天平の甍の町から ・・・・
|
年に数回 ・・・ いや、1・2回だろうか、必ずこの町を訪ねる。
近鉄、西ノ京駅をでて薬師寺 與楽門の前を左に折れる ・・・・
少しの間、松並木の間の細い道を歩く。
昨日、2月22日。
下り坂の天気は、どんよりと黙りこくっている。
今にも雨が落ちてきそうである。
世界的な観光地とはいえ、冬の平日は人影も少なく淋しい空気が流れる ・・・・
松並木を抜け、薬師寺 北門跡を過ぎ、暫く行くと、唐招提寺に突き当たる。 井上靖の小説 『 天平の甍 』 で
知られる古刹だが、ここ数年は金堂の 「 平成大修理 」 のため無機質な覆いに隠されていた。 しかし、それ
も今は外されて美しい姿を見せている。 尤も、小屋番は中学2年の頃に拝観して以来、境内に足を踏み入れ
たことは無い。 いつも南大門の前を通り過ぎるだけだ。
世界遺産にも登録されている唐招提寺だが、
普段は静かな飾らない姿を見せてくれる。
唐招提寺の門前を東へ進むと、小屋番がいつもお世話になっている酒屋さんがある。 毎年2月ころになると
奈良県ないの酒蔵を案内してくれる酒販店の御主人。
ぷらぷらと店の前に差し掛かると店の駐車場の前に、なんや見たことのある後姿 ・・・・
「 ん? もしや ・・・ 」 と、声を掛けようと思うが早いか、間髪を入れず、振り返って 「 見えてましたでぇ〜♪ 」
と明るい笑顔をこちらへ。 どうやら煙草を吸いに出ていたようです。 吸いかけの煙草をもみ消して店内へ ・・・
この酒屋さん。焼酎・ワインは別として ・・・ 日本酒は全て、奈良のものである。 それ故、奈良県内の殆どの
蔵のお酒、それも新酒から十年・二十年という古酒まで、珍しいものが揃っています。
酒屋といっても、その形態はさまざまで、全国各地の地酒を取り揃えている店や店主の拘りの地酒を提供し
ている店、そして地元のお酒に拘ってお酒を販売している店などいろいろです。 が、小屋番は、やはり地元の
お酒 ・・・ 地酒に拘った店が好きです。
で、昨日は梅乃宿酒造の鑑評会出品酒の酒粕が入荷したというので訪ねた次第です。 ろっぢ では、開店当
初から自家製の “ クリームチーズの粕漬け ” を提供して好評でした。 当時の酒粕は、木曽の中善酒造の
出品酒 ( それも、長野県清酒品評会で最優秀金賞を受賞したもの ) の酒粕でつくったものでしたが、その後
は、出荷されることも無く、さまざまな酒蔵の酒粕で試作してみたが納得できるものができず提供を中断して
いました。 そこに今回の出品酒の酒粕入荷のお話 ・・・・
さて、如何なるものができあがるか? 来月中ごろには提供できるかと、内心ワクワクしています。
お客さんも少ない平日の午後。
試飲がてら、御主人と四方山話 ・・・・ 挙句、やっぱり、1本買ってしまいましたぁ。
電話1本で送って貰えば済むことなんですが、
やっぱり、酒屋の主人と顔を合わせて、語り合いながらというのがエエですな。
唐招提寺の門前の松には、菰が巻かれていました。
来月には、啓蟄。
この菰が外される頃には、春の気配が感じられるよう
になるのでしょう。
西ノ京駅へ戻る頃には、ポツリポツリと ・・・・
3月に予定している春山開き 「 第5回 岳祭 」 は、久しぶりに東北
を離れて、チョッと南下します。
また、連続になりますが、4月には、「 第6回 岳祭 - 大和の酒蔵の
秘酒を楽しむ会 - 」 を予定しています。
更に5月20ごろには、小屋番たちがひっそりと行っている 大和葛城山での 「 野燗 ( のだて ) 」 もあります。
お酒は居酒屋で馬鹿騒ぎをしたり、ちまちま飲むものといった概念を覆してみませんか?
|
