3月1日(火) くもり
2009年の6月1日から私の治験治療が始まっている。今秋には認可されて一般治療が始まりそうなので、これから治療を考えていらっしゃる方の参考に少しでもなればと思い当時をざっとふりかえり体験者として印象に残った事を書いてみます。
そのため当時の自分の書いた記事を一通り読み直したところ、ずいぶんとおちゃらけた事を書いていた、と汗顔ものです。
【治験薬】田辺三菱製薬 Telaprevir テラプレビル (米)Vertex社から導入
コードネーム(VX-950、国内名 MP-424)と呼ばれる経口剤
慢性C型肝炎の治療を目的に開発されたNS3-4Aプロテアーゼ阻害剤
【治験段階】2008年末より 第Ⅲ相 フェーズ3
【治験条件】ゲノタイプ1bのC型肝炎、高ウイルス量、過去にペグ+リバビリン48週治療で
陰性化、治療終了後再燃者。治療終了後24週以上経過、20歳以上65歳以下など
これらが主たる条件だが他にも好中球数やヘモグロビン数など細かい項目はある
【投薬方法】全24週 前半12週 ペグイントロン+レベトール+MP424の3剤
後半12週 ペグイントロン+レベトールの2剤
【副作用】ペグレベの主たる副作用、発熱・倦怠・好中球・ヘモグロビン値の減少
に加え、MP-424は特に発疹の副作用の報告が多い
◎ 治療が決まるとまず二週間の入院から始まる。通院の選択肢はありません。
これは重篤な副作用がでた場合、通院では対処困難なためでしょう。
ペグリバ2剤の治療は、皆さんご存じのとおりペグイントロン週一度の注射+リバビリン一日二回服用ですが
ペグ週一は忘れることはまず無い、リバビリン一日二回はまあ飲み忘れなければ大丈夫という感覚だったで、ある程度は習慣化する。副作用はともかく薬を飲むこと自体に意識を持ち続ける事は無かった。
このMP-424は一点だけ大きく違う。厳密に8時間ごとの服用、加えて服用30分前の食物摂取が必須条件という点だ。何故食事を摂る必要があるのか?以前治験コーディネーターに聞いたことがある。食後が一番薬の吸収が良いのだそうだ。8時間のサイクルは自分で決める事ができるが一度決めるとそのサイクルの変更は出来ない。どのサイクルを選んでも服用前の食物摂取はやってみるとこれが結構厳しい。
例えば
朝5時・昼1時・夜9時
朝6時・昼2時・夜10時
朝7時・昼3時・夜11時
朝8時・夕4時・夜12時
朝9時・夕5時・深夜1時
どのサイクルを選んでも、どこかで本来の食事時間とはずれてしまうので本来の食事以外に軽食であろうと必ず摂取という縛りを常に意識するようになる。人の生活というものは機械的正確さで常に動いているのではない。突然の用件の割り込み予想外の出来事など「ゆらぎ」に満ちている。仕事で外に出ていればなおさらだ。分かっていても動けぬ場合がある。それを12週完璧に「食事付き8時間サイクル服用」を達成することは容易ではない。
お判りいただけるであろうか、この心理的負担が底流にありこれに例の副作用が加わってくるのだ。
今から思えばよく普通に仕事をしていたものだ。脅すような事を書いたが、完治という大きな目的を達成するための試練であることが分かっているので頑張れたのだろう。でなきゃたちの悪い罰ゲームだ。
私の場合たった一度だけ飲み忘れたことがある。私は9時・5時・01時のサイクルを選んでいたのだが、食べたいわけではない軽食を食べた後、深夜1時の服用待ちで寝床で本を読んでいた・・・・。
気がつけば朝、ハッとして枕元を見ると(あ〜やってしもうた)。まあ後半だった事もあるしこの一度だけでは影響はないでしょうと言われたので安心した覚えがある。
繰り返しますが、この8時間毎の強制摂食とMP424服用は意外と重かった事が印象的でした。
それと、このMP424は吸湿性が高いため大きな板状の乾燥剤入りのパックに入っています。もちろん服用直前までパッケージから出してはいけない旨の指示があった。
当時写真をUPしたことがあったが再度UPしておきます。上はご存じリバビリン・下がMP424です。けっこう大きい薬ですよ。吸湿性が高いので口の中ですぐ溶け始めます。味は少し苦いといった程度ですね。
このようなピルケースを使っていた。MP424は一回3錠です。
長くなったので今日はここまでにします。次回は発疹について。