都市商業研究所(都商研)

「都市商業研究所」は学生主体の研究機関です。「市街地活性化・都市交通などに関するコラム」と「都市別の市街地紹介」をお届けします。

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梅小路「市電ひろば」、3月8日開園 大型遊具やカフェも(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140212000154
平成26年3月8日 梅小路公園に新広場がオープンします!(京都市 公式サイト)

昭和53年の廃線から長年保存してきた多数の京都市電が梅小路公園の展示物となり、一部は改造されて物販店になるそうです。
(指定管理者は京都駅ビル「ポルタ」を経営する企業です)
また、100年以上前の車両であり、日本初の電車線を走ったN1型は最新の蓄電池車へと改造されます。
このN1型は愛知県の明治村にある京都市電と同型車です。
 
今回、公園に展示される電車には100年以上前の木造電車も2両含まれます。
屋外保存ですし、改造するのは文化財として以ての外。
京都を象徴する光景として有名である江戸末期から明治期の京町屋でさえ、近年までは行政が保存にあまり積極的で無かったことも思い出されます。
このような貴重な車両は博物館に入れるべきだと思うのですが、
京都市は行政としても近代以降の文化遺産に対しては意識が低いのでしょうか?
このような都市インフラも立派な近代文化遺産です。
改造された京都市電が見たいなら、最末期の京都市電を15両も購入して現在も使っている広島に行った方がまだ現役の雰囲気を味わえます。
(なお、伊予鉄道にも京都市電の車両が複数あるほか、阪堺電車(大阪)でも移籍して運行していた京都市電を保存しています。3社ともに今回の保存車両と同型車が含まれます。)
 
イメージ 1
広島の街に溶け込む京都市電。購入時に公募で京都にちなんだ相性が付けられました。
元京都市電であることが車両に書かれており、塗装も維持。京都市章も残してあります。(平和大通り附近にて)
 
 
近年はコンパクトシティ化の一環として環境に優しい路面電車が見直されており、
富山市や豊橋市で市内電車の延伸が行われているほか、
(この2つはいずれも民営線ではあるものの、事業には行政のバックアップを受けています)
札幌市でも2015年の開通を目指して札幌市電の延伸工事(西4丁目線復活)が実施されています。
京都市電は日本初の電車でありながら、歴史都市の狭い道路事情が仇となり昭和53年までに全線が廃線となりました。
しかし、現在の京都市の交通事情から、未だに市内電車の復活を求める声も多くあり、今出川通りなどでは社会実験も行われているほどです。
京都市でも大宮交通公園のように、屋外保存でもしっかり管理されている施設もあるものの、多くの屋外保存の旧京都市電が廃棄されています。
長年、イベント時以外では非公開で保存してきた市電を公開するのは非常に喜ぶべきことであるだけに、今回の活用方法は悔やまれてなりません。
過去の歴史遺産としてこれらの貴重な車両を後世まで遺していくためにも、今後適切な管理が行われるように切に願います。
 
なお、古い市内電車を多数保存する公営の博物館施設は札幌市(営業路線もあり)、仙台市、横浜市、名古屋市に存在しているほか、東京では営業中の都電荒川線の車庫横で(公開)、大阪市と神戸市は地下鉄車庫内に市電を保存しています(イベント時に公開)。
 
イメージ 2
仙台市電保存館。コンパクトな施設ながら、説明も充実しています。

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