うんむまじどの『イスラムな気持ち』

東日本大震災で被災されたかたへ、心からお見舞い申し上げます。

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2012年2月19日

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寂しい家屋

私が降り立つバス停の前の家が、寂しい佇まいをしている。
夜でも灯りがとんと見えない。近所の情報に通じている母に尋ねたら、
ただ一人のご主人が入院中という。

あそこは息子が三人いるんだけれど、みんな外に出て家を持っているからね。
長男が結婚して、しばらく一緒に住んだことがあった。けれど、そのときに生きて
いた奥さんが、お嫁さんをいびってね。それで、長男の家族は出てしまった。
その奥さんも五年くらい前に死んだので、今は、Kさん一人住まい。

やはり物にも魂が宿るのだ。家も、住む人の気配がなければ、まるで魂が抜けた
かのような様相を呈してくる。

そして、もう一件、寂しい家がある。我が家の隣家である。年が明けて、
奥さんが中学生の長女、長男を連れて家を出てしまったのだ。何があったのか
定かではないのだけれど、離婚に至ったということらしい。
奥さんが少しずつ、荷物を運んでいるという。今ではカーテンも取り外されて
しまった。17年間お隣さんであったのだから、これは実は、私には結構こたえた。
家は、やがて売りに出されるという話である。

さて、その家は、どんな人が買うのだろう。どんなに質(たち)の悪い家族だとしても、
子沢山の大家族がいいな、と思ったりする。そうすれば、家が多くの「気」で満ちて
活気づくだろう。寂しくなくて良いではないか。

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