鳩山邦夫総務大臣の「正義」とは?

 鳩山邦夫総務大臣が「かんぽの宿」売却価格について余りに低すぎるとして認めないと発言し、オリックスへの売却は「出来レース」だと批判した。日本郵政の社長を西川善文氏の辞任を求めるという。鳩山氏にいわせると「正義の問題でしょう」と、幼いことを言っている。

 麻生首相の判断が注目されるが、当の麻生は「株主の財務大臣、人事は官房長官だから話し合ってもらうだけ」と、相も変わらず問題に距離をおき傍観の姿勢を表明している。鳩山邦夫は麻生内閣を支える「麻生会」の会長である。西川社長が辞めないのなら自分が辞めると言い切っている。

 もともと、鳩山総務大臣にとって郵政民営化に反対であり、出来る限り阻止したいという重いから出た行動である。「かんぽの宿」売却だけでなく、日本郵政本社ビルの建て替えでも大声を上げて反対を表明していた。すでに決まったスケジュールであるにもかかわらずである。総務大臣は自己の行動を「正義」に基づいた行動だと正当化する。

 しかし「かんぽの宿」の売却にどのような不正があったかの検討結果は出されていない。かんぽの宿は、もともと再三度外視した建設にこそ問題が在ったのであり、根本的な問題にふれず極端な事例をあげつらった批判でしかない。不正があったのであれば、まずは国民に示すべきだ。説明無しの「正義」はないだろう。

 今回の問題は、頭でっかちの鳩山総務大臣の前後を考えないパフォーマンスにこそあるのである。麻生としては動きの取れない状況に追い込まれた。鳩山を辞めさせずに西川社長の続投を認める妥協策をも酌しているようだが、「大きなだだっ子」の「子守」は大変なようだ。人気のない麻生には「倒閣」の署名運動が始まった。舛添に人気を奪われ嫉妬している麻生だが、55日の会期延長は麻生では戦えないとの声が大きくなるのに十分の期間だ。そうなれば、総裁選の前倒しとなり与謝野あたりに落ち着くかも知れないが...。

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