超低水準一般文学論研究(メモ)
3106、論文「文明論と戦略史」の為のメモ・22。主題:3106、論文「文明論と戦略史」の為のメモ・22。
…戦略、及び戦略論の基礎。
…第一命題。「戦略は有るからと言って“勝てる”とは限らない、詰まり“戦略目標の達成する事が成功するとは限らない”」こと。
…戦略、方略の目的は、其の先ず「目的」を定め、其の目的に対して如何なる方策が有るかを理詰めに解析し、総合して報告して其の「主体」の判断を仰ぐに有る。だから例えば「戦略が有った」としても其れは勝てる理由とは成らない。「負ける」事を結論付けて居る場合さぇ有るだろう。
実例有り。
例えば日中戦争(ほぼ10年)が過ぎて居る所で更に「太平洋戦争(大東亜戦争)」へと持ち込もうと時の東條英機内閣(1941〜)が其の決戦を決意しようとした時で有る。其れを下った命令により集められたアドホックな一時的特命集団(一種の瞬時的シンクタンクと呼べるものだろうか)が、「日米対戦」という事は「対英米等戦争」に参加する・乗り出すについて、其のシミュレーションsimulation(模擬試験作戦)をした事が有る。
此れで出た結果が興味深い。
其れは、若し日米開戦に至ったならば、其の期間ほぼ「四年」しか日本の体力は持たない…という報告書で有った。
時の東条英機内閣はそんな事が有るかと此れを握り潰した。そして、1941年(昭和16年)12月8日の「ハワイ奇襲」によって日米開戦が宣戦布告を正式には遅れる事の儘に始まってしまい…。
結果はかっきりと「四年間」、〜1945(昭和20)年の夏に戦争が「日本の敗北で終結した」。
詰まり、軍部の策定した評価機関でも又太平洋戦争を論理類推した所、四年間のみが日本の戦闘期間で、其のあとは継続不可能、詰まり戦争終結か敗戦しか無い、と言ったものである。
此れは、事態の結果から言えば、相当高度の知的判断水準が軍部等内部にも在った事を示唆する。
しかい、戦略というものや戦争の開始や判断、開戦の可否・回避が出来るものでも無いらしい。
具体的な手持ちの判断材料と論推だけで全ては決まりはしない。
此の場合はそもそも軍部・当時の日本政府執行部者に最初から「開戦シナリオ」が有った。諮問は「開戦」の為だけに置かれたので有る。そして求められる必要性は決まって居た。
斯ういう事態の中で不利な結論を得たとしても無意味で有る。
そして開戦に至り…、戦略と言うより実は「戦争の概略」、及び大戦の概略は大きくあの様に動いて居り、結末が付いた。
非常に実際的と具体的論推と、現実の実際の運用面では違いが出る事も有る。日本は其の結果、最後迄残り僅かの勝利或いは有利停戦の可能性に賭け、そして先ずはあの様な前代未聞の海洋奇襲作戦へと出たので有る。そして…結果は見た通りだ。「ミッドウェーの戦い・航空母艦戦」で全ての可能性を失い、日本はじり貧の敗戦国に成って行く。日本の僅かに掛けた「実際」へのシナリオは崩れた。
「戦略」は事態を変える事は出来ないし、其の解決の為の最良の提案を出そうとするが、実は戦略をもってしても勝利自体はきちんとした運用が出来る程度で有って、其れ以上は望めないので有る。
言わば戦略は「オペレーション・システム」だ。此の戦略の上で作戦や戦術・戦技といったアプリ(定理)は動くので有り、OSの上で動くソフトウェア(アプリ其の他)の様に、それらは響く。だがOSは有る設計思想より出て来て居り、其の限界性からすべての足を引っ張り、又支援をする。OSは其の前にコントロール(制御)するハードウェアの設計思想(アーキテクチャ)に依って居り、此処に其の存在性を縛られる。万能模擬機械性能を持つソフトウェアでも、其のハードウェアの限界をなかなか越えられない。
思うに、可変性だが、民族や国家の性格と言ったものが有るならば、行動は其の国家や民族national等の人格的統御によって動くだろう。
「戦略」strategyが重要なのは言うまでも無い。しかし過信も出来ない。戦略を立てようとすると、「敗北」の文字が浮かび上がる事が有る。其れでも最適・最良の選択をしようと言うのが、戦略の最高意義で有るだろう。「戦略目標strategic-object」とは、必ずしも具体的な局面、現今の事実を向いて居るのでは無い。例え「負け」が確実視されても其れはそれなりの「戦略」を持てるので有る。
戦略でも、出来る事は努力目標の大体の前提構造を図る事が出来るのみだ。
「勝利」や「成功」とは、それほど覚束ないものでしかない。だが「マネジメント」は確実にその実現を必要とするというより求める手続きと方法論で有る。
だから「戦略が無い」と言う時には、其れは問題では有るにせよ確信はしないで欲しい。「戦略」は或る種の積み立ての努力により発生するので有り、日常の普段の心掛け、努力は決して無駄には成らない事なのであると。
戦略とは、そういう意味ではあくまで道具で有る。
そして生きて行く為には哲学が要るかも知れないが、其れもまた人間とはどういう存在でありどういう生き方をすべきかという深い考え、悟りなので有り、「其の前」にはそもそも「人間は自分の意思で以って此の世に生まれて来たのでは無い」という、誰もが直面する「非情な真理」にはぶつからずには居れなく成る。
私達は其の非常な真理に向かいつつ、態度を決め、そして生きるか死ぬかを選び、そして生きて行くもの其の構造の理解(哲学や哲理)を基礎に、組み立てられた「仮説方法論」が戦略で有るのを間違え無い必要に感じる。
「絶対の勝利」などと言うものは有り得ない。
例えば、私達が戦略を練る場合、其処には確りと自然災害や、程度を少なくても宇宙からの小惑星の落下(衝突)や其の他の現代起きそうな大事故を想定し得て居るだろうか?
私達は今其れを問われているのだ。「戦略=勝利公式」では無い。
寧ろ「哲学=諦念・諦めと決着から来る冷静な行動方針」だと見た方がよい。
うっでぃ・あうぇあ// |
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