
■■■「バイオハザード2034」■■■
(アクションホラー/45点)
2009年に突如発生した謎のウィルスによって滅亡の危機に晒された人類は、地底の奥深くに地下都市を作り、そこでの生活を余儀なくされていた。
そして2034年、人類が再度地上へと戻る為の手段を研究していた政府の研究チームが、地上での調査中に行方不明となってしまう。
全滅したかに思われた調査チームだったが、地上で発信機の反応が継続している事を知った政府は、研究チームの捜索と救助を行うべく軍の特殊部隊を地上へと派遣するが…
ウィルスの汚染によって、ワクチンを使ってさえ48時間以上の行動が不可能な死の世界と化した地上で、彼らは無事に任務を遂行し帰還する事が出来るのだろうか?
この手のB級ホラーばっかり観てると、感想を書くたびに毎回毎回タイトルにツッコミを入れてる気がするので、流石にそろそろ『いちいちツッコミを入れるのもアホらしいかな?』とは思うのですが…
本作も「バイオハザード」なんてタイトルに付いていながらも、当然ながら本家の「バイオハザード」とは縁もゆかりも無い、B級アクションホラー映画です。
本作はパッケージの印象からも分かるかもしれませんが、ホラーと言いつつも内容的には結構SFとアクションに寄った感じの作品で、「マトリックス」のレジスタンス本拠地みたいな巨大な地下都市が出てきたり、「ブレードランナー」のスピナーみたいな飛行する車両でカーチェイスをしてみたり…と、設定もデザインも意外と凝った作りになってます。
ただ、人類が一度滅亡の危機に瀕した世界で、今から30年弱ごときの未来にこんなに技術が進歩してるか?と言われると大いに疑問で、これが2304年のお話ってんなら納得なんですが…
この映画で特筆すべきは、なんと言ってもアクションシーンが無駄に気合が入っている事。
映画そのものはB級というよりもD級ぐらいのレベルで、特撮もショボいし画質も悪くて誉められた物じゃない部分も多いのですが、アクションのレベルだけはなかなか高くて…
序盤の本編とは殆ど関係のないテロリストとの格闘シーンから無闇に気合が入りまくりで、特にゾンビ相手のガンアクションシーンはマジに気合が入ってて、ガンアクションだけ見てると本家の「バイオハザード」よりも出来が良いかも?とか思えてしまう程です。
ってまあ、流石にそれはオーバーですが…(笑)
ただ、アクションシーン以外は非常にお粗末で、ストーリーも『48時間以内に地上から帰還しないとワクチンの効果が切れて死亡する』とかって設定なのに、何故か何日も前から来てる筈の先遣部隊の生き残りが居たりとツッコミどころが満載。
ストーリーよりも特に微妙なのは、どうにもキャラクターの描き込みが甘い点で、一応は個性的なキャラクターを描こうとしてキャラ設定をしてるようなのですが、キャラの描き込みが雑なせいでどのキャラも魅力に欠け、今ひとつ素直に物語に入り込めないのが辛い所です。
中途半端にシリアスにキャラやストーリーを描くよりも、もっとコメディタッチのバカ映画にでもなってたら、いっそ素直に楽しめたかも?
どうせストーリーがツマんないなら、むしろ『出来の良いアクションシーン』をもっと増やしてくれれば良かったのですが、アクションシーンも少なくは無いながらもどうにもシーンの繋ぎが悪く、一つ一つのアクションシーンに若干間が開く展開が多くて、どうしてもちょっとダレてしまうのが惜しい…
全体的にやりたい事は良く分かるし、『低予算で頑張ってるなぁ』と感じる部分も少なくは無いのですが…いま一歩、突き抜けた部分が無くて、コレといった見所に欠けるのが非常に勿体無さを感じる映画でした。
総評としましては、正直な所、もっと箸にも棒にもかからないような映画かと思ってたんですが、思いの他『普通に楽しめる』レベルのアクションホラーでした。
突出した部分は無い物の、とりあえずアクションシーンの出来とかは良いですので、B級のアクションホラーが好きな人ならば、ひとまずは観ておいても損は無いかも?
本作はむしろ、変に「バイオハザード」とかってタイトルに付けた事で『パクリ映画』っぽい印象を受けてしまい損をしてるイメージがあるので、この手の邦題の広告戦略はもうちょっと考えてから行って欲しいなぁ…と感じる作品でしたよ。
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