無題
◎「真善美の実践」(1)
『法難手記』はしがき
『此(この)記録は昭和二十五年五月八日発生し、同年七月十二日一段落着いた迄(まで)の、私の嘗(な)めた体験記録であって、之(これ)によって目下(もっか)起訴(きそ)中の私の裁判を有利に導こうなどという考えは毫末(ごうまつ)もない。唯(ただ)早い内に書かないと記憶を失う虞(おそ)れがあるから、筆を執(と)った迄(まで)である。今回の事件は私にとっては非常に尊い体験であって何人と雖(いえど)も、現代社会に呼吸している以上、僅(わず)かな不注意や思い違い、法に無知なる等の為、思わざる災禍(さいか)を被る事を、充分知っておかなければならない事を痛感したからで、それらを一人でも多くの人に、知らせたい老婆心(ろうばしん)から、之(これ)を書いたのである。そうして当局者に要望したい事は、真の民主日 本たらしめん為には、司法行政
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