PROBE法
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昨日、書いた事にちょっと解説を加えておこう。
まずメガスタディーのオープン試験だが、
PROBE法と言う試験である。
本来は大規模試験は二重盲険のRCTでやるのが正しい。
正しいと言うかそれが一番信頼に足る。
ところがそのような試験はメーカーはやりたくない。
なぜなら最近は、それではメーカーに都合の良い結果を出す事が
難しくなってきたからだ。
しかもスタディー開始前に登録する。
したがってネガティブな場合・・・・とってもこまる。
そこで開発したのがこのPROBE法・・・・って訳じゃないんだろうけど。
方法そのものの説明は上のサイトを参照して欲しい。
コピペすると字数が多すぎて。
早い話が医師も患者も自分が治療群か対照群かを知っていて
判定のみを割付を知らない第3者がするものである。
したがって判定基準(エンドポイント)に治療者の恣意が入り込まないように
細心の注意が求められる。
できれば数字などで確定する客観的な指標をエンドポイントとすべきなのである。
血圧の数字とか血糖値の数字とかだね。
そこで主用エンドポイントが複合エンドポイントだったらどのようになるだろうか?
クスリのチェックは命のチェック誌がARBを不要危険に分類変えしたことを
何日か前に書いた。
本当か?と思った方は多いだろうなあ。
なぜかと言うと2007年にすごい大規模試験の論文が出ている。
日本人を対象としたARBの試験だ。
Jikei Heart Studyという。
何がすごいって中身が本当ならこの結果はすごい。
ARBを追加する事で心血管疾患の相対危険度が0.61になる!!。
95%信頼区間が0.47〜0.79と1を跨いでいない!!。
P=0.0002だ!!。
ARBにより40%心血管疾患が減少する!!!!!。
そのような報告なのだ。
結果報告だけ読んだらだれだってARB信者になってしまう。
っで、ちょっと怪しくないかと原著に手を出して見る。
まず目に付くのはPROBE法を使ったオープン試験である。
それだけで多少の減点だがまあエンドポイントがしっかりしていたら
信じる事はできる。
っでそのエンドポイントだが・・・
「心血管疾患による入院」である。
「心血管疾患」ならば良い。データを見た第3者が判定するのならそれでもいいだろう。
心筋梗塞の数とかでも良い。
しかし「・・・・による入院」である・
オープン試験である。
薬を飲んでいない患者は1ヶ月毎に定期健診と称して全員入院させたらどうなるか?
それが可能な試験なのだ。オープンだから。
試験者は利益相反がありありだから。
入院して微にいり細にわたり検査をしたら心不全くらいは見つかるかもしれん。
自覚症状のない不安定狭心症も掴まるかもしれん。
MRIでしか判定できない自覚症状のない脳梗塞も発見可能だ。
その間、薬群は入院させなければ良い。
自覚症状がない限りは。
言い訳は可能だ。薬を飲んでいないほうは危ないと思ったので丁寧に観たと言えばすむ。
実は差があるのは
対照群 ; 治療群
脳卒中(で入院) 3.1% ; 1.9%
心不全(で入院) 2.3% ; 1.2%
狭心症(で入院) 3.4% ; 1.2%
でいずれも対照群は自覚症状のない病気を見つけた可能性がある。
((で入院)は書いてないので私がふらせて貰った。
ないと本当に脳卒中を比べたと錯覚するじゃん。)
なぜなら心筋梗塞だけは
対照群 ; 治療群
心筋梗塞 1.2% ; 1.1%
と有意差が見られない。
狭心症や心不全がこんなにも減っているのにも関わらず
心筋梗塞には影響が無いのか?
たぶん、心筋梗塞の場合は全員が即入院になってしまったのだろう。
特に主治医が不在だった夜間の救急外来で・・・・。
そのように考えると文献を読むのが哀しくなってくる。
ちなみにこの試験、デザイン論文も読んでみた。
3年前に(2004年)でたデザイン論文ではななっなんと
「入院」は一切入っていない。
「hospital adomissions for」や「adomission for」、「adomission because of」
などの文字は一つも発見できなかった。
つまり試験をデザインしたときにはエンドポイントが
「・・・による入院」ではまずいと言う認識だったのだ。
ところが試験の途中で薬群がどうも劣勢だと言う事に気がついて・・・・
このままではまずい。スポンサーさんが怒る。約束の報酬がもらえない!
それで対照群をせっせと入院させてエンドポイントも大幅変更! 一丁上がり!
そんな光景が想像される。
そして3年後の発表では「・・・・による入院」という複合エンドポイントに
変更してしまったのだから・・・。
利益相反とはかようにも恐ろしい。
PROBE法は嘘も方便の代表みたいな方法か!
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