四旬節第三月曜、ナアマンの治癒、王下5・1-15a
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今日の第一朗読は、列王記下の預言者エリシャの行なった奇跡の一つが読まれます。 南北王国時代(前9世紀ごろ)、北イスラエル王と隣国アラム(シリヤ)王とは仲が悪く、度々争っていました。 その敵国アラムの将軍(ナアマン)のライ病を治したという、預言者エリシャの物語です。 シリヤ王は、重臣ナアマンの治療のために、敵であるイスラエル王にわざわざ紹介の手紙を添えますが、イスラエル王はそれを嫌がらせと誤解します。 ◆ナアマンの治癒、王下5・1-15a 5:1 アラムの王の軍司令官ナアマンは、主君に重んじられ、気に入られていた。 主がかつて彼を用いてアラムに勝利を与えられたからである。この人は勇士であったが、重い皮膚病を患っていた。 5:2 アラム人がかつて部隊を編成して出動したとき、彼らはイスラエルの地から一人の少女を捕虜として連れて来て、ナアマンの妻の召し使いにしていた。 5:3 少女は女主人に言った。「御主人様がサマリアの預言者のところにおいでになれば、その重い皮膚病をいやしてもらえるでしょうに。」 5:4 ナアマンが主君のもとに行き、「イスラエルの地から来た娘がこのようなことを言っています」と伝えると、5:5 アラムの王は言った。「行くがよい。わたしもイスラエルの王に手紙を送ろう。」 こうしてナアマンは銀十キカル、金六千シェケル、着替えの服十着を携えて出かけた。 5:6 彼はイスラエルの王に手紙を持って行った。そこには、こうしたためられていた。「今、この手紙をお届けするとともに、家臣ナアマンを送り、あなたに託します。彼の重い皮膚病をいやしてくださいますように。」 5:7 イスラエルの王はこの手紙を読むと、衣を裂いて言った。「わたしが人を殺したり生かしたりする神だとでも言うのか。この人は皮膚病の男を送りつけていやせと言う。よく考えてみよ。彼はわたしに言いがかりをつけようとしているのだ。」 5:8 神の人エリシャはイスラエルの王が衣を裂いたことを聞き、王のもとに人を遣わして言った。「なぜあなたは衣を裂いたりしたのですか。その男をわたしのところによこしてください。彼はイスラエルに預言者がいることを知るでしょう。」 5:9 ナアマンは数頭の馬と共に戦車に乗ってエリシャの家に来て、その入り口に立った。 5:10 エリシャは使いの者をやってこう言わせた。「ヨルダン川に行って七度身を洗いなさい。そうすれば、あなたの体は元に戻り、清くなります。」 5:11 ナアマンは怒ってそこを去り、こう言った。「彼が自ら出て来て、わたしの前に立ち、彼の神、主の名を呼び、患部の上で手を動かし、皮膚病をいやしてくれるものと思っていた。 5:12 イスラエルのどの流れの水よりもダマスコの川アバナやパルパルの方が良いではないか。これらの川で洗って清くなれないというのか。」 彼は身を翻して、憤慨しながら去って行った。 5:13 しかし、彼の家来たちが近づいて来ていさめた。「わが父よ、あの預言者が大変なことをあなたに命じたとしても、あなたはそのとおりなさったにちがいありません。あの預言者は、『身を洗え、そうすれば清くなる』と言っただけではありませんか。」 5:14 ナアマンは神の人の言葉どおりに下って行って、ヨルダンに七度身を浸した。 彼の体は元に戻り、小さい子供の体のようになり、清くなった。 5:15 彼は随員全員を連れて神の人のところに引き返し、その前に来て立った。 「イスラエルのほか、この世界のどこにも神はおられないことが分かりました。 ※ 敵国の将軍ナアマンはこの奇跡で、イスラエルの神を信じるに至ります。 ヤーウェの神の愛と栄光は、民族を超え、国境を越えて普遍的であることを物語ります。 しかし、この国際的視点は、その後イスラエルが滅び、捕囚後の神殿国家となったとき失います。
民族主義におちいり、偏狭なユダヤ主義となったこの、イスラエルを批判したのが、続いて読まれるルカ福音書のイエスでした。 |



