ゆううつな気分になる、イライラするなどの「こころの不調」や、眠れない、頭が痛い、肩がこる、食欲
が低下するといった「からだの不調」は日常生活でよく経験することです。しばらくすると、このような
不調が自然に改善する場合は特に問題ありません。
しかし、こころやからだの不調が長く続いたり、繰り返し起こったりする場合は、放っておいても自然に
治ることは少ないため、早い時期に医療機関へ行って医師に相談してみることが大切です。もしかした
ら、単なる不調ではなく、その背景にはうつ病などのこころの病気が隠れているかもしれません。
こころやからだに不調が続くのは、「うつ病」が関係しているかもしれません。
うつ病はゆううつ感や無気力な状態が長い期間回復せず、日常生活に支障をきたすようになってします病
気です。うつ病は気分が落ち込むなどのこころの症状だけでなく、だるさ、不眠、食欲低下、頭痛などの
からだの症状もみられます。
決して難しい病気ではない!
うつ病はだれでもなる可能性があり、決して珍しい病気ではありません。厚生労働省が行った最近の研究
では、日本人におけるうつ病の有病率は6.5%と報告されており、日本人の15人に1人は一生に一度はう
つ病にかかる可能性があると考えられます。また、女性のうつ病の有病率は8.3%で、男性の4.2%と比較
すると2倍もうつ病になりやすいと言われています。
単なる気の持ちようでは治らない!
周囲の人に「ゆううつな気分だ」と訴えると。「気の持ちようだ」とか、「気にしすぎ」などと言われる
ことがあるかもしれません。しかし、うつ病は、脳内の神経伝達物質の働きが低下して活力不足となり、
ゆううつな気分に見舞われるため、単なる気の持ちようではなく、治療が必要になります。
単なる「落ち込み」とはここが違います。
日常生活でも気分が落ち込むことはよくあることです。例えば失恋をしたり、仕事で大きな失敗をしたり
すると、気分は落ち込みます。しかし、多くの場合は数日で回復し、また元気に“頑張ろう”と思えるよ
うになります。
ところが、いつまでたっても気持ちが沈んだまま、回復せず、2週間以上もこのような状態が続く場合
は、うつ病の可能性が疑われます。
また、落ち込みの程度はいつも同じではなく、多くの場合朝に重く、夕方になると軽くなる傾向がありま
す。このように一日の中で気分の落ち込みに変化があることを「日内変動」といい、うつ病の特徴の一つ
にあげられます。
この他、悩みや心配事があっても眠れなかった経験のある人も多いと思います。不眠はうつ病で最もよく
あらわれる症状の一つです。うつ病の場合は夜眠れないこともありますが、早朝から目が覚めてしますと
いう場合(早朝覚醒)も多いようです。
このように単なる気分の落ち込みとうつ病にはいくつかの違いがあります。
うつ病にはさまざまな症状があります。
こころの症状
気分の落ち込み
・気分が落ち込み、ゆううつな気分になる。
・悲しい気持ちになる。
・何の希望もなくなる。
意欲の低下
・これまで好きだったことへの興味や喜びがなくなる。
・気力が低下して、何をするにもおっくになる。
・人づきあいもいやになる。
・仕事をしたくなくなる。
・新聞やテレビを見なくなる。
・身だしなみに感心を払わなくなる。
あせり・罪悪感
・あせってイライラする。
・根拠もなく、自分の責任だと思う。
・過去の小さなことを思い出しては悩む。
思考力の低下
・集中力がなくなり、能力が低下する。
・物事の判断ができなくなる。
からだの症状
睡眠
・眠れない。
・眠りが浅かったり、朝早く目が覚めたりする。
・朝、目覚めたときが一番ゆううつである。
・睡眠不足から、頭痛や肩こりに悩まされる。
食欲
・食欲がなくなる。
・何を食べてもおいしいとは思えず、砂をかんでいるようだ。
・体重が減った。(または増えた)。
・胃がもたれる。むかつきがある。
自律神経系
・微熱が続く。
・ときどきめまいがする。
・息切れがする。
・冷や汗や寝汗をかく。
・からだがだるい。
・動いていないのに、疲れやすい。
・からだの動きが遅くなる。
・トイレが近くなる。
・便秘・下痢に悩まされる。
ホルモン系
・生理不順が続く。
・性欲が落ちる。
うつ病はこころとからだの両方に症状があらわれます。特に原因がわからないのに、こうした症状が2週
間以上続いている場合は、うつ病の可能性も考えられます。
いろいろなうつ病があります。
うつ病は私たちの身近にある病気です。
うつ病には、次のようなさまざまなタイプがあります。
仮面うつ病
こころの症状はそれほど目立たず、 からだの症状が前面に出てきます。うつ病とわかりにくのが特徴です。
老人性うつ病
高齢者ではからだの衰えに喪失体験などのストレスが加わって、うつ病になりやすいと言われています。
高齢者のうつ病では、身の置き所がない、物覚えが悪くなったといった不安感や焦燥感が強く出たり、
からだの症状が全面に出たりすることもあります。
躁うつ病
愉快で爽快な躁の気分が続く躁状態と、ゆううつな気分を繰り返します。躁状態のときは、気持ちが高揚
して自信に満ちており、一見回復したようにも思われるため、 なかなか病気と気づかれません。
女性のうつ病
調査によると、女性は男性の2倍うつ病になりやすいと言われています。それは、月経(女性ホルモン)
と関係していて、女性特有のストレスを感じやすい月経前、妊娠・出産、子育て、更年期は症状が出やす
くなります。
月経前うつ病
月経の10日前くらいから、イライラする、落ち着かない、怒りっぽくなるといった症状があらわれます。
慢性的に続くと、生活に支障があらわれるようになります。
産後うつ病
産後2〜3週間以降にイライラするなどの精神症状があらわれます。まら、だるさや頭痛などのからだの
症状だけが強くあらわれることもあります。
更年期うつ病
閉経前後、卵巣機能の低下によって、女性ホルモンの分泌量が減少するため、自律神経失調症状があらわ
れます。ゆううつになったり落ち込んだり、こころの変調もあらわれます。
治療の基本は「休養」と「おくすり」です
うつ病は、早い段階に、適切な治療を受ければ、治る病気です。しかし、放っておくと慢性化しやすく、
再発しやすい特徴があります。
うつ病治療の中心は抗うつ薬などのおくすりとなり、うつ病の多くはおくすりを服用することでよくなります。
ただし、いくらお薬を飲んでも、病気のきっかけとなったストレスを持ち続けている状態では、なかなか
よくなりません。
お薬を飲みながら、十分な「休養」をとることも必要です。長期にわたって休みが必要になる場合もあり
ます。また、こころの負担になっているような環境の調整も必要です。
うつ病を長引かせないためにも、きちんと医師の指示にしたがって治療を続けることが大切です。
うつ病治療のおくすり
うつ病治療に使用されるおくすりを一般的に抗うつ薬と言います。
抗うつ薬とは?
抗うつ薬は、基本的には少量から始めて、徐々に増やしていきます。これは患者さんに必要な量を調整す
るために必要なことで、副作用を避けることにもつながります。途中でくすりの量が増えていくのは、症
状が悪化したためではないかと不安にならないでください。
症状がよくなっても、服用を続けましょう
うつ病は再発・慢性化しやすいため、症状がよくなっても、しばらくはくすりを飲み続けることが大切で
す。抗うつ薬には、依存性や習慣性はありませんので、安心してください。
副作用が出たら相談しましょう
抗うつ薬の飲み始めに、吐き気やめまいなどの副作用があらわれる場合もあります。しかし、しばらくが
まんして飲んでいると、ほとんど自然になくなります。そのため、おくすりを勝手にやめないで、副作用
があらわれたら、医師と相談してください。
(周囲の方へ)受診を上手にサポートしてください。
体調不良が続いているご家族がいたら、一度受診するように勧めてください。
不安を広げないように声をかける
受診を勧めるときは、受け入れやすい言葉を選んで声をかけます。“うつ病”や“病気”という言葉を使
わずに、疲れなどと言い換え、提案するような言い回しにしましょう。
例)こころとからだの疲労を診てもらったほうがいいのでは?
ご家族の受診で、診察できることもあります
ご家族が不調に気づいても、本人が受診に消極的なケースもよくあります。こんなとき、ご家族が代わり
に受診されるのも、一つの方法です。そして、医師から聞いたことを本人に上手に伝えます。このとき、
治る病気であること、治療が必要であること、病院内の様子を伝えると、本人の不安を少しでもやわらげ
てあげられます。
(周囲の方へ)生活を上手にバックアップしてください
うつ病の治療には、一緒に生活するご家族の支えが必要です。
はげまさない
うつ病の人に「がんばって!」と 励ますのは逆効果になります。今はがんばりたくてもがんばれないこと
を理解してあげてください。今までと態度を変えず、普通に接することが患者さんの安心につながります。
考えや決断を求めない
決断を求めないようにします。「今日は何を食べたい?」と聞かれたときに、「何でもいい」と答える
と、うつ病の人は考えなければならなくなります。それよりも「カレーがいい?」などと具体的に答えて
負担を減らしてください。
無理に外出や運動を勧めない
外出や運動は、健康な人にとっては気分転換になります。しかし、うつ病の人にとっては、外出や運動も
負担になる場合があります。
重要な決定は先延ばしに
金額の高い買い物、引っ越しなど、大事なことを決定するのはストレスになります。できることなら、決
定は病気が治ってからにしましょう。
日常生活の負担を減らす
家事が負担になっていることがあります。「食事はつくらなくてもいいよ」「ワイシャツはクリーニング
に出して」など、家事の負担を減らしてください。
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周りの理解があるとちょっとは楽になりますよね。私も一時期、仕事で悩みすぎて精神的不調になったことがあります。かかりつけ医におかしいのがバレて、無理するなよって声をかけてもらたの!!気付いてくれる人の存在が心強いです。
2007/2/23(金) 午後 10:21
ゆうさん◆周囲の人が理解してくれていると、一人で悩まなくていいから、少し楽になりますよね。お医者さんが気づいてくれるといろんな面で都合が良いですね。でもやっぱり、家族や同僚が理解してくれないと、日常生活に支障が出ますからね。お仕事、無理しないで〜!
2007/2/24(土) 午前 0:02
すごい量の投稿ですね。いきなりこれだけ言われても分かりづらい…。統合失調症ではありますが、うつの人を理解できないでいます。
2007/2/24(土) 午前 3:58 [ camen_la_iider ]
yw94さん◆あまりの情報の多さだったんで、これでも情報を減らしたんです。自分のコメントも書けなくて残念。一つの疾患を理解するのには、これぐらいの量が必要なんですよね、本当は。
2007/2/24(土) 午後 6:00
これ、転載させて下さい。
2007/7/15(日) 午前 2:20 [ mimirinn ]
みみりんさん◆転載ありがとうございます。
2007/7/15(日) 午後 1:10