都市商業研究所(都商研)

「都市商業研究所」は学生主体の研究機関です。「市街地活性化・都市交通などに関するコラム」と「都市別の市街地紹介」をお届けします。

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東京都台東区  合併新発足:1947年3月15日
 【人口】175,928人(増加率:6.5%)、外国人数7,886人
 【面積】10.08k㎡
 【平均年齢】46.5歳
 【事業所数】25875事業所
 【年間小売販売額】5093.8億円(増加率:-4.5%)
 【大型店面積合計】100,050㎡
 【主要駅など】上野駅、御徒町駅、浅草駅、浅草橋駅、三ノ輪駅など
 【主な市街地大型店】丸井、ABAB、ヨドバシ、吉池、松坂屋、パルコ(予)/ROX西友、松屋エキミセ、ドンキ/ライフ
 【主な郊外大型店】 ―
 【主な撤退大型店】上野京成百貨店(→丸井)
 【主な商店街】アメ横、上中、御徒町、佐竹/仲見世、雷門、合羽橋/千束、吉原大門、いろは/柳橋など
 【主な観光地】上野公園、国立博物館、上野動物園、アメ横、浅草寺、雷門、隅田公演、谷中銀座
 【主な事業所】凸版、東京地下鉄、バンダイ、松坂屋、赤札堂、東天紅、NAIGAI、HEIWA、ライフ(以上本社・本店)


23区内随一の個性派商店街密集地帯(1)−浅草・谷中(北東部)
 
 台東区は1947年に下谷区、浅草区が合併して誕生した区である。区名は上野の高台の東側に位置することに由来する。
 台東区はもともと2つの区の合併であること以上に、個性豊かな街が多くあるために多核心化しており、区内の結びつきは強いとは言えない。そして、個性豊かな街が多くあるが故に、個性が強い商店街が多くある。
 特に上野、浅草は江戸・明治期から発展していた地であり、浅草は日本初の遊園地、高層ビル、バーが、上野は日本初の動物園、喫茶店が誕生した町である。そして、上野−浅草は日本の地下鉄発祥の地としても知られている。
 
浅草(仲見世・東武浅草)
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浅草の町並み。浅草六区のビルより。
 
 浅草は都内随一の商店街密集地とも言える。浅草寺雷門通り周辺には片屋根式アーケードがある。
 日本初のバーである「神谷バー」は吾妻橋交差点のシンボル的存在となっている。
 また、浅草寺仲見世通りも東京を代表する商店街の1つだ。
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吾妻橋交差点、浅草松屋前。馬道通り方面を望む。
神谷バーは登録有形文化財に指定されている。左は雷門通り。
 
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雷門通り、浅草一丁目交差点前から東側。左奥に観音通りのアーケードが見える。
 
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雷門通り、西端の雷門一丁目交差点から東側。右奥にはスーパーオオゼキ浅草雷門店が立地。
写真の都営バス「夢の下町」は東京駅−日本橋−上野−浅草−スカイツリー−錦糸町などを運行。
 
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雷門。有名な提灯は松下幸之助によって寄贈されたもの。2013年に更新された。
 
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浅草寺仲見世。
 
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観光客で賑わう仲見世。南北500メートルほどある。
 
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浅草寺。

 仲見世通りの東側に並行してあるアーケード商店街は浅草観音通りだ。仲見世通りからも近いが、地元民向けの店舗も多くある。 それより北に行くとアーケードは無くなり「メトロ通り」という名前になる。
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浅草観音通り。仲見世の東側に南北に延びる。
 
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観音通りの北側はメトロ通りという商店街。
 
 仲見世通り、観音通りと十字(東西)に交差する新仲見世通り商店街もアーケードが設置されている。アーケードは近年更新されたばかり。新仲見世通りを東に進むと、東武鉄道浅草駅が見える。
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新仲見世通り。仲見世側。雷門通りに沿って東西に延びる。
直進すると東武浅草駅・松屋前に至る。
 
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新仲見世通り、馬道通り・松屋前より。この辺は地元客向けの店が多い。
 
 東武鉄道浅草駅は1931年に建築されたアールデコの駅ビルがランドマークとなっている。パネルで覆われていた外壁は2012年に開業当時の姿に復原された。
 この駅ビルは当初オフィスビルとして計画されていたものであったが、開業以来今に至るまで松屋デパートが核店舗となっている。また、2013年のリニューアル時には上層階が専門店街「EKIMISE」としてリニューアルした。
 屋上からはスカイツリーと浅草の町並みが一望できる。 
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東武浅草駅・松屋デパート。右奥には隅田公園がある。
 
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東武浅草駅・松屋の屋上から見るスカイツリー。
 
 浅草駅の東側の隅田川沿いには隅田公園があり、東京スカイツリーが一望できる。この隅田川を挟んで東側は墨田区となる。 
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隅田公園。東武浅草駅・松屋の東側、隅田川沿いの公園。
 
 また、仲見世通りの西側には「浅草中央通り」「伝法院通り」「たぬき通り」「オレンジ通り」などの商店街が四方八方に広がる。これより西側は「浅草六区」と呼ばれる地区となる。
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伝法院通り商店街。仲見世から西に浅草六区まで延びる。通りの北側には浅草伝法院がある。
 
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伝法院通り商店街。観光客向けの店舗が多い。
 
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オレンジ通り商店街。仲見世、浅草中央通りの西側に並行して南北に走る。正面には伝法院。

浅草(六区・西浅草・北浅草)
 浅草寺の西側は「浅草六区」と呼ばれる。浅草六区の由来は明治時代にこの周辺を6地区に別けたことに由来するが、現在はその中でも一番の賑わいがあった「六区」のみが知られている。
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浅草六区ブロードウェイ商店街。

 この浅草六区には明治時代頃から多くの劇場や演芸場、映画館が建てられ、当時日本一の高層ビルであった「凌雲閣」(12階建、関東大震災で倒壊)もこの近辺にあった。浅草六区は現在の「秋葉原」のようなサブカルチャーの発信地であった。
 現在も六区の北側に「浅草演芸ホール」などの演芸場はあるものの、2012年までに映画館は全て撤退、最後まで残った映画館の跡地にはドン.キホーテとパチンコ店が建った。映画館が多かった名残は「六区ブロードウェイ」という名前のみだ。
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浅草六区、ドンキホーテ浅草店・浅草演芸ホール附近。
 
 浅草六区の国際通り沿いには西友が核である再開発ビル「ROX」がある。かつて浅草のシンボルとして有名であった「仁丹塔」は道を挟んでこの西側にあったが、1986年に解体された。 ROXの裏手から雷門通りまで延びる「すしや通り商店街」にはアーケードが設置されている。
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国際通り、ROX(西友)前より北を見る。つくばエクスプレス浅草駅がある。
 
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国際通り沿いから東、食通街商店街。
 
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国際通り、仁丹塔があった辺り。東に曲がると食通街。
 
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すしや通り商店街。ROX裏手より国際通りと平行に南に延び、雷門通りに至る。
 
 更に北に進むと、日本初の遊園地として有名な「浅草花やしき」がある。この辺りも「花やしき通り」「西参道商店街」などの商店街がある。「浅草ひさご通り商店街」にはアーケードが設置されており、このアーケードは言問通りまで伸びる。 
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花やしき通りとひさご通りの交差点。奥に花やしき遊園地が見える。
 
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ひさご通り商店街は南北に走り、言問通りに至る。
 
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西参道商店街。花やしき通りの1本南に東西に延びる。近年アーケードが更新された。
 
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初音小路。花やしき近くにある。
観光客向け商店街が多い浅草であるが、ここは飲食店中心。ミクはいない。
 
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奥山おまいり道。西参道の更に南に東西に延びる。この南側は浅草寺境内地。
 
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公園本通り。演芸場も見える。

 西浅草には「かっぱ橋道具街」がある。片屋根式アーケードがあり、飲食店向けの卸問屋が多く軒を連ねる。近年は観光客も非常に多く、食品サンプルなどがお土産として人気となっている。 
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かっぱ橋道具街。菊屋橋交差点より北側。ニイミ洋食器店は地域のシンボル。
コックさんのモデルはコックさんではなく食器店の当時の店主。
 
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かっぱ橋道具街。南北に片屋根式アーケードが設置されている。
 
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浅草通りから上野方面(西)を遠望。浅草線田原町駅―稲荷町駅間。
 
 浅草の北側、北浅草にも「千束通り商店街」など多くの商店街がある。この辺りまで来ると観光客の姿は少ないが、近年は商店主による文化教室いわゆる「マチゼミ」(商店主による文化教室)を開催するなど活性化の動きが見られる。
 北浅草から更に北に進めば吉原・山谷地区である。

日暮里・谷中銀座・鶯谷・入谷・吉原・山谷
 日暮里駅は台東区と荒川区に跨って立地する。
 駅の西側は台東区であり、「谷中銀座商店街」もその一部が台東区である。
 谷中銀座は夕焼けが特に美しい商店街として知られるほか、野良猫が数多く暮らしており、猫グッズを扱う店も複数ある。谷中銀座は途中から文京区に入り、千駄木まで至る。 
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日暮里駅西口。
 
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谷中銀座商店街。夕暮れ時に撮影。
「夕焼けだんだん」と呼ばれる石段を下るとこの先は文京区になる。

 鶯谷駅は駅の東西で全く異なった姿を見せる。西部は谷中地区の南部で高級住宅街であるが、東部は歓楽街であり、ラブホテルなども多い。
 駅を出て言問通りを行けば入谷地区。入谷鬼子母神は毎年7月に開かれる「朝顔市」で知られる。
 更に東の吉原地区も台東区である。南側は千束・北浅草地区だ。吉原は伝統的に風俗店やクラブなどが多いことで知られるが一般の商店も数多くある下町であり「吉原大門通り」は商店街を形成している。
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吉原大門通り。歓楽街的雰囲気。
 
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吉原角町通り。このあたりは風俗街。「大門」とはかつて遊女の出入りのために設置されていた門。

 吉原大門通りの東側に当たる日本堤はかつて「山谷」と呼ばれた地区であり、格安宿が軒を連ねる。日雇い労働者の町として知られたが、現在は安宿に長期滞在する外国人観光客も多い。かつては皮革業の町でもあった。 
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日本堤、日本堤交番前より西側。いろは商店街のアーケードが見える。
 
 日本堤あたりまで来ると荒川区南千住との繋がりも強い。三ノ輪は南千住の地名であるが、日比谷線三ノ輪駅は台東区内である。
 吉原地区と日本堤を繋ぐ「いろは商店街」は全蓋式のアーケードがあり、あしたのジョーの舞台にもなっている。しかし、都内にしては空き店舗も目立ち、それ以上にものすごい数の放置自転車がアーケードを埋める。 日本堤の周辺には長らくスーパーなどが無かったが、近年日本堤交番そばにイオンのスーパー「まいばすけっと」が開店した。
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いろは商店街。あしたのジョーの看板も見える。
 
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いろは商店街は吉原大門通りに至る。
 
【以降は「東京都台東区(2)」に続く】

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