韓国の売上高上位200社が昨年、社会貢献活動に充てた費用は約2兆ウォン(約1,551億円)に上り、2002年(約1兆ウォン)に比べ2倍規模となっていることが29日までに、分かった。
社会貢献活動費の売上高に占める割合は、すでに日本や米国を超える水準にまで拡大。
韓国企業が、「企業イメージ向上により、売上高増を狙う」という新たな戦略に乗り出したともいえそうだ。

韓国経済新聞が、製造や情報技術(IT)、建設、金融機関など大手100社を対象に、社会貢献活動予算について調べたところ、「拡大させる」と答えた企業は72社に上った。「縮小させる」は1社にとどまった。来年の拡大幅としては、「10%未満」が29社、「10〜20%」が24社などを予定している。
全国経済人連合会(全経連)によると、韓国企業の2006年の売上高に占める社会貢献活動費は0.28%で、日米企業の0.12%を大きく上回った。
税引き前利益の投資比率でも韓国は2.83%と、日本(1.83%)や米国(0.88%)を超えた。
社会貢献を手がけるために企業が設立している企業財団の資産額も、ここ数年、年率25%で拡大しているという。
背景には、韓国経済が飽和状態にあるため、販売製品の開発・マーケティング活動だけでなく、企業イメージを向上させなければ業績拡大が困難になり始めていることがある。
企業しては積極的に社会貢献活動を押し進めることで、環境に優しい企業として広告・宣伝活動を手掛け、結果としてブランドイメージの向上、利益拡大につなげていく戦略に転換。
最近では、環境に優しい企業としてのイメージ構築を急ぐ企業が増えており、社会貢献に充てる予算額が急増する結果にもなっている。
企業の社会貢献が一般的になっている欧州では、「エコファンド」と呼ばれる環境を投資基準としたSRIファンド(社会的責任投資)を手がける企業の株価上昇率は高いという。
韓国でも、韓国取引所が社会責任(CSR)経営を積極的に手がける企業70社を対象に分析したところ、ここ1年間の70社の株価上昇率は平均94.11%で、上場企業の全社平均を大きく上回った。
大手企業の中には、韓国国内で展開し始めた社会貢献事業を今後、世界的にも繰り広げていく戦略をすでに打ち出している企業もある。携帯電話や自動車産業で、世界シェアを急速に拡大している韓国企業が、新たな戦略での世界攻略も視野に入れているともいえ、日系企業としても今後の動向に注目していく必要がありそうだ。
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