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187ページより
核兵器の生みの親とも言えるアインシュタイン博士は原子爆弾が日本に落とされたことに悔悟の念を持ち、1955年4月に、核兵器廃絶と戦争廃止を訴える「ラッセル・アインシュタイン宣言」に署名した。この署名に湯川秀樹氏など9名の学者が加わり、「パグウォッシュ会議」という原爆反対の物理学者の運動が生まれた。日本はこの遺志を引き継ぐべきだ。
 国内経済が低迷し、国民の不満が蓄積されるとき、安価な国家統合の手段として歴史やナショナリズムが動員されやすい。今の日本にもこの傾向が強く感じられる。
 五百旗頭真(いおきべまこと)防衛大校長が指摘するように、中国と隣接する日本は、日米中連携の中でアジア太平洋地域の真の平和と友好を育む努力を注ぐべきだ。
 安倍首相は2006年9月29日の所信表明で、「日本人が本来持っていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを、純粋に保って、忘れずにいてほしい」というアインシュタイン博士の言葉を引用した。
 博士は1922年に来日した。日本とドイツは第1次大戦に勝利したばかりで友好関係を持っていた。来日した博士は次の言葉も残している。「日本に来て特に気になるのは、いたるところに軍人を見かけ、平和を愛し平和を祈る神社にも武器や鎧が飾られていることで、それは、全人類が生きていくのに不必要なことと思います」と語り、大阪での歓迎会場が日独の国旗に埋め尽くされているのを見て、「日独親善の気持ちには感謝しますが、軍国主義のドイツに住みたくないと思っている私には、余りいい気持ちはしませんでした」と述べたという。私たちは可燃性の高いナショナリズムが高揚することを常に警戒しなければならない。

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