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E-TYPEのガレージ
Stop and smell the flowers !

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今回の会津への旅で僕が宿泊したのは、小原庄助さんで有名な会津若松近郊にある東山温泉・・・・
東山ダムから流れる湯川に沿った、伝統ある温泉街でした。
平日とあってか、ひと気が感じられない街並み・・・・
廃業した旅館や観光ホテルも目立ちます。

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で、泊まったのは「高橋館」という築75年、戦前から続く古典的な温泉旅館です。
車がやっとすれ違えるほどの細い道に面して玄関があるのですが、建物は・・・・イイ具合に朽ちているようで・・・

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そして反対側、湯川から眺めた「高橋館」は・・・・半ば廃墟のような姿・・・・なんだか背中がゾクゾクしてきます。

さて、玄関に入ると誰もいない様子でしたが、声をかけたところ奥から法被を羽折った高齢のご主人が・・・
そのまま宿泊する部屋に案内していただきます。

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僕が案内された部屋は・・・・湯川がよく見える2階の二部屋分の広さを持つ旧い座敷でした。
その造りは・・・・同じ東山温泉の代表格、旅館「向瀧」にもヒケをとらない・・・・というのは褒めすぎでしょうか・・・
しかし床や天井の状態は・・・・はっきり言って傷んでいる・・・・としか表現の仕様がありません。
きっと、維持していく余裕も無かったんだろうなァ・・・

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縁側よりの眺め・・・・・う〜ん・・・・実に寂れた光景!

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これから先は、いつものように館内を探検です。

しかし・・・・はっきり言ってこの「高橋館」・・・相当Deepです。
以降の記事は、鳥肌が立ったりメランコリックな気分になったり漠然とした不安感に襲われる可能性もあります。
気の弱いかたは・・・・ここから先の画像はご覧にならないほうがいいのかもしれません・・・・

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その館内は、震災の影響もあったのかも知れませんが、立ち入れないエリアがあったり、天井が落ちそうになっていたり、壁にヒビが入っていたり、壁紙が剥がれていたり・・・・なんだか悲しげな光景・・・

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でも一番の驚きは、洗面所や風呂に行くためには、このワケあって使用不能となった、あまりにも不気味な便所を通らなければならないことでした。 この場所・・・・いい年をした僕でさえ、通る度に得も知れぬ軽い恐怖感さえ覚えてしまいます。 ここまで来ると・・・・つげ義春の世界・・・を通り越して、水木しげるの劇画に登場してしまうような雰囲気でしょうか・・・それだけの妖気が漂っているような気配・・・

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なんだか・・・・生きながらにして朽ち果てていかなければならない運命を与えられた建築物の、断末魔の悲鳴や嗚咽が・・・・聞こえてくるような気がしませんか?

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その風呂は・・・名物『岩風呂』・・・
でも高齢のご主人が「何時頃風呂に入るのか?」をしきりに訊いてきました。
なんでも温泉の温度が下がってしまい、加熱しないとダメになったのだとか。。。

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玄関のネコも・・・・決して剥製ではないのですが・・・・動く気配もありません・・・

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素泊まり一泊4000円也。
一時は栄華を極めたであろう、この東山温泉「高橋館」・・・・

ここは・・・普通の感覚をお持ちの方や、女性には決してお勧めできる宿ではありません。
そして残念なことに、この先も長く存続できるとは到底考えられません。

でも僕は、極めて丁寧に建てられたにも拘わらず、不幸にも朽ち果ててゆく途中の姿を生き永らえながらも晒すこの旅館に、恐怖感や不安感に勝る、滅びゆくものの美しさ、儚さ、そして愛おしささえも感じてしまうのです。

それは・・・・不幸にも時代に抗うことの出来なかった人の生きざまを、はからずも数多く見てきてしまった年齢に僕自身が到達したからなのかも知れないのですが。。。。。

この記事に

  • 顔アイコン

    老舗向瀧の存在はあっても 東山温泉はどうも閑散とした
    寂しい印象があります。 まだこんなディープな旅館 息が途絶えそうにも残ってたのですね〜 何もかも時間が止まっているようで
    館内の造りも手入れさえあればとても素敵なんだろうな。。。
    滅び行く姿かぁ・・・また廃墟がひとつなんて思うと寂しいなぁ 削除

    [ acoron ]

    2012/10/31(水) 午後 1:10

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    こ、こ、これは怖い、怖すぎます!写真をよく見ると、そこここに顔や影が写っているような気が・・・。もちろん、宿泊者は全館でも一人だけですよねぇ。夜中にトイレに行けないなぁ。でも、5枚目の写真にある「三国同盟のポスター」は、いまやそのものが「貴重品」であって、看板にあるように帳場に預けないといけないと思います。

    [ tek*o8*0*olv*122 ]

    2012/10/31(水) 午後 1:33

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  • 顔アイコン

    すごいですね〜。どうやって見つけたんですか?
    しかも、調度品・・・不思議なものばかりです。「貴重品」の張り紙のとなりの人形は「入浴中」かなんかですか?
    これ、廊下で誰かと出くわしたら「ギャッ!」とか叫んじゃいますね・・・・寝てる時も座敷わらしが隣で寝てるとか?笑。

    [ 夏の夕暮れ ]

    2012/10/31(水) 午後 3:37

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  • う〜ん、究極ですね。どうやって経営を維持しているのか……、そこが一番知りたいですね。

    [ mgf ]

    2012/10/31(水) 午後 3:44

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  • 顔アイコン

    相当大きな旅館のようで、きっと昔は熱海のように団体客が来ていたんでしょうかね?
    古いのは良いですが、手入れがされてないと荒んだ感じになってしまうのが残念なところですね・・・
    部屋は良い感じですね。調度品も今は見られないものばかり・・

    Architec

    2012/10/31(水) 午後 4:41

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    大きな古時計、三国同盟の絵柄が何とも良い感じです。
    一人で泊まってみたい(家族は連れて行かず…)旅館です。

    昭和 太郎

    2012/10/31(水) 午後 8:46

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  • TR4A 様
    寝つけずに夜中に行ったのですが・・・ビビりました。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:00

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  • 赤影 様
    きっと昭和40年代頃までなら客も多かったんだろうなァ・・・って思います。綺麗に修復できてればまた違っっていたんでしょうが。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:02

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  • SAI−UN 様
    男の一人旅にはいいと思いますョ!
    但し部屋にはエアコンがありませんでしたが・・・
    (それがこの座敷の雰囲気の良さでもあります)

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:05

    返信する
  • 夢似 様
    女性でひとりでこの宿に泊まられる方もいらっしゃるみたいです。
    但し今の時期は会津盆地にカメムシが大量発生していて、僕の部屋にも遊びにきてました。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:06

    返信する
  • acoron 様
    ひと気のなかった東山温泉のなかで、「向瀧」だけは賑わっていましたョ。この「高橋館」、今の法律ではもう建築できない複雑な内部を持っている貴重な存在・・・・なんとか残って欲しい旅館です。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:09

    返信する
  • tek*o8*0*olv*122 様
    僕もホント、怖かったのですが必死でフラッシュ焚いて撮影しました。写真見る時もなんか写ってやしないかと・・・・写ってないですよネ!?

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:11

    返信する
  • 夏の夕暮れ 様
    僕は写真に写ってるネコがあまりに動かないので一瞬剥製かと思ってギョっとしました。
    こういった旧い旅館は・・・・多分僕のような”スキモノ”を呼んでるんじゃないかと思いますョ。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:14

    返信する
  • MGF 様
    モンダイは維持費、ランニングコストなんでしょうねェ・・・
    どうしてるんでしょう・・・
    もしかしてコアなファンがいても不思議ではない魅力があることは確かですが。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:16

    返信する
  • Architec 様
    今では部屋は2〜3くらいしか使っていない様子でした。
    本当は魅力的な座敷が他にもありそうでしたが、流石に開ける勇気が。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:18

    返信する
  • 太郎 様
    一人旅にはいい旅館です。ボーっとなにも考えない時間、たまには独りで過ごしたいですよネ。複雑怪奇な旅館内部も刺激的ですし。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 9:20

    返信する
  • すごくディープなところに
    宿泊されたんですね〜
    さすがです。

    ここまで探究心がおありとは
    素晴らしいです・・・

    東北にいて温泉好きな私でも、
    宿泊するには選べない場所でした(汗)

    雪の月

    2012/10/31(水) 午後 11:32

    返信する
  • 雪の月 様
    ここは・・・なかなか泊まるには勇気(?)がいるような宿ですが、他では得られないエンターテイメント性があるような気がします。
    その良さを理解する人は・・・・なかなかいないとは思うのですが。。。

    [ E49FXN ]

    2012/10/31(水) 午後 11:45

    返信する
  • 顔アイコン

    はじめまして
    何となく高橋館を検索していたらたどり着きました

    私も30年ほど前
    2回ほど泊まったことがありますが
    すでにその時から
    廃墟同然でした
    あの後30年も現状維持されていたことに
    驚きを通り越し感動さえ覚えます
    地下に行くようなトイレは当時は使えていましたが

    お盆の時期なのに
    客は我が家族しか泊まっていませんでした

    その時の話だと
    若主人(当時)の女遊びが激しく
    奥さんが小さい子供を置いて
    出て行ったと話していました

    当時はその子供の遊び道具が玄関に
    無造作に置いてあったけど
    その子供たちはどうしたのですかね

    [ ニコ ]

    2014/2/21(金) 午後 0:35

    返信する
  • ニコ 様
    はじめまして。コメントいただきありがとうございます!
    30年以上も廃墟同然って旅館も珍しいですネ・・・
    しかしそんな過去(?)があった宿だったとは、どうりで幸薄な感じが漂っているはずです。このシュールな雰囲気の空間・・・一体いつまで存在できるんでしょうねェ。。。

    [ E49FXN ]

    2014/2/22(土) 午後 7:56

    返信する

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