海外木工機械を購入する場合_その2
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Rev.1 3009.07.07 トルクの式変更
海外木工機械を購入する場合_その2
3.
(1)東京に住んでいる人が、アメリカのルータ(ユニバーサルモータ)を使用 (2)東京に住んでいる人が、アメリカのテーブルソー(誘導電動機)を使用 (3)東京に住んでいる人が、ヨーロッパのルータ(ユニバーサルモータ)を使用 (4)東京に住んでいる人が、ヨーロッパのテーブルソー(誘導電動機)を使用 (5)大阪に住んでいる人が、アメリカのルータ(ユニバーサルモータ)を使用 (6)大阪に住んでいる人が、アメリカのテーブルソー(誘導電動機)を使用 (7)大阪に住んでいる人が、ヨーロッパのルータ(ユニバーサルモータ)を使用 (8)大阪に住んでいる人が、ヨーロッパのテーブルソー(誘導電動機)を使用
今日は(3)(4)について説明します。
(3)のケース
ヨーロッパのルータ電源仕様をAC230V、50Hzとします。これを東京で使用する場合(AC200V、50Hz)どうなるでしょう。 ルータは一般的にユニバーサルモータです。ですから能力は電圧のみで決定されます。電圧はモータが230Vに対し、給電は200Vですから、約13%低くなります。その分回転数が下がりますが、ルータの場合は速度調整付が一般的なので、特に問題は無いでしょう。トルクも要求されれば電流は流れますので、普通の使い方で充分と思います。また焼損等モータが壊れることもありません。
Rev.1
(4)のケース テーブルソーの電源仕様をAC230V、50Hzとします。給電は上記と同じAC200V、50Hzです。誘導電動機のトルクの基本式は、(電圧/周波数)の二乗に比例しますが、今回のケースは周波数はどちらも50Hzと同じため、電圧の二乗となります。この場合、230V、50Hzの場合を1としますと、東京で使用した場合、 T=(200/230)^2=0.76となり、トルクが24%減少します。
このトルクが減少するという意味は単純にトルクが出なくなるというわけではありません。考え方がちょっと難しいですが、トルクと言うのは負荷で決定されます。モータが自らトルクを発生させているわけではありません。要求されればそれに見合うトルクを発生しているのです。つまりトルクの要求が無かったらトルクは出なくてもOKなんです。理解できますか?
ですから、上の76%にトルクが下がると言う意味は、負荷が要求されたときに、出しうる最大トルクが76%しか出ない、と言う意味です。仮に負荷が76%以下のトルクしか要求しなかったら、東京で使ってもヨーロッパで使っても全く同じ様に使えるということです。
具体的に、極端な事例を挙げて説明します。
たとえばチップソーにヤニがついて、切れ味が相当悪くなっていたと仮定します。
(本当はこんな場合はすぐにヤニをとり、切れ味を戻すことが必要です。切れ味が鈍いまま使用していると、切れないのに無理やり材料を送ることになり、いわゆる過負荷になり、チップソーが熱を持ち、切断面は焦げ、キックバック等非常に危険な状態になります。)
この状態でリッピング(縦引き)をします。
材料の厚みが薄い場合は問題ありませんが、厚みがだんだん厚くなってくると、だんだん切れにくくなり、かなりの切削抵抗になってきます。
この状態が負荷がトルクを要求していることになります。つまりこのように負荷が力を求めた場合、モータはそれに見合うトルクを供給することで、つりあってモータは回転します。逆に負荷からトルクが要求されたにもかかわらず、モータがそれを供給できなかった場合は、モータは停止方向に向かいます。急激な負荷の増加により、モータが停止することを何回か経験されたことと思いますが、それがこの状態です。
たとえば、テーブルソーのモータ仕様が1.5kW(約2HP)、50Hzとします。
この場合のモータ定格トルクは、9.9(N.m)となります。これを東京で使用したら、単純に定格トルクが76%つまり、7.5(N.m)となります。定格トルクとは銘板に書かれている電流(定格電流)が流れた場合です。
つまり、ヨーロッパでテーブルソーを使う場合、たとえば上記の例のように切れない状態で負荷からトルクが要求された場合、最大9.9(N.m)発生させることができますが、これを東京で使用した場合、最大でも7.5(N.m)までしか出せない状況となると言うことです。
上記は極端な場合です。
普通は、チップソーもちゃんと整備しており、切れるといわれるチップソー(たとえば兼房とか)を使用していれば、定格負荷すら要求されない状態と思われ、普通に使用する分には充分能力を発揮できると私は思います。
尚、このケース(4)は周波数は同じであり電圧が下がっただけですから、モータが焼損したり損傷を受けたりすることはありませんので、安心して使用可能です。
続く
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学校で習うより分かりやすいです^^。
(5)以降に期待・・・です^^。
2009/6/11(木) 午後 6:39
炭焼きの倅さん、
理解して頂いて良かった。
(5)以降、少々お待ち下さい(笑)
2009/6/11(木) 午後 9:03 [ toshim11 ]
チップソーのヤニはどうやって取るのがいいですかね?
2009/6/11(木) 午後 11:58 [ 馬込沢木工 ]
馬込沢木工さん
ちょっと手元に画像がありませんが、一般にはHCにスプレー式のヤニ取りが売っています。雷神も効くという噂です。
2009/6/12(金) 午後 0:02 [ toshim11 ]
ヤニ取りスプレーが売っているんですね。
ありがとうございます。今度探してみます!
2009/6/12(金) 午後 5:05 [ 馬込沢木工 ]
ヤニ取りにはアセトンがよく使われます。HCでもアセトンは1リットルや4リットル缶などで売られています。4リットル入りで2500円くらいだったように思います。布にアセトンを充分含ませてチップソーや定盤、ローラーなどについたヤニ等をこするとわりあい簡単にきれいになります。
スプレー式のものよりちょっと面倒な部分もありますが、単価的にはずっと安いですし、多用途に使えるのでおすすめです。
2009/6/12(金) 午後 9:01 [ 木工房オーツー:大江進 ]
コメントを読んで、交換時期かなと思いました。
2009/6/12(金) 午後 9:30 [ n_kikoushi ]
馬込沢木工さん、試してみてください。また大江さんが紹介のアセトンも良いかも知れません。
2009/6/13(土) 午前 9:40 [ toshim11 ]
大江さん、そうですか、アセトンですね。知りませんでした。
今度HCで探して、使ってみます。情報ありがとうございました。
2009/6/13(土) 午前 9:41 [ toshim11 ]
kikoushiさん、交換時期はチップソーのことでしょうか?
クリーニングあるいは、砥ぎに出すことで新品になりますよ。
2009/6/13(土) 午前 9:42 [ toshim11 ]