チーム森田の“天気で斬る!”

森田正光はじめ人気お天気キャスターによるチームブログ。

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台風16号は、きょう午前9時現在、
中心気圧905hPa、最大風速55メートル、最大瞬間風速75メートル、
依然として、大型で猛烈な勢力を維持しています。
 
今後、最盛期を過ぎるものの、
海水温が29℃くらいある暖かな海面上を北上するため、
衰え方はとても緩やかだと予想されています。
 
イメージ 1
 
沖縄本島をほぼ直撃する形で通過する予想の、
あす(日)明け方〜朝の内にかけては、
中心気圧920hPa、最大瞬間風速70メートルと予想され、
九州の西海上を北上するあさって(月)の午前9時でも、
中心気圧935hPa、最大瞬間風速は65メートルと予想されています。
 
ちょうど3週間前の日曜日(8月26日)に、
推定気圧915hPa〜920hPaで沖縄本島を西進した台風15号の時は、
台風の構造上、予想されたほどの猛烈な風は吹きませんでした。
 
奇しくも、今回はまさに前回と同じような勢力で、
同じ日曜日に沖縄本島を通過する予想となっています。
 
前回空振りだったから、今回も・・・という安易な考えは捨てた方がいいでしょう。
 
このクラスの台風が通過する際には、
ほとんどの場合、瞬間的に60メートル以上の猛烈な風を吹かせているからです。
 
ただし、沖縄本島の西側を通過するか、東側を通過するかで、
風の強さは変わってきます。
 
沖縄本島直撃、あるいは西側を通過する際には、
より猛烈な風の吹くおそれが高まりますので、
一段と警戒が必要になると思います。(最大級の警戒が必要)
 
最大瞬間風速が60メートル以上に達した場合は、過去の例から、
電柱や大きな樹木が倒れたり、車が横転したり、木造家屋が倒壊するなどの被害が出始めます。
 
今回の台風は、このような猛烈な風に対して一番の警戒を要しますが、
高潮に対しても、十分な警戒が必要です。
 
それは、あすが新月で、あすからの3日間は、干満の大きな大潮となるからです。
更に、今の時期は海水温が高いため、海面自体がもともと上昇しています。
 
こんなところに、中心気圧が非常に低い台風がくると、
吸い上げ効果や吹き寄せ効果が働いて、
より大規模な高潮が発生するおそれが高まります。
 
近年の高潮被害で顕著だったのが、1999年9月24日の台風18号。
熊本県の不知火町で死者12人という大きな高潮被害が発生しました。
 
この時は非常に強い勢力で熊本県を直撃したのですが、
9月24日は満月一日前の大潮で、
高潮の発生した朝に満潮をむかえていました。
つまり高潮の発生する要因が全て重なってしまったことになります。
 
今回の台風16号は今のところ、
九州の西をやや離れて通過する予想ですが、
それでも、勢力が強いことや大潮期の満潮と重なることなどから、
もともと干満の差がとても大きな有明海などでは、
十分に警戒をした方がいいでしょう。
 
もちろん、あすの明朝、
台風の直撃と満潮が重なる沖縄本島でも厳重な警戒が必要です。
 
各地の満潮や干潮などの情報はこちらで・・・
 
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杉江勇次
(上図は気象庁発表資料に加工了承済み)
 

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