チーム森田の“天気で斬る!”

森田正光はじめ人気お天気キャスターによるチームブログ。

海が大気に与える影響

こんにちは、宮城の小杉です。
 
今、日本の上空には強い寒気が流れ込んでいて、きょうは仙台市内でも雪が降り積もっています。

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(今朝9時頃 仙台市内)

宮城県でもこれなのですから、脊梁山脈を越えた日本海側ではさらなる大雪となっていて、特に山陰地方はきのう伊藤さんも書いた風のぶつかり合いによって発達した雪雲がかかり、24時間で80cm以上の雪が降っている所もあります。

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(きょう午前9時現在の24時間降雪量)
 
鳥取では大雪によって多数の車が立ち往生を起こしていて、自衛隊に災害派遣要請も行われたそうです。きょうこの後も冬型の気圧配置が続くため日本海側の地域を中心に大雪に警戒が必要です。
 
 
さて、この日本海にドカ雪をもたらしている雪雲は、大陸からの冷たい空気が日本海で水蒸気と熱エネルギーを受け取って発達したものです。
一方で、本州の南を流れる黒潮も大気に熱エネルギーを供給し低気圧を発達させる、という論文が先日海洋研究開発機構と北海道大学により発表されました。http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170121/

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(日本付近の海流と海面水温)
 
黒潮上では水蒸気が盛んに供給されていて、その水蒸気が水に変わる時に熱エネルギーを放出するため低気圧を急速に発達させる、というもので、さらに低気圧が発達することにより上空の偏西風を大きく蛇行させ、太平洋を取り巻く大気の流れにも影響を及ぼす可能性があるそうです。
 

私が気象予報士の勉強を始めた頃は「上空の偏西風の蛇行により温帯低気圧が発達する」と教わっていたので、今回の論文はその原因と結果が逆の内容、大変興味深く読ませていただきました。

そして冬〜春はこうした低気圧が発達しやすい時期でもあります。太平洋側の皆さんも小まめに気象情報をご確認ください。


小杉浩史

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松江の旅

こんにちは。

広島の伊藤です。

1月最初の三連休に島根県松江市に行ってきました。一番楽しみにしていたのは堀川めぐり。
国宝、松江城を囲む堀川を小舟にのってのんびり回る遊覧船で、地上から見るのとは違った松江城が楽しめます。

この日の最高気温は9.1度と、とっっっっっっても寒かったんですが足元はぽかぽかでした。
というのも、この遊覧船は冬はコタツがついているんです。
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ぬくぬくのこたつに入りながら国宝を見られるなんて贅沢ですよね。
今年は4月10日まで運行するそうです。

ただきょうはその堀川めぐりが運休になっています・・・
松江でも12時現在24センチの積雪となり、大雪警報も出ています。
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中国地方の大雪の原因は、強い寒気が流れ込んでいることと、天気図にはあらわれない前線です。

気象衛星をみると、黄色で囲んだあたりは他と比べて雲の質が違って見えませんか?
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北風と北西風がぶつかり、他の所より雪雲が発達しているんです。

この前線の先に当たる島根県東部や鳥取県、岡山県北部に大雪警報が出ているんです。

特に冬は気象衛星の雲の質にも注目してみてください。


伊藤麻衣
http://www.weathermap.co.jp/caster/itou-mai/

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(1/22 横浜市青葉区)

こんにちは。河津です。
関東では20日(金)に雪や雨が降りましたが、この土日は穏やかに晴れて、お出かけにも良い天気となっています。巷では河津桜も咲き始めたようです。

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(以下、画像は気象庁HPより)

さて、こちらは気象庁が公表している、降水の予報精度(適中率)を地方ごとに色分けした図です。
関東甲信地方は緑色の表示となっていて、冬(1月)における適中率は90%、全国でも最も高い値になっています。(全国平均は82%)
20日の様に南岸低気圧が近づくと、雨か雪か、降るか降らないかで戦々恐々とするわけですが、それ以外の気圧配置の時には関東はだいたい晴れるため、適中率が高くなります。

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一方、こちらは同じ適中率ではありますが、夏(7月)の図になります。
関東甲信地方は茶色の表示で77%となっており、冬とは打って変わって全国で最も低い値です。(全国平均は79%)
これは梅雨や夕立の起こりやすい時期にあたることや、関東甲信地方が南や東の海から入る湿った空気の影響を受けやすいことが原因と考えられます。

天気予報とひとくちに言っても季節や地方によって当たりやすさは違うということがわかっていると、突然の雨にも柔軟に対応できるかも知れません。

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なお、1年間の平均でみると関東甲信地方の適中率は84%で、全国平均の83%に近い値になっています。
一方、北海道と沖縄は共に78%で全国で最も低い値です。
北海道では予報する範囲が広いのに対して雪の降る範囲が部分的になってしまう影響が大きく、沖縄地方は島嶼(とうしょ)という環境により、降水の発生場所を特定しにくいことが影響しているようです。


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