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 2014年11月22日(土) 晴れ 奥美濃 池田山/蛇谷 単独

11:45 足打谷林道駐車地 → 12:20 一つ目のゴルジュ → 13:15 炭焼釜跡 → 13:55〜14:20 左岸尾根林道(休憩) → 15:05 駐車地
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 小春日和と呼ぶに相応しい好天。こんな日を逃す手はない。午前中の歯科治療を終えて向かったのは近場、池田山の蛇谷。
 ここは一昨年秋に情報が何もないまま遡行した。だからそれほどの期待もなかったのだが意外に登り頃の滝が連続し楽しかった。しかし昨年、堰堤工事が入った。崩壊の爪痕が多数残されていたから治山を考えれば当然のことかもしれなかったが折角見つけた良い谷がなくなってしまうようで悲しかった。
 工事はその後どうなったのか気になっていた。この機会に確かめるべく蛇谷に向かった。
 足打谷林道に入り蛇谷の出合を越えて下山予定している左岸尾根側に駐車。
 蛇谷にかかる橋から見る風景は一昨年とは大きく変わっていた。手前の小さな堰堤は前にもあったがその奥に大きな堰堤が建造され更に護岸工事が施されていた。果して滝群は残されているのか。
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 新しい堰堤の巻きがきつかった。左岸から巻いたが、工事のため樹木が伐採され手がかりが少ない泥斜面のトラバース。高度感もあり腰が引けた。もっと大巻きすれば問題ないかもしれないが。
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 一旦沢が細くななり、その奥に新しい堰堤の二つ目が横たわる。ここの巻きも左岸から。一つ目と同じようにきつい。その奥に三つ目が現われたがこれは簡単に巻けた。それにしても短期間のうちに(昨年一年の間)これほどの堰堤をつくったとは驚きだ。
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 三つ目を越えた奥に見覚えのある滝が現われた。そのまま残っていることが嬉しかった。ここから一つ目のゴルジュが始まる。次々現われる3〜4mの滝は以前と変わらぬ姿を見せていた。嬉しさがこみ上げほぼ直登する。といってもそれほど濡れることはないのだが。
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 送電線の真下には4m直瀑もそのままの姿で残っていた。前回同様、左側から直登。満足。
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 直瀑を越えると新しい堰堤、四つ目、五つ目が現われた。一体どうやってこんなところまで資材を運び込んだのだろう。作業道がないところを見るとヘリを利用したのだろうか。
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 きつい巻きで四つ目を越えて五つ目は右岸にかかる7m涸れ滝を登って巻いていった。涸れ滝は岩質がもろく冷や冷やした。
 しかし、考えてみればこの無粋な建造物郡があったおかげで一つ目のゴルジュはガレに埋もれずに澄んだのかもしれない。複雑な思いにかられる。
 二つ目のゴルジュに入った。ここも前とほぼ同じ姿で残されていた。縫うようにして落ちてくる細い斜瀑が美しい。楽しく越えていく。
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 右岸に炭焼釜跡が現われる。その先も幾つか滝が現われて直登。やっぱりいい沢だ。新しくできた堰堤を越える気が沸きさえすれば楽しい遡行が健在だ。
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 ゴルジュが終わると安定したガレ沢となり流れは伏流する。ここからは深く切り込まれた沢筋が延々と続く。初めて訪れた時は沢筋を最後まで歩き通した。沢筋がフェイドアウトしていくのが面白かったが今日は早めに左岸尾根に上がることにした。
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 標高690mあたりで左岸に涸れ滝がかかっていた。ここをよじ登って左岸尾根上に向かう。涸れ滝はここも岩質がもろく取付きで冷や冷やした。
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 涸れ滝を越えると穏やかな沢筋。ただし泥と草が覆っているのでこれを避け右手急斜面を登り檜の植林に出る。そこを進んで行くと雰囲気の良い広場に出てその先に林道が現われた。ここで休憩。傍らの木に登ってみると真っ白に染まった白山が見えた。
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 下山の左岸尾根は送電線巡視路が通っていた。時折急斜面が現われるものの概ね歩きやすく順調に下降。駐車地の間近に下りる事ができた。途中、大きな猪がこちらに吃驚して急に駆け出したのには驚かされた。
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 2014年11月8日(土) 曇り 若狭 妙芽谷から小御影山、大御影山
K氏、masaさん、Tsutomu
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7:40 妙芽谷出合 → 8:00 10m滝 → 9:25 稜線登山道 → 9:30〜45 小御影山 → 10:20 三重嶽分岐 → 11:20〜12:15 大御影山 → 13:30 妙芽谷出合

 久し振りにmasaさんからのお誘い。若狭の大御影山は以前から気になっていた山で願ったりかなったり。天気も土曜は持ちそうだ。
 舞鶴若狭自動車道経由で耳川に向かう。その最上流部、能登又谷の林道は意外と延びており目的の妙芽谷出合まで入る事ができた。
 準備をして妙芽谷にかかる橋の袂から入渓。しばらくはゴーロが続く。近年の大雨の影響だろうか、全体に荒れた感じだ。
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 20分ほどで10m大滝が現われる。見たところ左から簡単に巻ける。だがこの沢に来る機会がそんなにあるとも思えないので直登することにした。濡れることを厭わなければそれほど難しくなさそうだ。
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 右端から中程のバンドに上がって左上していく。落ちてくる水流がヘルメットを打つが思っていた通り比較的容易に通過する事ができた。フルシャワークライミングで満足。K氏、masaさんは濡れるのが嫌だったのか左から巻いてきた。
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 大滝の上には4m滝の3連瀑。見た目より簡単に通過。最後に深い渕を持った4m滝を右脇から直登して核心部終了。大滝が現われてから15分くらいだった。
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 後は穏やかな癒し系の沢筋が続く。下流のように荒れておらず気持ちが和らぐ。いい頃合いに色付いた樹林の中に栃の巨木があったり見事なグラデーションを見せるモミジもあったりして目を楽しませてくれる。今シーズンの沢でもっとも秋らしい雰囲気だ。
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 沢は細かく枝分かれしていてルートファインディングが難しい。そこをmasaさんが見事に読み切って導いてくれる。最後はほぼ薮といったものがない斜面を詰め上がり稜線上の登山道に出た。
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 落ち葉の積もった登山道をわずかに登るとみごとなブナ林の尾根。その先に小御影山(大日岳)の三角点があった。ここで小休止して靴を履き替える。
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 送電線鉄塔を越えてから続く穏やかな尾根にはずっとブナ林が続く。その中を歩いているととても気分がいい。もう少し前にくれば紅葉真っ盛りのトンネルを歩けたかもしれないが落ち葉の絨毯を踏みしめながら葉の落ちたブナ林を歩くのはそれはそれで趣がある。ただ野郎三匹というのが…。
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 結局、ブナ林は大御影山まで飽きる程続いた。たがネットで調べたところでは大御影山の北尾根にすばらしいブナ林があると書かれていた。まだこれ以上に出てくるのか…楽しみ!
 尾根には「古道 近江坂」と記されたプレートがあった。古くから道として利用されてきたのだろう。確かに歩きやすい尾根筋だ。
 奥美濃の高屋山から大白木山までの尾根筋がここと似たような形状をしている。しかしあちらは薮がひどくて歩くのはきつい。ここみたいにすっきりするといいのだが。
 三重嶽分岐を過ぎると道は思ったより急降下。しかしすぐに緩くなり最低鞍部を越えて徐々に登り返す。最後は急斜面を九十九折りに登って(二人は「このぐらいの登りなら直登でいいのに」と言っていた。僕は九十九折りの方がいいです)溝状の道が現われると山頂の反射板が見えてくる。溝状の道には豊かにコケが育ち触ると柔らかなクッションのようだった。
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 三角点は反射板より更に東。広く切り開かれていて中央に三等三角点。赤坂山や三重嶽、琵琶湖など眺めはそこそこにいい。ここで大休止。
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 途中、単独ハイカーが登山道を歩いていったが何故か三角点は素通りしていった。それはないだろうと話していたが無粋な佇まいの男3人に恐れをなして立ち寄れなかったのかもしれない。
 下山は北尾根へと進路を取る。樹木がなく見晴らしの良い穏やかな尾根を進むと前方にブナ林が見えてきた。いよいよ本日一番のブナ林がお出ましか、と期待を抱いたがブナ林に入る手前から左へ進路を取ったので結局遠目にしか見る事ができなかった。それでもなるほどと思えるブナが何本もあり何時かは行ってみようと思えるような雰囲気だった。
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 標高点621mのある尾根を下降していく。時折目印があり踏み跡もあるのだが見分けにくく、あちらでもない、こちらでもないと繰り返しつつ下った。結局何とか予定通りのルートで駐車地のすぐ近くに下りる事ができた。
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 このメンバーでこの山行?って思われるかもしれないがそれはそれで楽しかった。しかしmasaさん、K氏という最強コンビは速くて久し振りの高速山行。少々疲れました。
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 2014年11月2日(日) 曇り時々雨 奥美濃 板倉川から白尾山
GT(♂)くん、Tsutomu
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8:00 板倉林道駐車地 → 9:40 上部林道 → 11:05 山頂 → 11:50〜12:10 本流出合 → 14:05 駐車地

 週末の天候が怪しい。一時はクライミングも検討していたが諦めて気になっていた沢の探検に出かけることにした。
 板倉川は昨年訪れた阿多岐川の南隣にある沢。阿多岐川が思いの外良かったため二匹目のドジョウ狙い。ただし何の情報もない。ネットで探ってもレポは全くない。渓流釣りのレポートもなかった。故に様子は全く不明。んー、いいなあ!
 今回の同行は登山では北アの山を単独で歩くなどメジャー指向のGT(♂)くん。沢になると同行するのがほぼ僕なのでメジャーなところへは全く行けない。今回も何が出るやらわからない沢への同行。そろそろ三下り半を突きつけられそうだ。
 白鳥ICを下り阿多岐ダムを越えて板倉川沿いの林道に入る。林道は舗装されところどころ補修もされているので走りやすい。適当なところまで上がって広場に駐車。1000m二俣の少し手前で沢にすぐ下りられるところだった。
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 ガスが薄らとかかる中を出発。このガスは一日晴れないだろうなあ。
 ゴーロの沢にはわずかながら滑も現われ期待を抱かせる。少し登ったところで地形図上に記されている林道に出合う。コンクリート製の橋は寸断されていた。
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 ゴーロ主体の沢が続く。時々姿を見せる滑が愛おしくなる。
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 左右の植林が視線から離れて広葉樹が主体になってくるとそれなりの雰囲気がある。ただ惜しいのは紅葉の時期に遅れてしまったことだ。わずかに葉が残る木々はそれなりに目を楽しませてくれるが天候と相まって侘しい。
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 しばらく行くとこの谷に期待していなかったものが現われた。滝だ。といってもそれほど大きなものではない。巾広の4m。青々とした深い渕を従えている。地形図を見た限りでは滝に出会うのは期待薄だなあと思っていただけに嬉しい。
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 右端からシャワークライミング。GT(♂)くんは濡れるのを嫌がって更に右脇の水流のないところを上がってきた。危険度からいうとGT(♂)くんの方が危ない。
 すぐ上に似たような規模の滝。同じように深い渕を従えている。盛夏ならともかくこの季節に水流をいこうと思うような滝ではない。ここは左手のバンドを登っていく。GT(♂)くんは更にその左側の巻きルート。
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 これ以降、わずかながらだがそれなりの雰囲気をもった渓相を見せてくれGT(♂)くんからは「なかなかいいですね」のお言葉をいただいた。良かった、良かった。
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 主流からはずれたところにかかっていた3m滝をわざわざ登り(僕はわざわざシャワークライミング!)楽しい!と思っているとその先に更にすばらしい滝が!
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 狭まった岩場にかかる落差7mの滝。狭いところだけに水量は多く見栄えもする。ここは直登といきましょう。とGT(♂)くんに言うと「濡れるのは勘弁して下さい」と消極的。しかし巻くとなると結構な高巻きになるよ、直登の方が楽だよ、と説明すると納得したのかシャワー用にカッパを着込んだ。
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 右端から取り付く。ホールドもスタンスも豊富なので問題ない。ひょっとしてあまり濡れずに登れるかと思ったがそう甘くはなかった。中間部で上からの飛沫を顔面に受けながらよっこいしょ、なんとか登ることができた。
 すぐ後をGT(♂)くんも果敢に付いてきた。上手くなったね。
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 その後、思わせぶりの滑が現われてひょっとしたら滑滝が!と期待が膨らむものの空振り。阿多岐川から延びてきている林道に出合う。
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 ここを越えてわずかなところに白尾山への直登沢があるはずだ。地形図を見れば左岸二本目。数えて二本目のところはそこそこに水流があり直登沢と呼ぶに相応しいように思えた。で、入っていった。
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 出合からわずかは小規模な滝になっている。それ以降は穏やかな沢筋になり笹薮も出てきたが長くは続かない。概ね笹を避けて歩く事ができた。
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 ガスがかかっているので周りの様子からどこへ向かっているのかを推測するのが難しい。細かく浅い沢筋が幾筋も通っている。雰囲気は地形図通りだ。少し右に進路を取れば直登間違い無し。
 上部に至って笹薮漕ぎを強いられた。太くて弾力のある笹が続く。しかし密度はそれほどでもなく嫌になるほどな薮漕ぎではない。
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 GT(♂)くんが遅れている。彼を待つ間にスマートホンのGPSで現在地を確認。その結果、登る沢を間違えていたことが判明して吃驚!てっきり直登沢を登っていると思っていたのに一本早かったようだ。やむなく山頂まで稜線を辿っていくことにした。追いついてきたGT(♂)くんには申し訳ないがそう説明し先行した。彼は薮漕ぎ途中でコンタクトを落としたようで精彩を欠いていた。
 稜線上も結構な笹薮漕ぎが続く。濡れた笹なのでカッパを着込んでいるといえども体温を奪っていく。
 ガスの向こうに山頂らしきこんもりしたブナの森が見えた。そこまでは平坦な稜線。笹が覆っているものの細く密度も濃くない。
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 笹原からぱっと刈り払われた広場に出る。わずかに進むと山頂。ここでGT(♂)くんを待つ。
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 「あ!笹がない!」が山頂広場に出たGT(♂)くんの第一声。よっぽど笹漕ぎが嫌だったんだろう。白尾山は初登頂らしいがとんだ初登頂になっちゃったね。ガスがかかって景色も見えないし吹き過ぎる風で寒い。
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 休憩は本流に下ってからとることにしてわずかばかりの滞在で山頂を後にする。下降は登ってくる予定だった直登沢。下りはじめは強烈な笹薮だったがそれ以降は広々とした下りやすい沢だった。
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 本流で休憩後は雨混じりの空模様となった。それでも大きく崩れることはなく駐車地に到着。はずれでもなく大当たりでもなかった探検だったがそれなりに楽しいひとときを過ごせた。我がままに付き合ってくれたGT(♂)くんに感謝!
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 *PS:今回、新しいアイテムとして北海道・秀岳荘の沢足袋を試してみた。先日同行させていただいたがおろさんが履いていたのを見て羨ましくなりすぐさまネット通販で購入した。足裏感覚が抜群で岩の上をひたひたと歩く感じが気持ちよかった。足下が軽いのもいい。ただしそれ故にクッション性は犠牲になっている。間違って石の角などにドタッと足を置くものなら悲鳴があがること間違いない。 
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 2014年10月18日(土) 晴れ 奥美濃 石徹白・母御石谷遡行
がおろさんゴザエモンさん、とっちゃん、Tsutomu

7:10 石徹白大杉登山口 → 7:40〜8:00 母御石谷出合 → 9:30 ゴルジュ → 10:40 最終4m滝 → 12:00 登山道 → 12:15〜13:05 母御石 →13:25 神鳩避難小屋 → 14:45 登山口 
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 以前から僕の拙いブログを訪れていただいていたがおろさんから「沢へ行きませんか?」というお誘いを受けた。正直言って舞い上がってしまいました。僕なんかでいいの?
 この話をとっちゃんに伝えたところ「同行したい」旨の返事が返ってきた。最近、がおろさんの山行記録によく目を通しているらしい。がおろさんに可否を問い合わせたところ、快く了解していただいた。
 待ち合わせ場所の石徹白大杉登山口には随分早く到着した。沢登りの準備をしていると隣に停まった車から降りてきたがおろさん。挨拶を交わすとすかさずとっちゃんが「イメージと違いますね」と投げかける。「よく言われます」とがおろさん。ブログから受けるマッチョな感じはあまりない。
 和やかな雰囲気になったところで出発。はじめから沢装束の僕らと違いお二人は身軽なスタイル。入渓直前に準備するようだ。
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 母御石谷までの林道は様々な話で盛り上がった。お二人は気さくで楽しく道中も退屈しない。
 途中にある大滝は雪のある頃よりも優しく見えた。この春通った時は恐ろしげに見えたものだが。
 出合の橋の上でお二人が沢支度。こちらがハーネスをつけていたのでお二人も装着。ゴザエモンさんがハーネスを上手く履けずにいるととっちゃんがお姉さんのようにフォロー。微笑ましい場面だった。
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 準備が整ったところでがおろさんを先頭に入渓。すぐに堰堤が立ちはだかり左岸から巻く。その途中で3m程の高さのところを倒木をつたって越えるところがあり冷や冷やした。
 沢はのっけから優しい雰囲気満載だ。穏やかで明るく「険谷」という言葉の対岸にあるかのような沢だ。
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 沢を取り囲む樹林も優しい。「人の手が入ってない」よさがある。植林は皆無。ただ途中、古いワイヤーが残されていたところを見るとかつては伐採が行われていたのだろう。途中、桂の大きな株が水辺に残っており目を引いた。
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 とっちゃんにとっては少し早めのペースかなあと思っていたがなかなか頑張って歩いてる。お初の顔合わせだけに何時ものように「休みたい」とかいう言葉は聞かれない。適度に休みをとっていただいてその必要もなかったのかもしれないが。
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 行程の中程、地形図で沢が細くなっている地点で唯一のゴルジュが現われた。色付いた木々と岩肌のコントラストが美しく撮影会となった。
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 ゴルジュの中には2、3の滝があった。その中で4m末広がりの滝は深い淵もありもっとも滝らしい。左岸から簡単に巻くことが可能だががおろさんに全くその気はなく右手から取付きハイテンションで登ってしまった。続いてゴザエモンさん。郷に入っては郷に従え、って訳ではないだろうがとっちゃんも後に続くべく淵に入った。しかし取付き前の出っ張った岩が上手く越えられず四苦八苦。「巻いたら」という提案も「がおろさん達が登ったんだから登りたい」と拒否。最後はロープを出してもらって登りきった。この時のがおろさんのロープさばきの早さが印象に残った。
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 ゴルジュが終わると再び穏やかな表情を取り戻す。頭上が広く青空をバックに左右の稜線を彩る樹林が美しい。
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 この沢の一番の特徴は水流の美しさ。澱みといったものがなくとにかく水が清い。見とれてしまう程だ。しかし身を浸していると切れる程の冷たさ。
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 穏やかな沢は上部に移るとやや樹林が覆い被さるようになってくる。流れも細くなってきて源流が近いようだ。
 と、滝が現われた。4m。豪快さはなく左側を簡単に越せていける。が、シャワーでも登れそうだ。きっと行くだろうなあ、と思っていると案の定、とっちゃんは水芯から登り始めた。流石、もと突貫娘!(今も?)
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 とっちゃんにつられて僕もシャワークライミング。夏のさわやかさはないけど楽しさは捨てがたい。
 左右の紅葉を楽しみながら進んで行く。地形図上の崩壊地を過ぎた辺りからは笹が目立ち始めた。沢筋にも覆い被さるようになり薮漕ぎの体になってきた。がそれほどの歩きにくさはない。密生しているものの一本一本は細い笹でかき分けやすい。
 母御石への直登を目指していたがどうやら沢筋をはずしてしまったようだ。岳神庭やブナの樹林を見ながら笹をかき分け進んで最後は笹原の急登。水流がなくなると急に元気をなくすとっちゃんは「よいしょ、よいしょ」とかけ声をかけながら一歩一歩登っていく。そして母御石の東側尾根筋の登山道に出た。
 母御石まで登って休憩。晴れ渡った空のもとに広がる山々を眺めながらの歓談が楽しい。沢道具を広げてくつろいでいる我々の姿は通り過ぎていった多くの一般登山者にはどううつっただろうか。
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 下山は登山道。途中のブナの樹林が印象的だ。また樹間から垣間みる石徹白の峰々、特に願教寺山は緑に覆われて積雪期の印象とは随分違っていた。
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 がおろさん、ゴザエモンさんとの初めての山行はお二人の人柄もあって楽しいものとなった。冬になればスキーで活躍のお二人。とっちゃんともどもこれからもよろしくお願いします。
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 2014年9月14日(日) 晴れ 奥美濃 岩又から天狗山
S理事長 クライマーさん SGさん そばつる T子さん GT(♂)くん Tsutomu

6:50 親谷林道駐車地 → 7:20 岩又出合 → 9:10 580m二俣 → 11:15〜12:15 天狗山頂 → 14:10 黒津川本流 → 15:40 黒津川林道終点 

 久々にOSKの山行に参加。親谷枝沢の岩又から天狗山への沢登り。数年前に単独遡行した沢だ。リーダーはそばつる。
 下山予定地の坂内、黒津川に車を一台デポ。親谷に向かう。親谷林道は道路陥没のため「いわなの森」ハウスを少し過ぎたところで通行止め。適当な空き地に車を停め出発。
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 荒れ気味の林道をてくてく。30分歩いたところで急斜面を岩又出合に下りる。出合は岩場になっていてこれが谷名の由来かもしれない。
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 出合からしばらくは両岸の自然林に朝陽が差し込み清々しい。しかしそれもわずかで最初の二俣を過ぎると左岸に植林が続き趣に欠けるようになる。
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 植林が切れる頃、4mほどの滝が現われる。登れる雰囲気があったがスタンスが微妙で諦め巻いていった。
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 次に現われた巾広5mの滝はこの沢で一番美しい。トップのそばつるは右端の水流を登っていった。他のメンバーは更に右のほとんど水流のないところを巻き気味に登る。僕はもちろん右端水流をシャワーで。
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 ゴーロをしばらく歩くと岩場の奥まった中に5mの滝。これは渕も深く表面もつるつるしていて直登は難しい。あっさり右岸を巻く。
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 これといって特徴のない沢がしばらく続く。その後、両岸が立って沢も傾斜を増す。増水時に下降しようとしてその荒れ狂う水流に恐れをなし巻いたところだ。今日は水量が落ち着いて穏やかな表情をしている。
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 やがてこれは!という滝が現われる。6m程だろうか。単独で遡行した時に取り付いたが水量の多さに諦めた滝だ。今日はどうだろう。メンバーに右岸巻きを指示して、ひとり、この滝に取り付いた。
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 左側を前回と同じところまでは登れた。が、その先の一歩がなかなかでない。流芯へ重心を移さないといけないのだが左のホールドが上手くとれず重心を移せない。四苦八苦していると下からSGさんがシュリンゲを出そうかと声をかけてくれた。お願いしますと応えて待ち時間に更に試行錯誤。水流の中を足で探っていると引っかかりがあった。これを足場にして重心を移してなんとか流芯に入る。後は傾斜が弱い水流を登っていった。
 ホッと胸を撫で下ろしていると前方に6mの二条滝が現われて息をのむ。ここが連瀑だった事を忘れていた。直登は難しい。左手の顕著なバンドを辿るのが無難なようだ。
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 バンドによじ登ったのはいいが落口まで1〜2mのところが細くなり外傾している。その上高度感もあって気持ち悪い。躊躇しているとすでに巻き上がっていたSGさんが再びシュリンゲを出そうかと言ってくれた。ありがたいとこれを素直に受けようとした時、上から細木が垂れ下がっているのに気付いた。たぐり寄せ引っ張ってみると根元もしっかりしている。この細木をロープ代わりにして結局自力で登りきる事ができた。がメンバーには迷惑をかけた。個人の勝手な冒険で待たせてしまって申し訳ありませんでした。
 すぐに溝状の6m滝。水流右側をテケテケと登った記憶がある。そのつもりで最後尾から眺めていると意外とみんな苦戦している。最後の垂直の一登りがうまくいかないようでみんな左手から迂回。どれどれと最後に取り付いて登りきってしまうとS理事長から「お前はヤモリか!」の一言。いえいえ私ごときはアマガエルでございます。
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 顕著な二俣を左に入ると4m滝。これがこのルート最後の滝であると告知するとこれまで濡れる事を避けていた女性陣も半シャワーで登っていった。
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 水流が細くなり穏やかで明るい沢筋が続く。そこにすっくと立ち並ぶ沢グルミ。癒される風景が続く。
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 沢は徐々に斜度を増していく。やがてシダ類がおおう斜面へ。更にここを登り詰めると再び沢筋が現われ辿った先でいよいよ笹薮に突入。
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 上部を目指してかき分けかき分け進んでいく。先行していったそばつる、クライマーさん、T子さん、GT(♂)くんの姿は既に見えない。さしものS理事長も稜線部に出て先頭をSGさんと交替。間もなくクライマーさん達の声がしてそちらへ辿れば先々週訪れたばかりの三角点広場に出た。
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 前回と違ってすばらしい晴天。折角だから眺望を楽しもうと山名板が括られたブナにシュリンゲを使って登った。メンバーにからかわれながらも眺めのいいところに登りつくと北に蕎麦粒山、東に小津三山などなどすばらしい眺望が広がった。満足の一瞬だった。
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 OSKとしては長めの(そばつると僕にとっては短めの)休憩を終え黒津川へ下降。先々週遡行したルートで薮漕ぎもきつくなく下りやすいだろうと選択。
 下りはじめでやや左に寄り過ぎ激薮漕ぎを余儀なくされたがそこを越えれば後はスムーズ。すばらしいブナが目を楽しませてくれる。
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 下部に至ってシャワークライムダウンや渕を腰まで使って渡るなんて事もあったけどそれも沢の楽しみと考えれば楽しいアトラクション。笑いも起こる。
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 黒津川本流のいくつかある深い渕も無難に越えて黒津川林道終点に辿り着いた。そこでは神戸ナンバーのお二方が茗荷を焼いて食していた。着替えているとなんとそのご相伴にあずかる事ができた。最後に思わぬ嬉しい幸運に恵まれ楽しかった山行が更に思い出深いものとなった。
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