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接客とは、キャッチボール

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@キャッチボールをしているとき、ボールとともに行き来しているのは、
「I cannot live without you」という言葉なのである。
これが根源的な意味での「贈与」である。
私たちはそのようにして他者の存在を祝福し、同時に自分の存在の保証者に出会う。
「私はここにいてもよいのだ。なぜなら、私の存在を必要としている人が現に目の前にいるからである」という論理形式で交換は人間的尊厳を基礎つける。交換の本義はそのような相互的な「存在の根拠づけ」に存するのであり、交換される
記号や商品や財貨といった「コンテンツ」には副次的な意味しかない。
 
 (内田樹 「ひとりで生きられないのも芸のうち」)
 
 
 

自殺、うつの原因は、経済的なものではなく、アノミー、連帯感の喪失だ。
 
自分の存在理由、自分がここにいてもいいのかがわからなくなると、人はお
かしくなる。
 
だから、自殺、うつの最大の対策は、連帯感を作ってあげること、キャッチ
ボールの機会を増やしてあげることなんだと思う。
 

そのとき、キャッチボールされる内容、コンテンツは問題ではない。
一見意味がないように思えるようなくだらない内容でもかまわない。

コンテンツを先に問題にしてしまうと、そのくだらなさから、「そんなくだ
らないことやめたほうがいいや」ってなってしまって、キャッチボールを辞
めてしまいかねないから。
 
 
@「愛する」とは十全な理解と共感に基づくものではない。そうではなくて、
なんだか「よくわからないもの」を冷静に観察し、その「ふるまい方」のパ
ターンを良くわきまえたうえで、涼しい顔をして受け入れることである。
(内田樹)
 
 
キャッチボールの相手のことを十分に理解しようとしたり、自分のことを十分に理解してほしいと思ってしまうと、無理が出る。
どこかでぶつかり、キャッチボールを続けるのが嫌になってしまう。
人間関係は、つねに、腹6分ぐらいで抑えておく方がいい。
 

相手のことが理解できなくても、それほど共感できなくても、それでも、僕は君のことを受け止めてあげるよって態度が必要だと思うし、理解してくれ、共感してくれでなく、自分のことを受け止めてくれるただそのことに、感謝し、その重要性を大切にすべきなんだと思う。
 
 
 
さて、
 
僕はお店をやっていて、接客っていうのはキャッチボールなんだって思ってる。
 

様々なお客様が、様々なシチュエーションで、様々な思いを抱えてお店にやってきてくれる。
 
お店は、そのお客様に対して、きちんとあなたを受け止めてあげますよっていう気持ちが大切なんだと思う。
 

いいキャッチャーは、ピッチャーにあれこれ多くの要求をしないものだと思う。

ただ、思い切って自分の持てる力をぶつけてこい!どんな暴投でもちゃんと受け止めてあげるから。っていうピッチャーに安心感を与えてあげられるキャッチャーがいいキャッチャーなんだと思う。
 

お店も、お客様にあれこれ要求するお店ではなく、
お客様の思いをしっかり受け止めてあげられるお店がいいお店なのだと思う。
 

そりゃ、様々なお客様のことを、十分には理解できないし、共感もできない
こともある。
でも大切なのは、ちゃんと目の前にいて、あなたのことをちゃんと受け止めていますよっていう態度なんだと思う。
 

「飲食店の、お客の店離れの一番の原因は、お店の人のお客様に対する無関心である。」
 

お客様と、たとえ理解も共感もできなくても、ちゃんとキャッチボールをしますよっていう気持ちのないお店は、当然お客様の方から、キャッチボールをしてくれなくなってしまうだろう。
 

僕は
接客というのは、お客様との心と心のキャッチボールなのだと思う。
 
 
「お店に来てください」=「あなたとキャッチボールしたい」。という意味なのだと思う。
 
クーポンまで配ってお客様を呼んでおいて、そのお客様とキャッチボールも
しようとしないような店ではいけないとおもう。
 

自殺うつを減らすためには、街の中に、きちんとキャッチボールの出来る店をどんどん増やしていくことも重要なことだと思う。
そうゆう店が沢山ある街、それが、安心感のある、豊かな街なんだと思う。
 

街の中で、行きつけの店が多いってことは、自分を受け入れてくれる存在が多いってことであり、それは本当に安心出来ることだと思う。
 
 

僕は接客と言うのは、自分の店の売上を上げるため、評判をよくするためにするのではなく、様々なお客様の気持ちを受け止め、キャッチボールをして
行くことだと思う。

そして、沢山の隣人と十分な理解も共感もできなくても、街の中で平和に共生していくことによって、豊かな安心感のある街を作っていくことなんだと思う。
 

「I cannot live without you」

お客様あっての店であり、いい街あっての自分の店なんだから。

「I cannot live without you」

お客様の気持ちをきちんと受け止めてあげない店は、お客様からも受け止め
てもらえない。

「I cannot live without you」

接客、それはキャッチボールである。

今日も、街の中でなくてはならない、必要必需店になれるように、しっかり
接客していこうと思ってます。

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