厳しさからのリラックス
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緊張の効用 リラックスして。身体の力を抜く事が重要ですよ。 微笑み、やわらかな関係。 これらはとても心地よく身体にも良さそう。 武術、スポーツ、またはさまざまな関わりにおいてリラックスはとても重要なことだ。 しかしこの情報とは、緊張を体験した後生まれることが望ましいのではないか。 筋肉はゆるみ過ぎてはものにならない。心の作用もそうだ。優しいだけでは本質の優しさとは言えない。 さて話は変わるが、初めて滝に出会った日のことをいまだによく覚えている。 夜の8時過ぎである。 真っ暗な山道を登ると、途中に滝の修行道場が在る。 そこは行者たちが泊まれるように宿泊できるようになっていた。 ガラガラっと引き戸である。 (こんばんは)・・恐る恐る入ると、おっかないおじさんが居る。 なんだ!何しに来た!。 (あのー滝に入りに・・) なにー!!入った事あんのかよ! (いえ・・あのお・・。)・・もごもご・・ 入るなら気をつけろよ! 怒鳴られながらもなんとか滝修行の許可を得た。 12月30日の極寒である。 初めての滝が12月30日の夜。身を切る寒さとはこのこと。 青白い顔でなんとか滝を出た。 さっきの怖いおじさん・・おじさんはここの堂守であった。 終わったかよ! そこにお湯あるから勝手に飲め! 言われるままに・震える手で湯を容れる。手が震えて上手く持てない・・。 ありがとうございました!そういうと・・。 おう! そっけない返事だけが返ってきた。 普通ならこの時点で、おやじの態度があまりにも悪いから、二度と来るか、そう思うだろう。 しかし私は、明日もう一度来ようと決意していた。 次の日。また同じ時間である。 行くと、またもや不機嫌全快な感じだ。 なにしに来た!!! (あのう・・滝を頂きに) 入った事あんのかよ! また言ってる・・昨日来たのに。 寒いから気をつけろよ! そう言われて・・(はい!) 昨日に引き続き恐ろしい寒さで在る。 なんとか終えて出ると。 さ湯があるから勝手に容れろ! (では、ありがとうございました) おう!・・ちょっと待て。パン持ってけ! そういうと菓子パンをくれた。 それを食べながら山を下った・・。 さて、これが私がまだ20歳の頃のことだ。 いまあんなおっかない人がいるだろうか。 大人達はみな若者に優しく、若者は怖さを知らず・・。 この頃私はこの人は優しい人だと思った。 外見は怖いしいつも機嫌が悪いが、内面はあったかい。 我々は今、その深さを知ろうとしない。見た目の表面の雰囲気のみで判断し。優しい所に流れ。 否、優しそうなところに流れている。本質の優しさも知らずに。 あの極寒の中、もしおじさんが優しかったらどうだっただろうか・・。 きっと私は滝の寒さに尻込みをし、寒さに負けていたと思う。 あのおっかなさが最初にあったから、滝の寒さに挑めた。 あの怖さがあったからその中身に触れられた。 もちろん極端な例えだが、今は緩すぎてショックがない分、優しさの本質も見抜けないであろう。 たまにあの厳しさを思い出すのだ・・。 おっかないおやじがいたな・・。だけど優しかったな・・と。 何を体験するかで、リラックスという言葉の重みも変わってくる・・。 |


