英国樹林日記

この投稿で最後かもしれません。2年間ありがとうございました。

散歩道から

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散歩道 春-2

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写真1 公園を取り巻く、道や家並み。左上は、分離植樹帯付の片側2車線道路。

写真2 センスを感じさせる前庭駐車スペース。私は駐車できそうもありませんが。

写真3 公園に隣接する、パリッシュ(近隣地区)教会。毎週日曜夜6時半からのパイプオルガンの演奏付の礼拝を知らせる鐘の音が響き渡っていました。お墓と保育園もあり。

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散歩道 春-1

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2−3日家から一歩も外に出ずに机に向かっていると、集中力も落ちるし、身体も衰えることを実感し、日曜日の夕方、家の裏手の公園を散歩してきました。以前から車で通るときに、いつかは行かねばと思っていましたが、天気も安定したので、昨年9月に越してきてから初めて本格的に足を踏み入れたら、コッツウォルズまで行かなくても、素晴らしい世界が、ほんの近くにありました。

この公園は、一番小さい規模の近隣公園です。近所の家族や子どもたち、若者、カップル、ウォーカー、放たれた犬たちが好きなようにゆったりと過ごしています。池にはかもやきじ(たぶん)も。公園の周囲には柵もなく、看板は、この公園の池の水は汚染されることもあり、危険なので泳がないようにという立札が1個あるだけ。また脱帽です。

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二組のカップルと春のざわめき

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今日は風が強く、遠くから近くから風に踊る木々のざわめきが絶えません。雨(Shower)と晴間(Warm sunshine)が何度となく入れ替わり、季節が音をたてて進んでいく気がします。目の前の課題がなければ、ずっと窓から空と庭を眺めて一日を過ごせそうです。気温も低く、昨日の天気予報によれば、10月下旬の陽気とか。おかげで、まだ返していなかった暖房機が役立っています(セントラルヒーティングは微妙な温度調節が難しいので、大学が貸してくれたDelonghiで一冬を越しました)。

宿舎の女性5人のフラットでは今、二人のBoy friendが短期滞在しています。中国とオーストリアのカップルです。二人とも簡易ベッドや余っているマットレスを敷いて宿泊しています。

中国の男女はとにかくカップリングが早い。最初からカップルで留学してくる人もいますが、大抵はこちらで早期にまとまるようです。宿舎のカップルも、彼女がロンドンの大学院に滞在している時に知り合って、時々お互いに行き来してこの1年を過ごしてきました。彼氏はこの秋からケンブリッジの大学院で1年を過ごし、彼女はその間、バーミンガムで働くそうです。既に在学中からマーケティングの仕事を探し出し、学業と並行して本格的に働いています。こちらでの勤務経験は本国で競争率の高い日系企業に就職する時に有利になると踏んでいるのです。たくましいことです。来年は二人で母国に錦を飾ることでしょう。中国人DINKSの誕生です。

オーストリアの彼氏は、2週間の休みをとって初めての英国に滞在。彼女はそれに備えて、事前にストレスがたまるくらい集中して勉強に取組んでいました。でも、彼が来てからは、二人とも新婚さんみたいに熱々で、夕食後手をつないで宿舎の中庭を散歩している姿はほほえましくて写真に撮ってしまいました。たくさんの子どもに囲まれた昔ながらの家庭をつくるだろうと予感させる二人です。

というわけで、今宿舎のキッチンは疑似新婚カップルが二組入り乱れて料理しています。中国人の彼氏は中国人カップルの例に漏れず、彼女より料理が上手。オーストリアの彼氏は、何もしないで、キッチンのしかるべき位置でじっと彼女の料理する姿を見ています。レバノンの彼氏(イランの人)も時々遊びに来て、一緒に料理していますが、彼もなかなかの腕前。アイルランドの彼女は、Boyfriendが多過ぎて、近隣騒音その他のトラブルを起こす元凶になっています。

写真は、1枚目が宿舎の前庭の一画です。昨年11月28日に初雪が降った時の写真と、昨日(5月18日)撮った写真を並べて見ました。冬の写真は細密画に、春の写真は印象派の絵画になりそうです。水墨画は英国の風景には合わないかもしれません。日本の山村風景と比べると線が硬いような気がします。

2枚目は、宿舎の前の並木道です。日本と違って強剪定しないのと、木々のためのスペースがたっぷりあるので、樹木は花の木も含めて日本より巨大です。並木道の両側に見える赤い木は、両方とも色違いの石楠花(しゃくなげ)です。

3枚目の組写真は、近所の住宅と学校の校舎です。学校の校舎の壁に這っているのはたぶん藤の花だと思います(柵のすきまからこっそり撮った遠景写真)。どの住宅も前庭があって、住宅の裏には、家が何件も建ちそうな広い中庭が必ずついています。住宅街は、どんな規模の住宅でも必ず中庭ができるように敷地割りされ、区画割されています。おかげで道路に囲まれた一区画はとても広く、道を間違えると大回りをしないといけません。

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ブレア政権と教育改革

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今週は、来週の半ばにあるスーパバイザーとの面談に向けて、殆ど宿舎にこもって机に向かっていますが、1週間に1回の買物をパスするわけにはいかず、いつもの買物コースを散歩がてらでかける途中で、広い学校の敷地を横にみて通ります。

正門の看板には、2歳から11歳までのIndependent School (私立学校)とあります。時々きれいな芝生で子どもたちが先生の指導の下、ラグビーの練習をしています。大学の周辺には、ところどころにこうしたIndependent Schoolがありますが、どこも子どもたちは英国らしい色彩の制服を着て通っています。

英国の階層社会を支えてきた教育制度も、労働党の平等政策とサッチャー保守党政権の自治体はずしのおかげで、ここ50年の変遷は激しいものがあったうえに、現ブレア政権は自身と労働党の命運をかけた中等教育改革に3期目の勢力をあげて取り組んでいます。

つい2日前に改革関連法案が下院で可決されたものの、労働党内部の根強い反対に修正に修正を重ねて骨抜きにされた内容で、しかも労働党の52議員が反対、25人が棄権し、次期政権をにらんだ保守党の賛成でようやく可決したという、何故ここまでしてやるのか分からないというのが、門外漢の私の感想です。

改革の当初の提案は、文字通り学校から自治体の手かせ足かせを取り除き、学校の運営を学校自身と親、地域の手に取り戻すという、ここまでするのかというほど斬新なものでした。私立学校ではなく、税金で運営される公立学校で、企業の参画や寄付金、出資によるトラストを設立して学校運営を行う一方、自治体の公立学校の設立は認めない、生徒も一定の枠内で自由選抜を認める、カリキュラムも各学校に競わせるなどなど、英国の経済競争力を高めるための人材育成を旗印にここまで義務教育を変えようというNew Labourの志に、ある種、感嘆を感じざるを得ませんでした(でも、よく聞くのは、ブレアは自治体が嫌いなんだよという声。ブレアだけでなく、この国の政治家の自治体への不信感は根強いものがあります。サッチャーの自治体はずしは、個人的な属性だけによるものではないようです。)。

最初は本気かどうか疑いましたが、本気だったんですね。でも修正された法案の内容を見ると、労働党政権の屋台骨を揺るがすほどの価値があったのかどうか分かりません。最新の世論調査では、ブレアが次期首相に推すブラウン現財務大臣と、保守党新党首就任100日目を迎える若干39歳のキャメロン新党首は、全く互角の支持率とか。

法案を通した後のブレアの表情は、げっそりやつれ、一気に老年に達したかのような老け込みかたで、1期目に首相就任した時の清新なリーダーの面影はありませんでした。それは、労働党への多額の融資が汚職につながるものだという疑惑が発覚し、来週の調査結果を待って説明を強いられる苦しい立場を表しているのかもしれません。

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冬の到来とラグビー

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こちらはちょうど1週間前、朝起きたら前庭の芝生が一面真っ白、大規模な初霜でした。フラットメイトのインドネシア嬢(?)が雪だと騒いでいたくらいです。彼女は雪も霜も見たことがありません。あれは霜だと言ってもなかなか納得しませんでした。芝生が枯れないので、青い芝に一面の霜は確かに雪のようでした。最高のシャッターチャンスだったのに何故か写真を撮らず、今朝ねらったのですが、不発でした。先週は、気温も零下6℃まで下がり、本格的な冬の到来を感じさせました。予報では今週末に寒波到来、北部と海岸沿いでは雪が降るそうですが、残念ながらバーミンガムでは雪予報はありません。今日の予報は最高温度9℃、最低温度零下1℃。今、日の出は7時40分頃、日の入りは4時頃で、7月に比べると昼の長さは半分以下です。

10月中旬からは風の強い日が続き、毎日夜は木々のざわめきを聞きながら英国を感じていました。宿舎のまわりは大木が生い茂っているので、風に揺られているというより、木が風を起こしているような凄みのある木々の合唱は、精霊が夜空を飛んでいるという伝承を想起させてくれました。11月にはいって風が凪いできたなと思っていたところに、どかんと霜と一緒に冬が到来。英国の気候は変わりやすいし、暗く寒いので嫌いだという人が多いんですが、私はとても気に入っています。風も雨も雪もドンと来い。

昨日は午前中、Word2003:Styles and Templatesという論文を書く上で有用と評判のISTRAININGのコースを取りました。日本ではOffice2000に慣れ親しんできていたので、あらためてWord2003の説明を受けると、こんな便利な機能を生かしきっていなかったのかと悔やまれます。いままで自動スタイル定義はじゃまだと思って、いちいち消していましたが、ちゃんと使えば目次まで簡単につくれるし、大量の削除も簡単にでき、時間の節約ができるんですね。今日も午前中、ENDNOTEというreferenceソフトウェア(脚注をつくるため) のISTRAININGコースを予約なしで飛び込もうとしたのですが(人気があって予約がとれないので)、会場を間違えておじゃん、宿舎に帰って今パソコンに向かっています。

昨日は午後また歓声がしたので先週行ったラグビー場に行って見たら、2試合の後半戦が同時に始まるところだったので、1時間2試合を交互に見てました。先週来た時は3試合が同時に終わったところで、来週は夜あると言われたのですが、本当にこんな寒い時に夜やるのだろうかと疑心暗鬼でいたところ、午後やっていたので、やはり寒いからだろうと思っていたのですが、夜、大学のメールアドレスを開けて見たら、なんと本物の試合は夜7時30分から、以前アメフットの試合をやっていたグラウンドでイベントとして開催されたらしく、気づいた時はもう終わっていました。残念!私が見たのはBとCの試合だったんですね、納得しました、何故2試合だったのか。Aチームは夜に備えていたんです。写真もたくさん撮ったんですが、動きが速すぎるのと暗いので上手く撮れませんでした。試合は結構見ていても、いつまでたってもルール音痴な私は、日英のラグビーの比較なんてできないのですが、Bチームらしい試合では日本では良く見かける密集が殆ど見られないので(何か簡易ルールでもあるのか、タックルして組合っても密集をつくらず、ボールの所有権がすぐ決まる、というかターンオーバーがない?)、球はどんどん動き、当然人も走り続け、横のラインもあまり崩れず、見るほうにとっては分かりやすく面白い、だけどずっと走り続けるのは大変だろうと思いながら、でも最後まで良く走っていました。何故かバーミンガム大学はよく勝ちます。スコアボードはなかったけど。

今日の写真は、ラグビーの試合の遠景と宿舎からラグビー場に行くまでの散歩道の風景です。この投稿を書いている間に風が出て雨が降り始め、今は晴れて青空が見えています。

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