T's 韓国日記

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木工材料と工作

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39.キックバック_3

Tips39.キックバック_3

今回はテーブルソーのキックバックについて説明します。
丸のこのキックバックは丸のこがあらぬ方向へ蹴られるのが一般的ですが、テーブルソーのキックバックの場合はソーはテーブルに固定してますから、材料が飛んできます。この材料が直接人に当った場合は、運が悪い場合は内臓破裂したという話も聞きますので、キックバックさせる工作法は決してしないよう、徹底するべきです。
以下、どのようなときにキックバックが発生するかを説明します。

1.チップソーとフェンスの間に材料が挟まった場合
 イメージ 1
 これが圧倒的に多いです。
図は、手前から見た図です。図のように、チップソーとフェンスの間に、材料が挟まっています。この状態になると、材料は間違いなく、チップソーの回転により跳ね飛ばされ、真後ろにものすごい勢いで飛んできます。飛んできたものを防ぐことはできません。このような状態にしないことが一番の解決法です。

このような状態になる可能性の工作をいくつか挙げます。
(1)クロスカット(横切り)で定寸を何本も取りたい場合
  イメージ 2
 上図は上から見た図です。このように定寸の寸法をリップフェンス(縦定規)で決め、クロスフェンス(横切り定規)を使用し、材料を切る場合、切った瞬間に切られた材料は、刃とフェンスの間に挟まれます。

 ここでの問題点はリップフェンスの使い方です。安全の基本は、いかなる場合でもリップフェンスは、溝掘り以外は、絶対チップソーの中心より奥に設置してはいけません。特に本ケースでの場合は、中心はおろか、少しでもチップソーに掛かってはいけません。

 改善後のリップフェンスの位置を図示します。
イメージ 3

(2)単純な縦切り
 板を縦切りする場合、当然刃とリップフェンスの間に挟まれることになります。普通は、この間は手で押し、完全にチップソーから抜けるまで確実な位置で手を離します。
 イメージ 4
 ここでもリップフェンスの位置が重要です。最大でもチップソーの中心位置まで(限界位置)しかリップフェンスを伸ばしてはいけません。また、必ず手で材を支え、切断完了を確認しチップソーの中心を越えたら、材を逃します。
 
(3)角を欠き取る場合
  イメージ 5
 上図のように、材料の一部の角を欠き取る場合、リップフェンスを用い、二回の操作で欠き取りをします。この時の2回目の工作時に、欠き取りが完了して時点で、欠き取られた材は、刃とフェンスの間に挟まれ、後ろにものすごい勢いで飛んで行きます。欠き取る形状は一般に棒状となるため、矢のように飛び、もし当ると被害が大きくなります。

 ここでの問題点は欠き取り完了後、飛ぶことがわかっているのに、飛ぶ方向に人が居たことです。この欠き取りは、溝と見なしリップフェンスは、先の限界位置以上に奥に設置されています。ですからこの場合の解決法は、材を飛ばさないか、判って飛ばすかのどちらかです

飛ばさない場合は押し棒を使います。押し棒とは、手以外のものを使用し、材料を押して行く棒のことです。普通はこの押し棒は、刃とリップフェンスの間の材を押すために使われますが、この場合は、その間の距離がほとんど無いため、押し棒も共切りして良い構造が必要です。

あるいは、飛ぶことが判っていますので、切れた瞬間に後ろに誰もいない状態で、そのまま飛ばすことも対策の一つです。この場合、後ろに物理的フェンス(衝立て等)があれば安全ですね。

2.リソー(引き割り)する場合
 リソーつまり、引き割りする場合、基本的には、上記(2)の縦切りと同じですが、木材の性質上一旦リップソーで引き割りした材料が、チップソーを過ぎたところで元に戻ろうとお互いが引き合う現象が発生します。これがチップソーを材料が両サイドから締め付けることになり、この時にキックバックとなります。

これを防ぐには、チップソーのすぐ後ろに割刃(わりは)を設置する。また何度も言いますが、リップフェンスを限界位置以上奥に設置しないことです。
 イメージ 6
 割刃とは、チップソーより、若干薄い刃をチップソーの後ろに設置し、チップソーで引き割りした材料が再び引き寄せ合うことが無いようにこの割刃で防ぐためのものです。
図は(2)のものと同じですが、再掲載しておきます。
イメージ 4

余談ですが、ドイツ製のテーブルソーの割刃はチップソーと同期して昇降します。ところが一般的にアメリカの割刃は固定高さです。ですから、溝掘りの場合は、アメリカ式のものは取り外さねばならなく割と面倒です。安全性に関してはドイツの方が進んでいます。日本製木工機械はアメリカ以上にだめです。割刃自体が付いているのを見たことがありません。技術(木工)専門校の設備品でもしかり、割刃は付いていませんでした。
 
3.刃の上に材料を落とした場合
 わざわざ材料を刃の上に落とす人なんて誰もいませんが、ちょっとした弾みで手が滑ったとか、持っていた材料の端が刃に触れたとか、思いもしないことで材料が刃に触ることが有ります。この場合運が悪ければ、刃の勢いで材料がそれこそあらぬ方向に飛んでしまうことも十分あります。

またこの時に一番怖いのは、材料が落ちたのであわててそれを手で取ろうとして、逆に手を刃に突っ込んでしまう場合も結構あるようです。冷静に考えればどなたでも理解できることですが、とっさの時には人間の行動は計り知れない(悪い方向に)ものです。

 これらの解決法は、当然刃の上部にカバーを取り付け、上から材料が落ちても直接はにあたらない構造にしておくべきです。

また、
絶対刃をまたいで手を伸ばさない
ことを厳守して下さい。

4.その他
あと、小物を切断した場合どうしても端材が刃の周りに集まります。例えば、木取りの時には、木口割れのために最低10mmは切断しなければいけないことを以前言いましたが、このようなときに10mmほどの端材が刃の周りにまといつきます。これをそのまま放置して、次の作業をしていると、何かの拍子に刃によって端材が飛ばされる可能性が十分ありますので、このよう切ったことで発生する端材は必ず都度取り除く(もちろん電源を切り、止まった後に)ことを徹底して下さい。

その他にも、テーブルの上には余計なものは絶対置かない、ことも厳守して下さい。この余計なものの所為でとんでも無い目にあうこともありますので。

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市販のテーブルソーのフェンスは、テーブルの前面から後面にまで至るものが大半ですよね?図のような使用方法は難しいと思うのですが、フェンスの一部(チップソーの中央まで)に薄いものを貼るとかの工夫が必要でしょうね?もっとも私は自作の丸のこ台ですが・・・フェンスと、チップソーの間隔は、前面より後方をわずかに広く調整しています・・・これによりキックバックの経験はこれまでありません

2007/4/4(水) 午前 11:33 [ sirayan3399 ]

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フェンスですが、にほんんお木工機械は長いのと短いのが二つ用意されていますので、都度交換です。アメリカは、ほとんどが、フェンスの表面だけがスライドするようになっており、自由に調整可能です。

2007/4/4(水) 午前 11:50 [ toshim11 ]

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toshim11さん、理論的なことはわかりませんでしたが、これまで長年使ってきた経験でどんなときが危険かはなんとなくわかってはいました。説明により、よりはっきりとわかりました。ありがとうございました。今まで、何度かキックバックを経験していますが幸いなことに怪我をしていません。今後、キックバックそのものが起きないような使用法を心がけます。 しらやんさんの自作テーブルソー使用時の注意点も参考になりました。ありがとうございました。

2007/4/4(水) 午後 0:00 [ hrv*0*4jp ]

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hrvさん、参考になって幸いです。お互い気をつけましょうね。ところで、車はHRVですか?しかも2004年に購入したとか。

2007/4/4(水) 午後 0:17 [ toshim11 ]

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まさしくその通りであります。安易な命名法であります。

2007/4/4(水) 午後 0:51 [ hrv*0*4jp ]

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ご丁寧な説明を有難うございます。大学の工房でテーブルソーの使い方を教える時、わざとキックバックさせて、木片がダンボール箱を貫通するのを見せていたことを思い出しました。また、刃の回転軸延長上に、極力、体を置かないようにすることも重要です。沢山の方がこの記事を読んでくれると良いですね。

2007/4/4(水) 午後 8:48 大工さん

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一度やっちゃいました。ケースとしては4ですね。分かってはいたのですが、油断して刃が停止する前に端材を取ろうとしたら、5×10cm位の材が刃に引っかかって飛んできました。それからは刃が停止するまで固まってます(^^;) 削除

2007/4/4(水) 午後 9:39 [ た〜じぃ ]

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訪問ありがとうございます。ええっ、大工さんって、大学でテーブルソーの使い方を教えていたんですか。大学に工房があるんですか。木工もできるのですか。しょうもない質問ばかりで恐縮です。

2007/4/4(水) 午後 9:43 [ toshim11 ]

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お気持ちわかります、たーじぃさん。一度経験されるとやはり以後怖くて無理はしませんね。結果的に良かったんじゃないですか。

2007/4/4(水) 午後 10:16 [ toshim11 ]

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ありがとうございます。何度も経験があるのです・・リップフェンスが平行になっていない,先の方で狭くなっている場合に多いようです。危険だなと思う場合体を逃がしていますが,もう一度読み直して対策を考えたいです。

2007/4/5(木) 午前 10:00 yam*t*12*5

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YAMATOさんもヒヤッの経験があるのですね。でも体を逃がすとは鋭いですね。お互い、気をつけましょう。

2007/4/5(木) 午後 11:53 [ toshim11 ]

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こんばんは。今日、記事1から3まで読ませていただきました。ほぼ理解済みの内容ではありましたが、これほど理路整然と説明されたブログは無かったように思います、tosimiさんの貢献に敬意を表します。又、慣れにより、ソーの怖さを忘れた一瞬が最も危険で、常にこれで良いかとの自問と集中力の持続が大切ですね。

2007/4/13(金) 午後 11:27 isuakira

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お読み頂きありがとうございます。確かに慣れが一番の強敵です。常に初心に返れです。お互い気をつけましょう。今後とも、もし間違っていたらご指摘お願いします。

2007/4/15(日) 午後 11:10 [ toshim11 ]

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