食うべき詩

お笑い芸人の件から生活保護受給者へのバッシングが一気に吹き出た。濫給と漏給のほんとの実態を知ってほしい。

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ヤフー・ブログの転載機能と類似した「スクラップ機能」を持つCURURUが、機能の仕様変更を行った。ヤフーの状況と同様に、著作権・肖像権等の侵害が後を絶たないのが理由のようだ。仕様変更により、転載した記事は4段階の公開レベルのうち最もオープンな「全体公開」が選択できなくなった。更に注目すべきは、機能の撤廃も視野に入れると明言していることだ。ヤフー・ブログの転載機能の問題点については繰り返し様々な角度で指摘・議論されてきた。そろそろ、転載機能の改善ないし撤廃を本気で実現する道を探る必要があると思う。CURURUの例はそれが不可能ではないことを示している。
スクラップ機能に関する仕様変更のお知らせ
(この件に関してご教示いただいたたくやさん、ありがとうございました。)

チェーン化にまつわる問題については転載機能がなくとも起こり得る。自分で表現する力を低下させるというのは価値観の問題だ。本筋はCURURUの例が示すように転載による不法行為の拡散だろう。ヤフー側に本気で機能撤廃を検討させるためには、(1)想定されるトラブルで管理者の法的責任も問われる可能性を(2)極少数と言われない程度の数のユーザーが(3)継続的に、訴えかけていくことが必要ではないか。(2)、(3)は後回しにするとして、当面(1)についてわたしたちは検討するべきだと思う。

まず、転載ボタンを表示させ転載可としていることが、著作権法と、民法でいう「契約」の観点からどう意味づけられるのかを考えなくてはならない。すでにFDさんのブログを主な意見交換の場として検討が始まっている。現段階で出されている見解の概略とそれに対するわたしの意見は以下の通り。

【複製権の限定許可】FDさん
元記事作成者(著作者)が、ヤフー・ブログ・ユーザーに限定してヤフー・ブログ内での複製・公開を許可するという解釈。再転載まで含めて一括許可しているということになる。「免許」との類似性の説明あり。
■わたしの意見 「権利の許可」という概念があるのかどうか。著作権法では、権利の主体である著作者が複製権を許可するという行為が説明できない。

【複製権の放棄】わたりとりさん
著作者による複製権の放棄。概念としてはFDさんの考えに近い。
■わたしの意見 FDさんも指摘しているが、転載可から不可に変更することの整合性が取れない。つまり放棄した権利は、将来にわたっても過去に遡及しても回復できないもの。放棄は本来無条件であって、ヤフー・ユーザー、ヤフー・ブログ内に限定するという「条件付放棄」というのは法的にありうるのか?

【複製の条件付許諾】Adan Kadanさん、わたし自身
著作者が、ヤフー・ブログ・ユーザーに限定してヤフー・ブログ内での複製・公開を許諾するという解釈。著作者の権利行使として法的整合性はある。
■わたしの意見 ノリツッコミのようだが、著作者は一次転載しか許諾に関われないのに二次以降の転載が可能であることが説明できない。

★二次以降の転載では元ブログ名が表示されなくなるのは、明らかに著作者人格権(氏名表示権)が侵害されている状態であることは一致。著作者人格権は、複製権など財産権としての狭義の著作権と違って譲渡も放棄もできない。

。。。どうも、著作権法では現行の転載機能が十分に位置づかない気がする。二次転載可能であることがどうしてもネックになる。更に意見を出し合って、いかに転載機能が不法行為の温床となりうるのか、サービス提供者が不完全で危険な機能を実装し続けけることの法的責任があるのかないのか、できれば複数の専門家のチェックを受けて意見を取りまとめヤフーに要望していく、そういう共同作業こそが機能撤廃への道だと考える。

■虫干しにあたっての補遺(30) 2009/05/01
転載機能の問題をめぐって百家争鳴状態だったころの記事。撤廃ないしは改善を求める意見は、スタンスや細かい見解に違いはあっても、それぞれに傾聴すべき内容を持っていたと思う。転載機能擁護意見が独りよがりで非現実的だったのはともかく、「どうでもいい」という意見表明はナンセンスだったな〜。どうでもいいなら黙っていればいいわけで。
(元の書庫【転載機能問題】)
過去記事の虫干しにあたって

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ピントがずれている点があればご指摘下さい。まず一つ目ですが、言葉遊びに近いところがなきにしもあらずですが、「許可」(反対語が「認可」)は、民法でなく行政法の概念です。つまり行政(公権力)の関与しない自然の状態を「±0」として、一般的禁止(「-」)を「±0」に戻すのが「許可」で「±0」に何らかの権利等を与える形成的行為が「認可」です。これは講学上の概念で条文等ではどちらも「許可」とされることが多いですが。

2006/12/8(金) 午前 3:11 ナイジェル 返信する

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ですから、「もともと著作(権)者」が保持している「複製権」の許可、とは法律概念としては違和感があります。トンコさんが書かれているように「許諾」の方がしっくりくるでしょう。だから「複製権の条件付き許諾」(some rights reserved)が一番近いのではないか、と。個人的には二次転載以降で元ブログ名が表示されない、という点が私も凄く引っかかります。

2006/12/8(金) 午前 3:23 ナイジェル 返信する

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トンコさん、こんにちは!nigelさんの説明のとおり許可は行政法上の概念を著作権者しか有しないという点に類推して使ってみました。「許諾」でもいいのですがどうしても「使用許諾」を連想してしまって・・・(涙)永久保存の「使用許諾」って・・・譲渡やん!という点がひっかかるのです(涙)本当に・・・難しいです(涙) 削除

2006/12/8(金) 午前 11:03 [ FD ] 返信する

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はじめまして。 クリエイティブ・コモンズはご存知でしょうか? これは創作物を共有しようという運動なのですが、その観点から法的な取り組みがされています。 方向性が逆になるかもしれませんが、ご参考になれば。 http://www.creativecommons.jp/ 削除

2006/12/8(金) 午前 11:40 [ zorac ] 返信する

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Y!Blog内では無限回に転載が可能かつ作成者にそれが通知されない、そして大元の記事作成者が分らなくなってしまう点が最大の欠点ですね。Y!Blogの仕様上2次以降の転載をされてもわからないわけで(=許可なしの転載が可能!)、これは明らかに法律に抵触していると考えられます。

2006/12/8(金) 午後 0:22 [ takuya870625 ] 返信する

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クリエイティブ・コモンズは既に検討されているのですね。他のエントリを先に読むべきでした。すみません。 削除

2006/12/8(金) 午後 0:37 [ zorac ] 返信する

おけけナイジェルさん、許可は行政法の概念、なるほどすっきりしました。「±0」の意味よく分りました。やはり再転載でブログ名の表示が変ってしまうのは問題ありますよね。

2006/12/11(月) 午後 11:20 トンコ 返信する

内緒さん、ごめんなさい、気を使わせちゃって。それはエラーじゃなくてそういう風になっています最初から。内緒さんが言ってるようなそういうおかしなことがたくさんあるんだよね、この転載機能は。

2006/12/11(月) 午後 11:22 トンコ 返信する

FDさん、新しい記事読ませていただきました。許諾契約書にしてみると、転載機能の恐ろしいことが良く分りますね。絶対ハンコ押したくないです。。。

2006/12/11(月) 午後 11:25 トンコ 返信する

zoracさん、はじめまして。色々悩みましたがクリエイティブ・コモンズのライセンスは導入済です。実は方向性は逆じゃないのではないかと思っています。転載機能を考えることと、CCなどのライセンス導入を考えることは、著作権コントロールを自覚的に行うという意味で通じていると思っています。どうもありがとうございました。

2006/12/11(月) 午後 11:30 トンコ 返信する

たくやさん、そうですそうです、二次転載以降は元記事作成者のコントロールが全くきかなくなります。言葉としては「放棄」のほうがしっくり来るのは確かです。

2006/12/11(月) 午後 11:32 トンコ 返信する

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はじめまして。普段はCURURU方面での著作権がらみの問題についてブログを書いている者です。Y!の転載機能に興味を持ち、Yahoo!内をうろついていたところ、こちらの記事にたどり着きました。CURURUのことが取り上げられていて嬉しくなり、TBさせて頂きました。他の記事も、これから読ませて頂こうと思います。 削除

2006/12/22(金) 午後 7:27 [ 世梨子 ] 返信する

はじめまして!実はそちらのブログ何度か読ませていただいたことがあるんです。スクラップ機能と転載機能に関して調べているうちにたどり着きました。そちらで書かれていた、「過剰に著作権侵害を嫌う派」でも「過剰に著作権を嫌う派」でもなく、著作権に対するスタンスがほぼ似通っていると感じました。

2006/12/22(金) 午後 10:13 トンコ 返信する

著作権と表現の自由という根本問題で、若干認識が違うようですが、とにかく世梨子さんと繋がることができて大変心強いです。CURURUやNAVERのこと今後ともぜひ参考にさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました!

2006/12/22(金) 午後 10:19 トンコ 返信する

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