製造業から非製造業へ
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自動車の生産世界一の座についたばかりのトヨタが、アクセルとブレーキ問題で大困難に遭遇している。アメリカはこの期を捉えて巻き返しに躍起となることは当然である。 バブル以降不振に喘ぐ日本経済の中にあって、世界制覇を目指したトヨタの挫折は、日本経済を引張る役割を担ってきた輸出型企業にとっても、日本経済の先行きにとっても暗雲が垂れ込めることとなった。 いずれにしても、これからの日本を先導するのは、何時までも製造業で良いのかという話になると一概にそうも言えなくなる。 製造業のアキレス腱は、需要の飽和点に達すると、急速に斜陽化して行くことにある。財の性質上、大事に使えば使うほど長持ちして買換える必要が無い。 それを何とか打破してきたのがデザインの変更であり、利便性の向上であった。しかし、何れも究極の段階に達すると、どのメーカーもデザインや性能が変り映えしまくなり、やがて消費者に飽きられてしまうことになる。 一方サービス業などは殆んどが、その場で費消されてしまうことが多い。従って何度も繰返して購入される性質のものであるため、今後の成長の可能性は無限大である。例えば温泉旅行やゴルフなどは暮らしに余裕さえあれば、何度でも行きたくなるだろう。 では、これからの日本経済を担う非製造業の動向をグラフで見てみよう。 先日両者の売上げのグラフを掲載したので今日は付加価値の推移で見てみたい。 それ以後はこの金額を越える年は一つも無い。 それに対し非製造業の付加価値は2006年に201兆円を付けて、景気後退に入った。 2004年からの景気上昇期に製造業の遅々とした歩みに対し、非製造業の増加の方が著しかったことは意外な感じもする。 何故なら、前回の景気上昇は輸出主導によるものという固定観念があったため、主として国内需要に頼る非製造業の貢献度を過小評価する傾向にあったためである。 しかし実際は、製造業の付加価値は2001年以降殆んど増加することは無かった。 その間輸出型企業は海外の生産拠点で売上を伸ばし収益の拡大を図っていたが、国内で確保される収益は頭打ちとなっていた。 従って国内での人員削減努力が続けられ、賃金総額はそれに引きずられて下降傾向を辿らざるを得なかった(図青線)。 そのため製造業から放出される労働者の数は夥しい数にのぼった。その結果、1998年の6455万人から2003年の6203万人へと就業者数は252万人減少した。 1998年の完全失業者は238万人から2003年の357万人へ119万人の増加になるが、非製造業に吸収しきれなかった130万人余りは潜在失業者となり労働統計から消えていった。 それほど大きな労働市場の変革を伴いながら2000年代へと日本経済は歩みを進めてきたのであるが、先に述べた様な製造業の急速な労働力の放出にかわる非製造業の受皿が整っていないことは、次のグラフで見てとれる。 1990年以降サービス業以外の非製造業の付加価値生産額は頭打ちか減衰傾向にある。 但し情報通信がデータ無しの期間が2003年の最近まであったため、2004年に急浮上している。やはり情報通信産業とサービス産業こそ今後の日本経済を占うのに最大の要素になりそうである。
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こんにちは〜。
2000年代は情報産業とサービス産業の下地というかインフラを整備していたように見えました。経済産業省の方針もインフラを整備した上で、その後の情報産業を支えるソフトウェア技術者とか、そのインフラ上で成り立つサービス産業の育成を行うとなっていたと思います。しかし、2010年代の方針は環境事業や観光事業がメインとなり、せっかく整えたインフラをもっと有効活用するような産業が育成されてもいいと思いますが、うまくいかないですね。日本を代表する大企業などはエコカー、太陽電池、低電力家電、次世代電送網とかの環境技術でアジア進出みたいな感じになってますので、なかなか製造業から離れられないみたいですね。
2010/2/13(土) 午後 6:01 [ murasakikakko ]
やったでさん、おはようございます。
面白い分析だなと思います。堺屋太一氏が指摘するように製造業から知価への転換が必要なんだろうなと思います。
2010/2/15(月) 午前 3:25 [ ひとみん ]
こんにちは murasakikakkoさん
今後の産業のリーダーシップが代替エネルギー関連であることは異論が無いのですが、またぞろ半導体と同じ道を歩むような 気がします。
これらは技術より量の世界ですから。
2010/2/15(月) 午後 2:25
こんにちは ひとみんさん!
製造業が今後も国際競争で凌ぎを削り、外貨を獲得してもらうのが大前提ですが、やはりサービス産業の生産性を上げて行く工夫を政府と国民全体で考えていくことが必要かも知れません。
2010/2/15(月) 午後 2:34