|
14日(金)、優良企業PF銘柄であるゲンダイエージェンシー(2411、JQ)の06年3月期決算が発表されましたので、分析してみます。
当社は、主にパチンコホール向けの折り込み広告を得意とした広告代理店です。営業拠点を全国に拡大中で、増収増益を続けている無借金の優良企業です。
*連結決算資料
http://post.tokyoipo.com/visitor/search_by_brand/infofile.php?brand=403&info=62987
*決算説明資料
http://post.tokyoipo.com/visitor/search_by_brand/infofile.php?brand=403&info=63060
■連結決算概要(単位:百万円)
05年度 06年度(前年比) 07年度予想(前年比)
売上高 10,609 14,826(+39.7%) 18,755(+26.5%)
営業利益 1,240 1,845(+48.8%) −
経常利益 1,198 1,837(+53.3%) 2,414(+31.4%)
最終利益 681 1,048(+53.9%) 1,400(+33.6%)
1株利益 6,555 9,470 12,643
・ヒット機種やパチンコ新基準機登場等による広告需要の増加、拠点増加(8営業所増)により売上高が大幅増。人件費増加等の経費増加を抑え、50%を超す増益。
・顧客数も1000件を突破し、パチンコホール社数の増加及び地域での分散化が順調。大口先の剥げ落ち等によるリスク分散を図っている。
・07年度も新規営業所の増加、西日本地区の強化、大ヒット機種の入替え需要等により、増収増益が見込まれる。当社の業績予想は若干保守的である傾向が強い(上方修正の余地あり)。
■パチンコホール業界と広告市場
・ユーザー数の減少、ホール社数の減少により、市場は徐々に縮小傾向にあるものの、依然として市場規模(貸玉料)は29兆円と高止まりで推移中。
・ホール社数の減少の中で、設置台数ベースでは増加しており、店舗のリニューアル、大型化(業界の二極化)が進んでいる。
・パチンコホール向け広告市場の規模は、約1,500億円と見られ、今後も逓減見込み(当社発表)。
・同業界内では、全国規模で同業界に特化した企業は見当たらず(当社IR確認済)、ノウハウの蓄積、活用により、他社との差別化を図っており、当社のシェア拡大が続いている。
■財務内容
・貸借対照表を見ると、売上増加により、売掛金、買掛金の増加が目立つほかは、特段気になる項目はなし。
・「投資その他資産」に、新規子会社化した「バリュークエスト」社の有価証券410百万円が増加している。
・有利子負債はなく、現預金は2,162百万円と無借金。自己資本比率も60.5%と高水準を維持。財務面の不安はない。
■総括
・配当性向の目標を50%(連結ベース)としていることから、成長企業の中では、比較的高水準。07年3月期の配当予想は年6,000円(中間3,000円)。
・パチンコホールの上場が認可されるか、現在JQ市場にて審査中。認可され、上場が実現すれば、ホール市場の健全化とともに、広告市場の拡大が見込める。
・全国規模でパチンコホール向け折り込み広告を展開している企業はなく、全国展開への市場余地はまだ数年続くと思われ、当面は2桁成長が続く。西日本地区や東北・北海道地区での出店余地はまだまだ大きい。
・株式分割により株主数も増加し、東証1部上場を目指しており、今後も株価水準によっては再度の株式分割が見込める。
・リスクとしては、Web及び携帯(モバイル)向け市場の拡大などによる急激な折込広告市場の減少だが、当面はその懸念は小さい。
・株価は、主に40〜50万円のレンジで推移中。配当率の高さ(年6,000円)を考えると下値は堅く、外部環境の悪化時に押し目買いを試みたい。
・一方で、業界に対する嫌悪感を持つ投資家がいることは事実であり、昨年3月の大幅株式分割(1対10)による影響も多々残っていると見られることから、一本調子での上昇可能性も小さい。したがって、比較的短期で1〜3割程度の値ざやを取る投資手法も良いと思われる。
|