、敏感な子供では10ベクレル以上で異常が見られるとのバンダジェフスキー博士の報告がある。
 これは、セシウムを毎日100ベクレルも摂取していれば、数十日程度でそうなってしまう。
 だから国の定めた食品基準、キロあたり100ベクレルとは、まさに極悪政治による殺人基準という他はない。


 セシウムの放射線にはガンマ線とベータ線の二種類があって、137のガンマ線は実は崩壊してバリウムに変わった娘核種Ba137mが出すものである。
 662KeVのガンマ線は非常に強いもので生物に対する電離作用も大きく危険なものである。
 こんなガンマ線を日常的に浴びていると、白内障やガンの原因になる。とりわけ小児白内障は、線量率とは無関係に、眼に浴びた総量が数百ミリシーベルトなら発症してしまう。福島の20ミリシーベルト地帯に居住させられている子供たちは、いずれ全員白内障を引き起こすだろう。
 チェルノブイリのデータでは、白内障を発症した子供は10年程度で全員死亡している。

 このエネルギーの付近には、近い波長の危険な核種が集まっていて、問題になるのはRa226→Bi214の609K、Ag110mの658K、Cs134の605Kなど、たくさんあり、これらが同時にあると、普通のシンチ測定器で核種を見分けるのは事実上不可能に近い。

 セシウムは食品の成分として体内に取り込まれ、呼吸や水道水からも大量に入ってきて内部被曝を引き起こす。

 被曝で本当に問題になるのは外部被曝ではない。
 ICRPもIAEAもWHOも国際原子力産業が役員を送り込んで事実上乗っ取られたような状態にあって、彼らは被曝の被害や危険性を隠蔽することに必死で、安全デマをまき散らし、内部被曝の影響を完全に無視している。

 人類の生活と、その未来を破壊する本当の主役は、放射能内部被曝である。
 飲食呼吸を通じて体内に入り込んだ放射能が、どのような影響を与えるのか、我々は正しい知識を得て未来の子供たちに伝えなければならない。

 私の仲間である葛飾区の鈴木氏(CDクリエ−ション)が、金町浄水場の水道水をイオン交換樹脂を使った厳密な方法で測定したところ、水道局の公表値より一桁多い、リットルあたり0.01ベクレルというセシウムXを検出した。

(水道水中の低濃度セシウムを測定するには、100リットル程度の水道水にイオン交換樹脂数百グラムを入れてバスポンプなどで循環させる。TDSメータで0PPMになればセシウム吸着終了、樹脂を測定する)

 水は多量に消費するため、濃度が薄くとも絶え間なく体内に大量に入ってくる。一日3リットル程度は飲食するので、毎日の累積値は大きなものになってしまう。
 金町浄水場の取水源は利根川なので、利用者は膨大な人数に上る。東日本の水道水は、どれだけの人々を殺すか見当もつかない。

 ちなみに、飲料から毎日5ベクレル、食品からも5ベクレルを体内に入れた場合、どうなるかというと、一年後に体内のセシウムは1400ベクレル。
 これを体重50キロで割るとキロあたり28ベクレル、体重30Kだとキロ48ベクレル、バンダジェフスキーの警告する心筋梗塞水準に達してしまう。

 私の放射能測定器は、検出限界キロあたり1ベクレルまでいける。自民党民主党のような人権無視のキチガイ政権が追放され、科学的民主的知性を拠り所とする、まともな政権が登場したなら、おそらく食品基準は、現在の100分の1、キロ1ベクレル以下になるだろう。
 これからは1ベクレルを確認できる測定器が必要な時代がやってくる。
 これから測定器を購入される方は、最低1ベクレルを確定できる性能を目安にしていただきたい。

 だが、本当は、これでも胎児乳幼児に与える影響は、決して楽観できるものではない。
 体重5キロの赤ちゃんが、毎日0.32ベクレルを摂取すると(=東京の赤ちゃんの平均的摂取量あたり)、1年程度で体内にキロあたり10ベクレルのセシウムが平衡状態になるとの試算があった。
 これは、バンダジェフスキーが、子供の心筋に異常を示す値であると指摘している。これ以上だと、いつ心筋梗塞を起こしても不思議でなく、他の病気にもかかりやすくなる。

 赤ちゃんの飲む水は、東京のレベルでも実は危険なのである。だから私は、事故直後から、放射能の影響の及ぶ東日本の妊婦、妊娠可能女性、乳幼児は、ただちに安全地帯に疎開移住せよと書き続けてきた。

 それをデマと決めつけ、数千万の人が私たちの警告を無視して住み続けているわけだから、いったい、どれほどの残酷な結末が待っているのか、想像もつかない。


【ストロンチウムX】

 セシウムXとストロンチウムXは、いずれも半減期30年程度で、原子炉内における量も同じ、障害も似ていると言いたいところだが、まったく違う。
 ストロンチウムの毒性はセシウムの数十倍〜数百倍と考えられている。

 その理由は、セシウムの生物学的半減期が70〜100日程度、体内汚染が数百ベクレルあっても、完全に摂取を停止できれば、二年程度で体内から排出され消えてしまう。

 ところがストロンチウムの場合は恐ろしい現実がある。
 体内に侵入したストロンチウム90のうち3割程度が吸収されて骨などの体組織に結合してしまう。
 ひとたび体組織に同化したストロンチウムは死ぬまで排出されない。
 物理半減期30年より長い生物半減期が50年といわれ、10歳の子供が体内にストロンチウム1000ベクレルあったとして、その後の摂取が皆無としても、彼が50歳になっても体内に500ベクレル残っていて、その間、骨部などで恐ろしい放射線を浴び続ける。

 この結果、何が起きるかといえば、造血細胞を強力なベータ線が照射するため、骨ガンや白血病を発症する。
 また、故アーネスト・スタングラスによって、ストロンチウムXの内部被曝によって、生成された娘核種イットリウム90が、ちょうどヨウ素131が甲状腺に集まるように、膵臓に選択的に集まり、インシュリン細胞を直撃する結果、糖尿病が引き起こされる機序が明らかにされたのである。

 ストロンチウムXの被曝が引き起こすもの、それは糖尿病・白血病・骨ガンである。

 ストロンチウムXは基本二種類で、Sr89と90である。89は1.5MeVという強力なベータ線を放出するが半減期は50日ほどで、5年後の今は、ほとんど検出されなくなっている。
 90は半減期30年で、千分の一になるまで300年、その間、546KeVというベータ線を出すが、娘核種がイットリウム90で、これが厄介、2280KeVという細胞内飛距離の長い猛烈なベータ線を出して細胞をまともに破壊する。
 ベータ線が皮膚に当たると治癒の厄介なベータ線熱傷を引き起こすが、もっとも強烈なベータ線が体内にあって骨髄などに当たっている状態を想像願いたい。
 ストロンチウム90を放置すると十日ほどで両者が平衡し、両方のベータ線を同時に出すことになる。

 このストロンチウム90を検出測定するのは、我々、貧乏人にとって猛烈に厄介である。
 ベータ線というのは、核種を定める定性スペクトルが出ず、連続的なダラーとしたスペクトルしか見えないため、エネルギーを特定できないのである。
 理由については、ニュートリノ転換とかトンネル効果とか言われるが、ここでは説明を避ける。

 どうやってベクレル値を測定するかというと、まず、ストロンチウムを純粋に化学分離する。次に十日ほど放置してイットリウム90と平衡させる。
 そしてイットリウム90の2.28MeVというベータ線エネルギーの数を数える。
 これはGM管で測定するため、BGガンマ線が入らぬよう厚い遮蔽、大きな装置が必要になる。
 とても我々の力の及ぶところではない。

ストロンチウムは周期律表で第二価、ベリリウムから始まってマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムと続く。隣にいるカルシウムと化学的性質が近似していて、生物は、これを見分けられず、カルシウムと間違えて体内に吸収してしまう。

 カルシウムもまたカリウムと同様に生物の必須元素であり、甲状腺がヨウ素を選択的に吸収するように、すべての生物がカルシウムを選択的に吸収すると同時に、混入したストロンチウムをも吸収するのである。

 ストロンチウム=カルシウムのもっとも重要な性質は「容易に水に溶ける」ということであって、このことが想像もできないほど恐ろしい結果をもたらす。
 ストロンチウムの沸点は1382度なので、メルトダウンした原子炉から蒸気放散しても、すぐに冷やされて液状化してしまい、霧状に漂い、粒子はくっつきあって成長し、ヨウ素やセシウムに比べると、それほど遠くない場所に沈着する。

 セシウムのように派手なガンマ線は出さないが、実は、もっとも恐ろしいベータ線を出すことは先述の通り。
 事故直後、フクイチ近傍にいた多くの人が、手や顔に水泡を生じ、火傷の症状が出た。これもストロンチウムXによるベータ線熱傷の症状であって、治癒には時間がかかる。
 皮膚ガンの直接のイニシエータとして作用する危険な物質である。

 ストロンチウムの挙動は、どうなっているのか?
 先に述べたように、ストロンチウムの測定には半月近い時間と高額の費用がかかり、政府も意図的に測定を無視してきた。
 それを正当化する理屈として、セシウムとストロンチウムの同位対比は一定だから、セシウムを調べればストロンチウム量も分かるというものだった。
だが、これは我々の調査で真っ赤なウソであることが判明している。セシウムとストロンチウムの比率は決して一定でなく、単に「放射能がたくさん降下した地域」程度の評価しかできない。

 政府は食品に含まれるストロンチウムXの測定も、ほとんどしていない。市場に自由に出荷させている。
 「セシウムを測定してるから大丈夫」という屁理屈には何の根拠もない。

 ところが、その真実の挙動は実に恐ろしいものだ。
 「水に溶けやすい」という性質は、地表に降下したストロンチウムが雨水によって徐々に溶け出して地下に吸収され地下水に入り込むことを意味している。
 同時に河川から海へと汚染が進んでゆく。
 この水棲生物にストロンチウム90が沈着し、濃縮されてゆくのである。

 地下水を上水源とする自治体は多い。日本の大半の水道源となっているはずだ。その飲料水にストロンチウム90が時間をかけて混入してくるのである。
 こうした汚染水を飲んでいると、どうなるのか?
 まずは、スタングラスが明らかにしたように糖尿病が激増するだろう。
 次に、ひとたび体内に入ったら死ぬまで排泄されない性質から、極微量であってもストロンチウム生物濃縮が進んでゆく。
 そして骨髄照射から白血病を引き起こす。もちろん骨ガンもだ。

 太平洋産の魚介類のセシウム値は事故直後に比べれば下がっているものが多いが、セシウムが貯まりやすい底棲魚類では生物濃縮が起こって逆に上がっている。
 ストロンチウムの場合は、測定をせず隠蔽しているだけで、実際には水棲生物の骨部に、どんどん生物濃縮が進んでいると見なければならない。

 魚類にあっては、セシウムとストロンチウムの比率は明らかに逆転していて、どんなにセシウムが少なくとも、ストロンチウムは必ず含まれていると考えなければならない。
 少なくとも、太平洋沿岸の魚は、もう食べてはいけない。
 東日本の河川生物、鮎やイワナも同じ。水が汚染されるのだから、放射能汚染地帯に子供たちや妊娠可能女性を住まわせてはならない。
 セシウムがキノコを汚染するように、ストロンチウムは魚を汚染すると覚えていただきたい。
 
 今後、東日本にあっては、セシウム由来の循環器系障害、ストロンチウム由来の白血病、血液病、ヨウ素由来の甲状腺ガン、トリチウム由来のダウン症などが激増する見込みだ。
 東日本の汚染地帯に人間が住んではならない。子供と妊娠可能女性は、たった今からでも安全地帯への移住を実行していただきたい。

 パンドラの箱は解き放たれ、今、潜伏期間の五年が過ぎた。
 これから起きることは恐怖でしかない。

 2016年1月4日

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2016年問題とは何か?

 2011年3月の人類未曾有の福島放射能事故が起きた直後から、私は五年後の2016年頃から恐ろしい被曝障害の爆発的発症が起きると言い続けてきた。
 発症のピークは7年後の2018年頃であり、それから50年以上も人々を残酷に苦しめ続けると。

 被曝発症に5年程度の潜伏期間があることは、チェルノブイリ事故の経験から分かり切ったことだった。
その気になって調べれば、資料などいくらでも出てくる。どれほど恐ろしいことが起きるのか、ネットには無数の情報が待っている。

 それなのに、多くの人々が被曝を極度に甘く考え、信じられないほどの無知をさらけ出し、東京電力や日本政府が放射能被害を隠蔽して賠償を逃れる目的で流している見え透いた安全デマに乗り、平気で「食べて応援」などという恐ろしい罠にはまりこんでいる。
 
 いったい、どこまで愚かなんだ!
 と叫びたくなるが、それでも、いったい誰が、5年前に浴びた放射能で、恐ろしい結果が生じることを理解し、正しい対応ができるだろう。
 しかも、底知れないガンや白血病、遺伝病の恐怖が数十年も続くことなど誰が想像できるだろう。

 おまけに、東京電力は、2015年12月に、三号機の圧力容器が破壊されて中の膨大な放射能が外気放出されたと、さりげなく公表した。
 ECCSと共に原子炉安全装置の核心をなす圧力逃し弁のゴムパッキンが溶融して役に立たなかった事実も、多数の情報に埋もれさせるように公表した。
 我々は、膨大な放射能量から原子炉完全破壊があったと予想していたが、それを御用学者を使ってデマと宣伝し、隠蔽し続けたあげく、五年も経ってから密かに小さな漏洩程度であるかのように公表したのだ。

 このニュースは非常に重要で、原子炉完全破壊によって放出された放射能量は、従来、東電が説明してきた量の10〜20倍に上ることが明らかであり、この事故はチェルノブイリと同等のレベル7ではなく、未曾有のレベル8だったことを示すのである。

 日本列島に降り注いだ放射能量は、実はチェルノブイリの比ではなかった。
 人口密度が6倍の日本に降下した放射能被曝被害も、チェルノブイリの数十倍になる可能性が十分にある。
 そして、それが現実のものとして日本国民を苦しめるまでに長い潜伏期間がある。

 狂犬病の犬に噛まれた場合、ときには数ヶ月、数年もかかってウイルスが全身に回り発症するという。
 ここまで時間がかかると、発症が起きても原因を思い出せる人は少ない。大半の人は、噛まれたことさえ忘れてしまっている。

 ノロウイルスの感染発症でも数日間かかることがあるが、これでさえ、原因と結果の関係をただちに指摘するのは難しい。

 ドクササコは食べてから発症まで数日か一週間を要する毒キノコで、末端激痛症という一ヶ月以上も続く凄まじい劇症苦痛を引き起こす恐ろしいキノコである。
 これでさえ、やや長い潜伏期間のため、原因の特定が食べた本人でさえ困難で、学問的に解明されるには長い時間を要した。

 放射能被曝の場合はこの世で、もっとも極端だ。
 因果関係があまりに長いので、疫学調査による証明さえ非常に困難で、だから原子力産業は、涼しい顔をしながら真っ赤なウソをついて人々を騙し続け、地獄に追いやるのだ。

 1971年、千葉の造船所で透過撮影用のイリジウム線源を紛失し、それを拾った作業員が家に持ち帰った。
 約一週間、被曝に気づかず身近に線源を置いてしまった六名の作業員のうち、数名に激しい被曝が起きた。

 数十日後、拾った本人は、線源を入れたポケットの臀部に激しい潰瘍が生じ、全員が精子機能に障害を生じた。
 線源を触った者は右手に被曝火傷を生じ、指が動かなくなった。10年後に感染症など悪化が著しく、指二本を切断することになった。
 線源を拾ってから指の切断まで10年を要している。

 イリジウム線源は外部被曝のみのガンマ線であって、だから、これだけの障害ですんだが、これが、もし飲食、呼吸などを通じた内部被曝であったなら、想像もできない致命的障害が起きていただろう。
 また、これらの作業員については、死ぬまで発ガンの危険が続くことになり、精子の遺伝子改変により子孫にも大きな影響が出ているだろう。

 チェルノブイリの被曝障害については、事故から10年後の1996年、NHK取材班による渾身の報告番組がネットに掲示されている。
 現在のNHKは、極右政権や原発推進派に乗っ取られ安全デマ以外の情報が片っ端から削除されているので、せめてこれだけは後生に伝えられることを祈らずにいられない。

https://www.youtube.com/watch?v=JKpJeGWmnwc
https://www.youtube.com/watch?v=wpgaEGQ7VUQ
https://www.youtube.com/watch?v=V-aQmc2B0q0
https://www.youtube.com/watch?v=g4LeI8cTgVY
https://www.youtube.com/watch?v=TO0qZ4AefOg

 いよいよ本番がやってきた!

 ウクライナはチェルノブイリを擁し、ほぼ日本の二倍の面積、人口は事故当時5200万人、それが2011年には4500万人まで減少した。
 700万人に及ぶ人口減少の理由は、チェルノブイリ放射能事故以外、考えられない。事故の前まで順調に人口が増加し、事故以来、減少の一途で回復していない。
 人口減少が始まったのは1986年の事故から8年後、1994年である。

 北ウクライナでの疾病統計によれば、被曝発症が爆発的に激増しはじめたのが、事故から五年後の1991年、この年、永遠不滅の鉄の帝国と思いこまされてきたソビエト連邦が崩壊し、ウクライナは独立した。

 ソ連最後の大統領、ゴルバチョフは、崩壊の原因について、チェルノブイリ事故の情報隠蔽により国民の信頼を失ったことであると明言している。

 ここに北半分、北ウクライナの被曝障害発症についてのデータグラフがある。
 このグラフこそが、被曝発症までの潜伏期間の恐ろしさを端的に証明している。
 事故から5年後に、呼吸器系循環器系の障害を中心に爆発的な発症が始まった。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=127081

 その割合は実に98%以上、ほぼ全員が障害を発症したのである。

 そして発症ピークは7年後から始まり、消長を繰り返しながら30年後の現在まで続いているのである。

 ウクライナでは政府系市民団体が、チェルノブイリ事故による死者総数は150万人を超えると発表しているが、実際には、統計上の人口欠損は700万人、この大半が被曝障害による死亡と考えられる。

 この文書のためにリンク先を確認したところ、47ニュースは、すでに削除されてしまっていた。政府による圧力で、被曝隠蔽のため都合の悪い情報は、すべて削除されているのだ。
 ここに同じ内容が書かれている。
四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/national/international/article.aspx?id=20050424000273

 もう一つ、恐ろしいグラフを確認しておかねばならない。
 それは全ロシアにおける平均寿命の推移グラフである。
 
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8985.html

 1986年のチェルノブイリ事故を起点として、戦後、順調に右肩上がりの人口増加を続けてきた平均寿命が、突然、下降に転じた
 その度合いは凄まじく、事故から7年後には、男子の平均寿命が実に8歳も低下している。女子はやや少ないが、4歳以上も低下している。
 この差は性差というより、男性の多くが事故の後始末作業員として強制動員されたことなどが関係しているだろう。

 平均寿命グラフから死者数を知るのは、相当に高度な計算が必要だが、単純に考えて、寿命が13%低下することの意味は、1.3億人のソ連人口の2000万人近くが本来の寿命を全うできなかった=放射能被曝によって死亡したことを示すのだ。

 ロシアは被曝総数を全土で450万人程度と公表したが、統計上の死亡数は、そんな生やさしい数字ではない。
 ウクライナは、5000万人の人口中、被曝死を150万人と推計しているが、これも統計上の人口欠損は700万人であり、被曝を過小評価しているといわざるをえない。

 我々は、もし放射能事故がなかった場合、期待される人口から現実の人口を差し引いたものを「事故による死亡」と判定すべきである。

 問題は、その統計が信頼できるかどうかだ。

 チェルノブイリに隣接するベラルーシは世界から「最後の独裁政権」と評されるほど公的情報の信頼性の低い政権で、これが事故による被害を矮小化し、統計を捏造改竄してると指摘されている。

 我が日本はどうか?

 これが恐ろしい統計の改竄を行っている疑いが非常に強まってきた。
 本来、2011年事故年の死亡数を、前年の2010年の死亡にすり替えてデータを改竄した疑いが極めて強く、2010年には大量死の原因など存在しないにもかかわらず、2011年を上回る死者が出たように統計データが明らかな改変を受けている。
 これは安部政権が統計を改竄するように指示を出したとしか考えられない。

 選挙結果を不正プログラムで捏造する安部政権のことだから、統計の改竄など朝飯前であろう。


 さて、最初に戻って、2016年問題とは何か?
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033101000278.html

 それはフクイチ放射能事故の結果が、日本国民、とりわけ東日本住民に津波のように、まともに押し寄せる年である。

 チェルノブイリ事故の場合、事故から5年後の1991年、ソ連という巨大な帝国が崩壊してしまった。
 あまりにも住民に安全デマをまき散らし、ウソばかりついて、誰一人政府を信用する者がいなくなってしまったのだ。

 日本では、ソ連の比ではない凄まじいウソがまかり通った。
 民主党政権の細野豪志は、住民を放射能事故から守るもっとも大切な情報であるSPEEDIデータを福島県とグルになって完全隠蔽し、あげく、住民は汚染の凄まじい飯舘村に逃げ、激しく被曝させられた。

 この結果何が起きたのか?

 20キロ圏に数百の猛烈に放射能汚染された累々たる屍という47ニュース報道記事があったが、これも削除された
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/228.html

 端的に分かりやすいのが「震災関連死の割合である」

震災関連死
 宮城県 918名 →震災直接死9539名 関連死9.6%
 岩手県 455名 →4673名 関連死9.7%
 福島県 2007名 →1612名 関連死125%
 津波も倒壊も少なかった福島県で関連死だけが、ずば抜けて多い理由は?誰にでも容易に理解できるだろう。
 福島県が被災他府県と異なったもの、それは唯一放射能被曝である。
 震災関連死2007名のうち、宮城・岩手と同じ割合を差し引けば、残りが被曝死になる。
 同じ9.6%=193名を引いた数は1814名 これだけの人が放射能によって死亡したことが容易に証明されるのだ。

 2015年には、すでにフクイチ事故がなかった場合、順調に人口が変化しないと仮定した場合、約100万人の人口欠損が起きている。
 このうち被曝死がどの程度含まれているのかは、今のところ分からないが、決して少ない割合ではない。

 だが、本番は今年からなのだ。

 そして2018年にはピークを迎える。それは文字通り、阿鼻叫喚の世界になるだろう。急死者に次ぐ急死者、路傍には突然死を迎えた遺体が放置される。
 火葬場は死者の洪水で、いつになったら火葬してもらえるのか見当もつかない。
 病院は患者の洪水、朝出かけて診察は午後になることだって十分ありうる。
 至る所で人々が苦しんでいる。死のうめき声に満ちた社会。

 甲状腺ガンや奇形児出生が本格化するのも今年からであると知っておいた方がよい。
 放射能は脳を蝕み、若い人にも認知症的な能力低下が起きる。今年から、至る所で、あらゆる事故が頻発するようになるだろう。

 政府は隠蔽だけが仕事で、絶対に真実と向き合わず、東電、資本家だけを守ろうとするだろう。
 そして誰一人政府を信用する者はいなくなる。

 社会も経済も負の回転だけになり、人々は飢え、食べるものも容易に入手できないことになるだろう。
 我々は、応仁の乱以来の、凄まじい権力崩壊を目の当たりにするのかもしれない。

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