Ace of Spades

いつか 荒野の 風に なる

KNIVES

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SOCOM

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   今月のナイフ。
   MICROTECH 'SOCOM'クリップポイント・セレーション刃、マニュアルアクション。
   ブレード鋼材はATS-34、1997年製。貴重な金箱。  
   小さい方は、以前記事にした'MINI SOCOM' タントー・セレーション刃、マニュアルアクション。
   ブレード鋼材は154CM、1999年製。

   マイクロテックのナイフは前世紀の生産品が作りがいいとされているが
   昨年秋に入手した、2011年製復活版'SOCOM ELITE'とはやはり明らかな違いを感じる。
   http://blogs.yahoo.co.jp/utukusii_hoshi/65621125.html

   もっとも、SOCOM ELITEは、SOCOMの廉価版として作られたという違いはあるが
   現行生産品でELITEが付かないSOCOMが作られていないのでなんとも言えない。

   その違いだが、まずグリップのアノダイズド表面加工の質感が、
   97年製および99年製のミニタイプはしっとりしていて手に馴染む。
   滑り止めのラバーも全く劣化せず、かなり品質が良いものが使われている。
   安物ラバーだと、まずこの部分から剥離が始まるのだ。
   それに対し復活版のグリップは同じアノダイズド加工だが、カサカサしていて
   爪が引っかかると跡が残る。
   鑢のようなインレイ素材のザラザラも滑り止めに大いに役に立つのだが
   手にして良い感触であるかと言えば、あまり良くはない。

   前世紀品と現行品との一番の相違点は、やはりブレード開閉時のアクション。
   2011年製は開閉途中にごくわずかなスカスカ感があるが、
   1997年製・1999年製は微塵の隙も無くすべてがみっちりしている。
   みっちりしていながら動作は滑らかだ。
   特に1997年製はブレードを閉じるときの最後の瞬間、
   「チャッ」
   という小気味良い動作音とともにブレードが収まる感触が素晴らしい。
   この感触は2011年製品には全く無く、これが前世紀製品を知るマイクロテックフリークが
   現行品を軽く見ている要因と思われる。

   それでも現行品の精緻な造りは他のナイフメーカーの真似できるものではない。
   マイクロテックは先だっての動画のようにオートや飛びだしタイプ・両刃の
   法に抵触するラインナップがあって
   (飛び出しナイフはアメリカ本国でも、州によって所持が州法で法規制されている)、
   古くからのナイフ業界ではキワモノ扱いのマイナーメーカーと見做されている。

   その背景には、マスプロダクションであの精緻を極めた造りを、
   他のメーカーが真似したくても出来ない僻み・やっかみがあるらしい。
 
   マイクロテックは
   「作れるものなら作ってみろ!」
   と言いたいのだろうな。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
   
 
 
 
 

 
 
   
   
   



   

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キワモノ

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    飛び出しオート&両刃
    日本だと銃刀法違反で即刻タイーホ
    マイクロテックのヤバい側面。 
 
    

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Bolt Action 'PARABELLUM'

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     今月のナイフ
     「GERBER Bolt Action 'PARABELLUM'」

     デザインはブラッキー・コリンズ。
     ふた昔ちょっと前のガーバーのボルトアクションシリーズは、
     すべて氏がデザインしていた。

     'PARABELLUM'
     銃の「パラベラム弾」を耳にした方も居ると思うが
     「戦争に備えよ」
     という意味だそうだ。


     銃の撃鉄と同じように、
     金属棒をスライドさせブレードを固定するロック構造のため
     ボルトアクションと呼ばれる。
     フォールディングナイフのブレードロック方式は様々にあるが、
     このボルトアクション方式は強度では最強と言われている。


     この'PARABELLUM'を手にしてみる。
     滑らかな大型樹脂ハンドルがすんなり掌に収まり
     大ぶりで伸びやかなデザインが素晴らしい。
     全長約24センチ。
     ナイフはやはりこのぐらいのたっぷりサイズが欲しい。
     ハンドルのエクスカリバー剣のメダリオンが誇らしげだ。
     付属ナイロンシースは折り畳み時・ストレート時 
     双方の状態の収納に対応できる優れもの。
     実用向けに考え抜かれたデザインだ。

     切れ味の素晴らしさは言わずもがな。
     既に廃番だが、ふた昔前は専門店に普通に売られていた。
     生産コスト高騰等、廃番に至るまでの様々な理由があったとは思うが
     このように実用的で優秀な名品まで廃番にしてしまうとは・・・・。


     ブラッキー・コリンズは昨年向こう岸に逝ってしまったが
     彼の素晴らしい仕事は、後世まで語り継がれる事だろう。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

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06 Manual Combat Folder

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   今月のナイフ。

   ガーバー 06マニュアル・コンバット・フォールダー。
   フルサイズのタクティカル・フォールダーだ。

   数年前これを買おうと思い、行きつけのショップで現物を見せてもらったが
   刃を開くときのアクションが『ギギギ・・・』と引っ掛ってとても渋く、
   「このアクションの悪さじゃあ、ちょっとね・・・・」
   と、購入を見合わせた経緯がある。

   しかしこれは今では数少なくなった、ガーバーアメリカ本国産品。
   クルーシブルS30V鋼が奢られ、
   ガーバーの現行ラインナップの中でも高級クラスに位置付けられる。
   このことがずっと脳裏を離れず、
   暫くたってから行きつけのショップで再び現物を見せてもらった。

   あの渋いオープン時アクションの先入観があったので、あまり期待しないで
   刃を開いてみたところ・・・・
   「あれ?」
   全然刃が引っかからないどころか、みっちりとした滑らかな感触に改良されていて驚いた。

   多分これの違いは個体差によるものなのだろうけど、
   このアクションの感触ならイケると思い、気付いたら勘定を済ませていた。

   
   刃を開くアクションの感触、ハンドルのグリップ感覚、重量バランス、
   刃をクローズする瞬間の「スコッ」とした収まり感触・・
   どれを取っても見た目以上に良いナイフで、これはとても良い買い物をしたと思った。
   一番気に入ったのはグリップの感触の良さ。
   比較的幅の広いハンドルが、手の大きい私にピッタリ。
   ハンドルを握ると親指が自然にハンドル背のセレーション部に導かれる。
   ハードアノダイズ加工されたひんやりしたアルミハンドルの適度な重量感が心地良い。
   ハンドルスぺーサー部内側がいくつもの円で肉抜きしてあり、
   これがナイフ全体の適度な重量感をもたらしている。



   ナイフ選びが難しいのは、実物を手にしないと長所・短所が分からないこと。
   場合によっては通販でしか入手できない場合もあるが、
   出来ることなら専門店に行って、現物を手にせねば本当のところは分からない。
   まずは自分の手にピッタリくるナイフかどうか、
   アクション・感触・質感が生理的に受け付けるものであるかどうか、
   ブレードの仕上げはどうか、切れ味はどうか・・・・
   切れ味は、自分の髪に刃を垂直に立てたときの引っかかり度合いで鋭さが判断できる。
 


   1年ほど前、SUREFIREのデルタ・フォールダーのみっちりした感触の事を書いたが、
   ガーバーはナイフ専業メーカー、ナイフ全体から受ける剛性感・みっちり感は
   SUREFIREよりもやはり一日の長を感じる。
   餅は餅屋ということだ。
   精密感ではMICROTECHにはとても及ばないが、
   実戦・実用向けに考え抜かれた
   極めて鋭いS30V鋼のブレードを持つこのガーバーを凌ぐナイフは
   ちょっと他では見当たらない。

   
   ナイフショップのオーナーによると、
   アメリカがまたどこかで戦争を始めたら、
   このガーバーのような実戦向けに徹したナイフは品切れで全く入荷しなくなるという話に、
   ただただ納得するばかりだった。 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 

   
   
   
      

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Escort Pocket Gent's

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     今月のナイフは、ジェントルマンズ・ナイフと呼ばれるカテゴリに属する

     'GERBER Escort Pocket Gent's'

     
     ガーバー・Silver Knightシリーズの派生モデルの一つとしてラインナップされていたが、
     海外向けで日本での販売はなされなかった。
     Silber Knightシリーズはジェントルマンズ・ナイフとして絶大な人気を誇ったが
     いつしか廃番、数年前ファスナーズから復刻されたがこれも終了している。

     このナイフは日本製、G.SAKAIの製品である。
     刀鍛冶の伝統のある岐阜・関に本社を置くG.SAKAIの技術力をガーバーが高く評価し
     生産を委託したものだ。


     薄型でブレードをしまうと一見何だかわからなくなる。
     航空機の手荷物探知機でも引っかからない。
     デザインはかの巨匠・R.W.LOVELESS。
     LOVELESSが如何に天才的なナイフメーカーであったか、
     そのナイフ・デザイナーとしての力量をここにも思い知らされる。

     小さなブレードと鑢が組み合わされブラスとアイアンウッドのマッチングセンスが
     素晴らしい。裏側には紙幣用マネークリップが付く。
     マネークリップで紙幣をむき出しでポケットに入れる習慣のある北米向けだからこそ
     これが日本で展開されなかった理由だと思う。

     
     最近はこのような雰囲気のあるナイフが殆ど絶滅し、
     マイクロテックに代表される高精度NCマシーンで作られる
     タクティカル系ナイフの隆盛が続いている。

     微塵の隙も無いギンギンの精度のマイクロテックの素晴らしい工作も魅力的だが、
     オールドガーバーのような、野趣あふれる温かな雰囲気のナイフもまたいいものだ。
     復活を望みたいところだが、職人不足の今では難しいことだろう・・・。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
          

     

     

     

   

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