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古代エジプトでは、太陽神「ラー」に祈りを捧げるために1日3回香が焚かれていました。
朝は太陽が無事に東から昇るように、太陽が頭上にくると没薬(ミルラ)を焚き、
さらに太陽が沈むときには(キフィ)を焚いていたそうです。
日没からは寺院や家などでは夜通し焚いていたそうです。
(キフィ)とは、16種類の香り成分で出来ていて、
そのキャッチコピーは「眠りを誘い、悩みをやわらげ夢を快くします!」、
心地よい夢を誘い、催眠作用、幻覚誘発作用があったといわれています。
ファラオやクレオパトラは、その(キフィ)の香りを身につけていたそうです。
芳しい香りだけではなく、健康面では感染予防として、
精神面ではリラックスといった相乗効果があったのではないかと思います。
庶民にとっては、高貴な万能薬でもあったようです。
太陽神「ラー」を象徴する花はロータス(このロータスはナイル睡蓮で、
いわゆる日本で見る蓮とは違う)で、よく利用されていました。
また、宴会や儀式の時にもこの花を嗅いでいたそうです。
前回、この花の香りは悪酔い防止だったと書きましたが、
現在の研究によれば、このロータスの花の香りには、
麻酔作用や幻覚作用を引き起こす作用を持つ化学成分が含まれているそうです。
「キフィ」にも同じような成分が含まれていたのかもしれません。
エドウフ神殿やフィラエ神殿のヒエログリスに記されている処方や
古代ギリシャの歴史家などによる処方によると、
(キフィ)には、ワインをベースとして、乳香、没薬、サフラン、
シナモンカッシア、干しブドウ、ハチミツ、スパイクナードなどが入っていたようです。
去年、緑の恵み塾の勉強会で「キフィ作り」をしました。
オプションをつけたので様々なオリジナルキフィが出来ました。
他には、安息香(ベンゾイン/樹脂)やローズの花びら、レモンやオレンジのピール、
シナモン、ジュニパー、クローブなど、精油も加えました。
キフィもどきですが、それぞれが好きな香料が創れたようでした。
私も、乳鉢にいろんなものを混ぜて創ってみました。
安息香やクローブを入れたので、かなり甘めになりましたが、
焚くと(煙が出るのでほんの少し)不思議に落ち着いた香りになりました。
古代エジプトの本物の(キフィ)の香りは、もっと濃くて奥深かったような気がします。
そんな香りに包まれて眠りにつくと・・・どんな夢が見れるでしょう。
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