都市商業研究所(都商研)

「都市商業研究所」は学生主体の研究機関です。「市街地活性化・都市交通などに関するコラム」と「都市別の市街地紹介」をお届けします。

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広島県三原市  市制:1936年11月15日、合併新発足:2005年3月22日
【人口】100,509人(増加率:-3.5%)、外国人数962人
【面積】471.21k㎡
【人口密度】211.4人/k㎡
【平均年齢】48.2歳
【事業所数】4769事業所
【年間小売販売額】1023.8億円(増加率:-5.0%)
【大型店面積合計】88,504㎡
【主要駅】JR三原駅、三原駅バスターミナル、三原港、広島空港
【主な市街地大型店】イオン三原店(旧やまてや)、ペアシティ西館(ミハラスーパーと公共施設)
【主な郊外大型店】フジグラン三原
【主な撤退大型店】天満屋三原店(ペアシティ東館→解体)、ニチイ三原店(ペアシティ西館)
【主な商店街】三原駅周辺:帝人通り、マリンロード(駅前通り)、ペアシティ東・西・南・中央ロード
【主な観光地】三原城址、瀬戸内海
【主な事業所】三菱重工業、帝人、DNP大日本印刷、東洋製罐、しまなみ信金(本部)
(人口など:'10年国調、面積:'12年国土地理院、事業所:'12年総務省経済センサス、小売:'07年経産省商業統計、大型店:'12年4月)


 
 三原市は瀬戸内海に面し、戦前より帝人、三菱重工業の企業城下町として栄えた港湾都市である。
 三原市の中心商店街はJR三原駅の海側に広がる。JR三原駅は、海に面しており「浮城」と呼ばれた三原城跡に建設されており、駅周辺には多くの城の痕跡が残る。
イメージ 2
城下町をモチーフにした意匠のJR三原駅。
 
 三原駅前は山陽新幹線開通時に区画整理され、駅前には第三セクターによって運営される2つの大型ビル「ペアシティ三原」が誕生、当初は東館には天満屋百貨店三原店と専門店が、西館にはニチイ三原店と専門店、三原国際ホテルが入居した。しかし、現在は天満屋、ニチイともに閉店。東館は解体後にマンションが建設される計画があったが頓挫し、三原市が購入して三原市民広場(空き地)に、西館のほうも多くのフロアが公共施設となり、そのほかミハラスーパー(パルディ駅前店、現在はフレスタ系列)と少数の専門店、三原国際ホテルが入居している。パルディ駅前店は総合スーパーながら売場面積はわずか1,362㎡と、かつてのペアシティ三原の総売場面積の1割にも及ばない。東館跡の三原市民広場には市役所を誘致する動きもある。イメージ 1
ペアシティ三原。手前は西館、奥が東館。東館解体直前に撮影。
 
イメージ 5
駅前のバスターミナルに発着する三原市営バスとペアシティ西館。
市営バスは2008年に廃止され、民間移管された。
 
 旧ペアシティ東館の東側から三原港に至る「マリンロード商店街」(駅前通り)周辺が現在の中心商店街と言えるが、駅前のコンビニエンスストアも撤退するなど精彩を欠く(なお、三原駅1階には周辺商店街で唯一のコンビニがある)。そのほか、ペアシティ周辺には「ペアシティ○ロード」という名の商店街が様々な方面に延びているが、こちらもペアシティの衰退と三原港利用者の減少に伴い空き店舗が目立つ。
 かつてはJR三原駅や周辺商店街からペアシティ東ロードやマリンロードを通り三原港フェリーターミナルへと向かう人の流れも大きかった。しかし、離島への架橋や原油高騰の影響から、現在の三原港は一部の離島航路が発着するのみとなっており、6階建ての堂々としたフェリーターミナルは閑散としている。
イメージ 4
JR三原駅前、マリンロード商店街入口。商店街入口のコンビニは現在撤退。
 
イメージ 6
マリンドード商店街。三原港まで繋がる。

 かつては駅西側から帝人工場へと向かう「帝人通り」が最も繁栄する商店街であり、アーケードも設置されていたが、老朽化と空き店舗の増加に伴い撤去されている(一部に片屋根式アーケードが残る)。帝人通りを抜けると三原市役所や帝人三原工場が立地。クリームパンで有名な「八天堂」の本店もこの帝人通りにある。
イメージ 3
帝人通り商店街。アーケード撤去直前に撮影。奥に八天堂の本店がある。

 中心市街地で唯一残っている大型店は、駅より徒歩5分ほどのイオン三原店(旧ジャスコ)である。中心市街地立地であるが、広大な無料駐車場を備える。今や完全な郊外立地でない旧ジャスコの総合スーパーは珍しい存在であるが、三原店は元々呉市に本店を置いていた地場スーパー「やまてや」の店舗であった(当時の建物は建替え済み。余談であるが、「やまてや」の呉本店は現在の「クレアル」にあった。)。また、帝人通りの先にはフジグラン三原が立地。郊外立地とはいえ、こちらも駅から徒歩15分ほどの距離である。ペアシティの核であった天満屋百貨店は、現在フジグラン内にギフトサロンを出店している。
 鳴り物入りで開業した「ペアシティ三原」だったが、架橋後の人の流れの変化もあり、無料駐車場を備え、地元で長く根付いた地場スーパーと大手資本とがタッグを組んだ強力な大型店には歯が立たなかったのであった。

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