雑記
NHK大河ドラマ「太平記」感想『太平記』(1991年放映)は
50作を越えるNHK大河ドラマの中で 唯一、鎌倉幕府滅亡〜南北朝を描いたドラマです。 放映当時の記憶は残っているのですが、
たぶん、全部は見ていなくて、 今回、レンタルショップで借りて、 初めて、全体のストーリーを理解した気がします。 この時代って、調べれば調べるほど、
複雑怪奇なんですよね。 (幕末〜明治維新もそうなんですが、 よくドラマ化されているので、 自然に身についた知識があります。) 丹念に見ていくと、
途中で、自然消滅のように消えてしまったキャラがあって、 構想に不備を感じる部分はありますが、 全体としては、スケールの大きい傑作だと思いました。 今回は、記憶が薄れないうちに、
感想をまとめておきたいと思います。 主要登場人物の感想です。
配役もつけておいたので、 ずっと昔に見たきりという方も、 少しは思い出していただけるのではないかと思います。 足利 尊氏(真田 広之) やっぱり、主役は、かっこよくなければ! 馬を使ったアクションは、すべて本人の演技というのがすばらしいです。 源氏嫡流のお坊ちゃんで、お人好し、悪く言えば優柔不断。 でも、追い込まれると、意味もなくポジティブで強気。 そんな、尊氏を、好演したと思います。 足利 貞氏(緒形 拳)
尊氏のお父さん。 普通にしゃべっているのに、台詞一つ一つに深みがあります。 やっぱり、緒形拳って、すごい役者だったんですね。 足利 直義(高嶋 政伸)
直義を評価する人たちからは、この人物像は不満だったようですが、 まあ、主役は、兄・尊氏ですからね。 前半は、いつも「兄上!」から始まる《暑苦しさ満点》の演技でしたが、 後半は、貫禄も出て
最後まで、ドラマを盛り上げる重要キャラでした。
登子(沢口 靖子)
尊氏の妻。 初登場シーンは《かぐや姫》のような美しさ。 やっぱり、ヒロインは、美しくなければ... 後半の親ばかぶりも、好演。 藤夜叉(宮沢 りえ)
原作にも登場する女性だが、架空の人物。 尊氏の子(足利直冬)を産む、もう1人のヒロイン。 お母さんになってからの演技は、若い(当時)のになかなかのものでした。 高 師直(柄本 明)
尊氏の執事。 何を考えているかわからない不気味な人物。 でも、危なっかしいところはあったものの、 最後まで尊氏には忠誠を守りました。
柄本明の個性的な演技には、魅了されました。 天皇家など眼中にないという役を演じた彼が、 最近では、 明治天皇に殉死した乃木希典を演じているのですから面白いです。
北条 高時(片岡 鶴太郎)
「篤姫」で岩倉具視を演じていたときにも、 北条高時に見えてしまうくらい、 この「太平記」の演技はインパクトがありました。
単なるバカ殿かと思いきや、 実は結構、真実を見抜いていたりする複雑な役でした。 いいドラマのポイントは、 悪役がどれだけ深く描かれているかだと思うのですが、
その意味では、『太平記』の脚本は、よく作り込まれていたと思います。 長崎 円喜(フランキー 堺)
今回、DVDで見て、迫力を感じたのは、この方の演技です。 序盤では、主役をいじめる憎々しげな悪役。 でも、北条家から見ると、 屋台骨が腐って崩れ落ちる寸前の北条家を 必死でささえていたけなげな面も。
佐々木 道誉(陣内 孝則)
おまえは、いったい誰の味方なのだ! と画面に向かって叫びたくなる謎の行動。 でも結局、最後まで尊氏の味方だったのは道誉だけなんですよね。 いつも高笑いして去ってゆく婆娑羅大名のキャラは、 ともすれば暗くなりがちな話を、明るく盛り上げてくれていました。 なぜか、尊氏くんは、道誉といるときが、一番、楽しそうだったなぁ... しかし、道誉の子孫が、 浅井三姉妹の次女が嫁いだ京極家だとは意外...
後醍醐天皇(片岡 孝夫)
王者の品格があって、しかも野性味もある。 天皇を主要キャラとして描くのは、当時としては大冒険であり、 難しい役だったと思いますが、見事に演じきったと思います。 楠木 正成(武田 鉄矢)
♪暮れなずむ町の光と影の中〜 という音楽が聞こえそうな初登場シーンでした。 戦前は、忠臣の代表のような人・楠木正成をどのような人物に描くか、 それが、この『太平記』の大きな問題点だったようです。 忠臣のイメージをくずさず、 しかも戦前の価値観に戻らない正成像を描くには、
最適の配役ではなかったかと思います。 北畠 親房(近藤 正臣)
南朝の重鎮で、後半の悪役。 親房が登場するシーンは、場面に重みがありました。 こういう力量のある脇役が、 ドラマ『太平記』の魅力を高めていたことは間違いありません。 ただ、息子の顕家(後藤久美子)だけは、 やっぱり無理のあるキャスティングだったなぁ。 他にも、
印象に残る役はあるのですが、 きりがないので、このあたりでやめておきます。 次回は、いつものブログに戻ります。
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第569回 北陸本線:高月 → 木ノ...
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(前々回の続き)
雨森を歩く
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