今、まさに泥沼の中ですよ
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今、貴社はまさに底なし沼の中であがいている状況にありますよ。
またまた倒産情報です。
昨年初秋、間接的に経営再生の打診があった会社です。
倒産会社経営者と交流のある別会社のオーナーからのご心配の問合せでしたが、先日民事再生法を申請しました。
このままでは経営の継続は無理だとの判断は、その別会社のオーナーはとっくに察知されていました。
当事者の経営者は何とか倒産回避の打算はあったと思われます。
では、この両者の違いは「何」なんでしょう。
経営不振で泥沼に落ち込んだ経営者は、自社がどの程度、どの様な泥沼に、落ち込んでいるかということの判断がなかなかできません。
それどころか、益々周りの関係先を巻き込んで底なし沼に沈んでいきます。
外部からみると、その会社自体の混迷度や支援体制判断等が大凡見極めがつきますが、当事者は自社のおかれている立場が判断できず、「売上さえ回復すれば」とか「返済が猶予されれば」とか、藁をも掴む気持ちで祈り続けるだけです。
当然簡単には、経営環境である泥を乾燥させ足場を固めて困難から脱出することは到底無理です。
周りからはそれが良くみえます。
ですから、親密な外部交流関係者からの判断や専門家からのアドバイスを真摯にきく耳が必要となります。
これも経営者の重要な経営能力の一つです。
特に、同地域で利害関係のない会社経営者の判断やアドバイスは貴重なものになります。
しかし、取引先や金融機関先の判断は利害関係がありますので逆効果であまり参考にはなりません。
不振に陥った創業経営者はもとより二代目や三代目は、第三者に経営環境の読み違いや経営判断のミス等を指摘されたり、又は支援協力を要請しアドバイスをもらうことを「恥」だと思い込む傾向があります。
なんとか自力で泥沼からの生還を試みる責任感は理解できますが、足首まで泥沼の中ならなんとかなるかと思われますが、首まで泥沼に沈んでいる状況では自助努力は到底無理です。
この見極めが大切です。
ですから、高所大所からの判断が必要です。
特に経営内部を直接指揮をとっている経営者は顕著です。
支援を判断するのか、思い切ってスリムになって再生を図っていくのか
特に、動きづらくなっている手足や壊死してしまっている手足を切り捨てる判断が急務になります。
この判断ができないからあげくの果て、消耗しきってしまい、関係先を巻き込んでの大量溺れ死になってしまいます。
戦国時代ならまだしも現代は違います。
殿がワンマンでまともな手だてもなく、一族や一国をも滅びさせてしまう判断や行為は「殿の大罪」です。
内部だけみていると外部から自社のおかれている立場や金融機関からの自社判断を知る由がありません。
ご自分で苦労して創業して成長発展させてきた会社ではありますが、だからと言って勝手に関係取引先を巻き込んでの心中は現代では許せません。
自分が生み育てた子供を自己判断で勝手に「手」にかけるのと一緒です。
それは社会が許しません。
そんな惨いことは止めて、早めに組織や経営体が生きのびる決断が必要であり、他からの貴重な意見を真摯にきくべきです。
手だてはいっぱいあります。
それをきいて実行するか否かは経営者の判断一つです。
経営者は、会社の「生と死」の表裏一体の状態判断と決断が重要な仕事です。
まさにこの例が当てはまる残念な倒産情報でした。
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