徒然散文記

経営戦略・M&Aから民族、クルマ、蕎麦までいろんなテーマで感じたことを書いています。

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やっぱりやられてしまった「おしん」

私は現在モンゴルに住んでいますが、昨年日本からこちらに来る際、音楽やらDVDやら何を持ち込もうかと思案しました。

今まで新聞の広告に出ていたNHKのDVD販売にはさほど興味を持って見ていたことはなかったのですが、来蒙前にはかなり真剣に広告を見ました。

まず決めたのが、司馬遼太郎の「街道を行く」です。DVDが全12巻もあるセットです。1巻が4800円もするのでちょっと躊躇しましたが「エイヤ!」と買いました。

続いては、「大地の子」全6巻です。これも1巻4700円もします。実は「大地の子」は再放送された時に自宅でビデオに撮ったのですが、ビデオではこちらでは見れないし、クオリティも今一つだったので、これを機に買いました。

「大地の子」はその旧いビデオを2−3年に一度思い出したように見ていましたが、毎回泣きながら見ていました。もちろん、こちらへ来て見た時も涙ボロボロでした。

そして買おうかどうしようか悩んだのが「おしん」でした。「おしん」の評判はもちろん知っていましたが、実は私は見たことがなかったのです。

なぜ「おしん」に興味を持ったかというと、「おしん」は日本の最強のソフトの一つだと言われていたからです。

私が興味を惹かれた「おしん」の評判は国内ではなく、アジアを中心とする海外での評判でした。

ちょっと古いですが、湾岸戦争時やその後の多くの面でのアメリカと中東地域が対立した時、アメリカ側と考えられていた日本は「尊敬すべき国である」と多くのかの地の国々から言われたそうです。その最大の原因がこの「おしん」だったそうです。

中東では大変な人気になったそうで、視聴率が90%にも達した国があったとも聞いています。日本は元々豊かであったわけでもなんでもなく、戦後とんでもなく貧しかったけど、大変な努力をして現在の先進国の地位を手に入れたと、多くの国々で語られるようになった大きな要因がこの「おしん」であるとも言われています。

そんなわけで、以前から関心を持ってはいましたが、なんせ放送されてから25年も経っているので、今さら見る機会は全くありませんでした。

ですので今回来蒙する時にNHKの通販案内を見ていたら急に興味が湧いたのです。ところが、全部で300話近くもある大作で、全7巻もあります。

しかも、他のDVDのように1巻5千円弱(これでも十分に高いです!)というのではなく、1万5千円とか2万円もするのです。なんでこんなに高いのかわかりませんが、全部で10万円を優に超えるわけです。

躊躇した揚句、とりあえず1巻(36話分)だけ買いました。この時点での心配は、「つまらない内容だったら嫌だな」ではなく「きっと面白いだろう。だから、36話で終わってしまってはいかにも中途半端になる。しかも異国なのでおいそれとは買えないし・・」というものでした。

ですので、見たら困るだろうと思って、買ってから1年もの間見てなかったのです。ですが、さすがに1年を超えてまずいなと思い、今月に入って禁断のDVDを見てしまったのです。

・・・結果は?やられちゃいました。心配したとおりになってしまいました。

最初は、1週間に1巻(9話分が入っている)でも見ればいいと思っていましたが、見始めたらそんなわけにはいかず、あっと言う間に全部見てしまいました。

そして、懸念した通り、次を見たくて困った状態になっています。まだ少女編しか見てないのに、このざまです。田中裕子すら一度も見てませんが、次回以降が気になっています。

それにしてもこの子役というか、小林綾子さんという女優さんはすごいですね。確かに評判通りの演技です。

ただ、あまりにもこのデビュー作である「おしん」のインパクトが強すぎたのでしょう、その後も活躍はされているのでしょうが、きっと御苦労も多かったのだと拝察します。

昔のチャコちゃんの四方晴美さんじゃないですが、子役でインパクトあり過ぎると、大人になってから難しいことも多いのだと思います。

まだ36話しか見てないですが、これが未だに日本のドラマ史上の最高視聴率を持っているというのもわかります。

また特に、海外での日本のイメージ向上につながったと言われるのもわかります。今のモンゴルで、モンゴル人に見てほしいくらいです。

こちらでは日本の番組はNHK海外放送しか見られませんから、時々今の連続テレビ小説を見ることがありますが、あまりにスケールや内容の重さが違うので、別枠のドラマではないかと思うほどでます。今の連ドラでは、考えさせられることはもちろん、泣かされることも全くありませんから。

この主人公の「おしん」の世代は、もちろん私の世代とは違います。ですが、今の若い世代とは異国のごとく全く違うでしょう。

我々の世代がなんとかこういう話を見て、我がこと、或いは親世代のかすかな記憶と結び付けられ、理解できるギリギリなんじゃないかと思いました。

中国でも大変な人気になったそうですが、教科書問題がどうの、靖国がどうのなんて言うより、やはりこの番組のソフトパワーは強烈な力を持っていると感じました。

最近は、こういう力を持った作品を生みだしているのでしょうか、NHKさん?



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